本日はBL小説「美しい彼/凪良ゆう」のご紹介です(^o^)
実は、マンガは好きだけど、小説を読むのが得意じゃなかったんですよ!!
だから、BL小説にはあまり手を出していたなかったのですが、読者さまからオススメされて読んでみたら・・・
むっちゃ!!面白かった!!ーーーー!!!って作品なんです。
目次
私なりのあらすじ紹介!
「ひ、ひ、ひ、ひ・・・平良一成です」
自分の名前を言うだけのことがスムーズに口にできない主人公の平良(ひら)は、小学生時代はこの吃音が原因でクラスメイトからは苛立つ存在として扱われて、中学に上がるときには空気のように無害な存在になることで学校というピラミッド社会の底辺で生きる術を身につけるんだよね!!
しかし、そんなぼっちでネクラな彼の目の前に、クラスの頂点に君臨する美しい同級生の清居が現れるのです!!
清居は、この上なくワガママで自己中心的な人間・・・だけど、それが許されるオーラを纏っている人間なんですね。
彼の持つカリスマ性を前に、平良の中に清居に対する信仰にも似た感情が生まれ、清居の使いっ走りのように扱われることでさえ喜びを感じるようになっちゃうんです。
しかし、平良(ひら)の目からは絶対的なキングに見える清居だって、ただの10代男子。実は、恋愛に対しては、素直になれず、自分ひとりで空回ししているような不器用さを持っていたんですね!!
立ち位置が全く違うふたりが、高校という場所を卒業したことで、新しくふたりの関係を構築していく流れは、一言では言い表せない突き抜けた感があり最後まで目が離せません!!
理性では解決できない心がどうしようもなく相手に惹かれてしまう恋愛の醍醐味を堪能で秀作品なんです!!
ヘタレ、執着系
俺様、ツンデレ
「美しい彼」のここが面白い!
清居から「キモイ」と言われることさえも喜びの主人公
前半は、ネクラな平良視点で話が進む・・・
平良の視点はどこまでも陰気で、暗くてネガ・・・あらすじを読むと、それが原因で、クラスメイトからひどい目に合うんじゃないかと思ったけど、そんなことはなかった。
平良は、清居という存在にひたすら憧れ、ひれ伏し、彼からもらう言葉は、たとえ自分を貶める言葉であっても喜びと感じる。それでいて、清居を守るためならどんな逆境にも立ち向かえるんです。
こんなネクラな彼と美しいキングのような清居が、どこがどうなったらくっつくのか?と思う前半・・・
清居視点の後半から、グッと話は面白くなるんですよ
完璧なキングなどどこにもいない。清居はツンデレくん!
後半は、清居視点で話が進みます。
前半、平良視点で、わがままを言うことさえも許されるカリスマ性の塊のよう描かれていた清居が、平良への思いを受け入れられず、悶々としている様子が描かれていて、むっちゃ面白い!!
自分への絶対的服従心を持つ半ストーカーのような平良を「キモイ」と思っているのも本当。でも、平良が自分に与える絶対的な信仰にも似た愛が気持ちいいとも思ってしまうのも本当。
清居は何度も、平良は自分の理想の相手とは違うと思い離れようとするんだけど、それが、できないの。
プライドの高い見た目の美しい清居のツンデレぶり!!本当にニヤニヤできます!
美しい「葛西リカコ」先生の画がベストマッチ!
清居の美しさを納得できるものにしているのが、イラストを描いている葛西リカコ先生の画ですよね・・・
表紙も美しければ、中の挿絵も美しいです。
まとめ
何度も何度もリピート読みしているほど大好きなBL小説です。
電子書籍のあらすじには「スクールカースト」という文字があって、痛みのある作品かと、読むのを後回しにしていたことを後悔しました。攻め、受けの両方の視点がわかる分、説得力があるし、お互いの思い違いや勘違いにキュンキュンすることもできます。
凪良先生の文体って、すっごく読みやすいんです。小説そのものがあまり読むのが苦手な私でも最後まで一気に読めました!
自分の理想とは程遠い相手に、どうしようもなく惹かれてしまう清居のツンデレ具合も面白かったし、平良のような駆け引きなしの与えるだけの愛情にも憧れるものがあります。
両方、私が持ち合わせていないものだから、一層、楽しめた感じの小説です!
ここまで読んで頂きありがとうございました
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