背徳、肉欲、サイコパス「蟷螂の檻(3) 」 彩景でりこ 

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オトクにBLが読みたい!

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こんにちは!海ホタルです!!

本日紹介するBLコミックスは、かなり重くほの暗い作品です。

onBLUEさんで時々読んでいたので、出口のない展開と3巻のラストを知っていて・・・

それゆえ、買った直後は、しばらく読む気にならずしばらく表紙を眺めるだけでございました・・・

んで、ようやく読んだので、本日はこちらの作品のレビューを書かせていただきます

ほの暗く出口のない怪しく痛い展開の作品が苦手な方は、ちょっと耐えられない巻だと思います・・・

心の準備はOK?

では、レビューに行ってみましょう!!

作品紹介

あらすじ・・・“女にされていく背徳” ついに処女を散らされた當間家の当主・育郎は典彦に体を開発されていく。 「わたしのかたちです。覚えてください」 サイコパス執着攻✕メス若社長
下克上主従が織り成す官能時代ロマン。

「蟷螂の檻(3)」のここに注目したい

「あなたのために」という甘い言葉に隠された闇

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表帯がこちら!!

「女にされていく背徳」「サイコパス執着✕メス若社長」

煽りが、すでにホラーだよ!!ホラーーーー!!!!!

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そして、裏帯がこちら!!

「執着愛 と 雌の華」

日活ポルノかーーーー!!!!官能小説かーーーー!!!笑!!!

もう・・・もはや、BLの次元を超えた代物となっていますよーーー!!!

父親にも母親にも愛されなかった孤独で世間知らずに主人公の育郎を、あたたかい真綿にくるめ使用人である自分を自ら求めるように長い年月をかけ仕向けた典彦

世界に自分だけが味方であるかのように、甘くやさしい言葉で育郎の心を溶かし、時に冷たくすることで、服従させていく流れがひたすらコワイです・・・

3巻のはじめでは、育郎の兄・蘭蔵をゴロツキに殺させようとしたことを、育郎との情事の最中に報告をします

育郎は、兄を殺そうとした話に驚きますが、典彦は「私に言ったじゃないですか」と当時のことを思い出させます

当時、育郎は、父親の愛情を独り占めしている兄の存在が許せず「殺したい」と典彦に心の内を吐いたのです

しかし、本気で頼んだわけではありません

「言ったけどちがう」と典彦のブツを咥え揺さぶられながら、怯え答える育郎

すると、すぐに「嘘ですよ」って否定をし、「申し訳ございません。怖がらせてしまいましたね」とやさしく謝り、ねっとりと育郎の肌に舌を這わせるのです

あなたの願うことはなんでも叶えますという甘い言葉をささやきながら、育郎を苦しめる道へと案内し続ける典彦

育郎は、自分が望んだことだけど、しかし、本質部分は違うと、時として怒りを表すのですが、典彦から「あなたのために」と言われると、もう、責めることができなくなります

人が洗脳されていく過程ってこういう感じなんだろうなって思うと、ほんとにコワイ・・・

まさに悪魔の手の平に堕ちてしまったって感じです・・・

握りつぶされそうになっている育郎の姿にハラハラさせられます

妻「さち子」の存在は救いのはず・・・しかし

育郎には妻がいるのですが、育郎は、母からの受けたトラウマから女を抱くことができません

新婚なのに、未だ初夜を迎えることがないふたり

そして、妻のさち子は、閨を共にしようとして、気持ち悪くなり吐く育郎を責めたりしません

すごく芯のある女性なんですよね。

「お話しながら夫婦になっていくのもいいかもしれませんね」と育郎を気遣います

でも、さち子は、サイコパス典彦の手によって、見てはいけない物を見てしまいます・・・

さち子!!大丈夫!?

むちゃくちゃ心配です・・・・

見ごたえがあるのは怪しい色気と淫靡なエロス

とにかく典彦に抱かれまくる育郎

セリフもすごいが、育郎の表情がこの上なくエロい

典彦が与える快楽にどっぷり浸かりきっています

帯にある「女にされていく」って言葉が、ほんとドンピシャな表現だと思います

最後の最後では、典彦以外のおっさんにも抱かれてしまうシーンが用意されています

蘭蔵はどうなったのかというと・・・

気になるのは、育郎の兄である蘭蔵

蘭蔵はいわゆる知恵遅れで、言葉もままならないのですが、たぶん、弟の育郎のことが好きみたい。慕っているって感じです。

でも、育郎は、蘭蔵のことを恐れている感じで・・・

それこそ愛憎って感情かもしれません

3巻では、蘭蔵の出番があまりなかったので、次巻に期待したいですね

まとめ

読み切った時、ほんと、耐え抜いたーーー!!!って思いましたねー・・・

一番痛かったシーンは、やはり、最後・・・

信頼している典彦に裏切られ、別の男に抱かれることになるシーンかな

でも、ここまでひどい目にあっても、育郎は、典彦から離れることができないんだろうなーって思います

あと、気になるのは、さち子の存在・・・芯が強い女性ですが、今後、この歪んだ関係のふたりとどう向き合っていくのか心配です

はっきり言って、乙女思考でハピエン至上主義の方には、気安くおすすめはできません

じゃあ、そういう人がどうやってこの作品を愉しめばいいかというと、ぶっちゃけ、感情移入をせず読むことです

んで、エロだけ楽しむ!

それしかない!!

気になるのは、この作品のラストがハピエンか否かってところですが、今のところ、この流れからハピエンになるとは想像し難いです・・・

いっそ、育郎が、自分は雌だと開き直って、枕営業しまくるって流れがきたら、ハピエンも有りうるかも!!(ないな・・・これ、絶対、ないな・・・)

願わくば、この巻が、一番痛みのある巻だといいなって思います

気になる方は試し読みから覗いてみてくださいね

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