これはもはやBLじゃないでしょ?「ひだまりが聴こえる-リミット-」文乃ゆき

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こんにちは!海ホタルです。本日、サーバーダウンしちゃってて、数時間ブログが見れない状況がありました。

ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m

そして、心配してくれた読者様、ありがとうございます。

ちなみに、記事は書けるんですが、いまだ、画像のアップができません・・・そういうわけでアイキャッチなしの状態での記事アップです・・・

本日の記事は、「ひだまりが聴こえる-リミット-」です。

もう、読んだ方の方が多いのかな?

もう!むっちゃよかった!!むっちゃよかったよね!!!!

わたし、シリーズ一作目から読んでいるけど、この「リミット」が一番好きかもしれない

文乃先生は、ほんま、上手い!!

なんつーか日常の一コマが、美しくドラマチックなんだよね!!

んじゃ、レビューにいってみよー!!

作品紹介

あらすじ・・・難聴のせいで周囲と距離を置くようになってしまった大学生の航平は、底抜けに明るい性格の同級生・太一と出会い、少しずつ前向きに変わっていく。
そして、いつしか太一に友達以上の想いを寄せるようになった航平は、そのまっすぐな想いを伝え、二人はようやく両思いに……。

新章・リミット編では、自分のやりたいことを見つけ社会人になった太一と、学生生活を送る航平の新生活がスタート!

 

関連 禁断の兄弟愛を描きながらも美しくせつなくあたらかい「さらば、佳き日」文乃ゆき非BL作品

「ひだまりが聴こえる-リミット-」のここが面白い

前作、「ひだまりが聴こえる-幸福論-」で大学をやめ、手話を扱うビジネス会社に入社した太一

難聴者である航平が過ごしやすい世界を作るため、この会社に飛び込んだわけですが、そうなると、必然的に学生である航平と会う時間が限られてきてしまいます

会社の先輩である天童に、「学生と社会人で何かと融通きかないでしょ」「破局しやすいってよく聞く」と言われ、ショックを受けています

んでさ・・・

「そもそも自分と航平ってどういう関係なんだ」っていまさら悩んじゃうわけです

「付き合おうとかそういうの言ってないし・・・」「でも、トモダチならキスしないよな」

そうか・・・太一・・・航平とつきあっているって自信がないんだねー。

わかる!!

だって!君たち、まだ清い関係だもんな!!!!!

でも、体の関係ができらからといって、つきあっているとは限らないんだぞ!!

まあ、まだ、おこちゃまの太一にはわからないだろうけどさ・・・

航平は、ずっと太一のこと「好き」って言ってるんだし、もう少し自信を持ってもいいと思うんだけど、恋をするといろんなものが冷静に見れなくなるもんなー・・・

不安なのは太一だけじゃない!航平も不安…

太一は太一で不安を抱えているんだけど、航平は航平で、不安を抱えています。

航平は、その優男風の風貌から想像がつかないほど心が狭い男!それでいて、ナイーブだから、いろいろ面倒くさいんです・・

太一の会話の中で出て来る、会社の先輩の千葉さんの存在が気になって仕方ない航平

太一の会社のブログをチェックしては、千葉さんと太一の絡んでいる様子を見て、不安を募らせています・・・

そして、航平は、いつか本当にすべての音が聞こえなくなるかもしれないという不安も抱えていて、もはや、自分自身の足元さえも見えていない状態で・・・

そんな中、難聴の航平の心を揺さぶる新キャラ「リュウ」が出てきます

リュウは、可愛い見た目を裏切る攻撃性のある性格の男の子

どうも全く聞こえない子らしいのですが、航平の持つ不安をあざ笑うが如く「耳なんて聴こえなくってもいいじゃない」と断言しちゃう子なんです。

リュウは、耳は聞こえない者は聞こえない者同士、一緒にいるべきで、聞こえる側の人間は、自分のいる世界から排除する的考え方なんですね・・・

太一のことで悩む航平にも「住んでいる世界が違うのだからどの道うまくいきっこない」と言います

顔はかわいいのに、航平を大きく揺さぶるリュウの存在は、読んでいてハラハラします。

感動したのは、太一が涙するシーン

シリーズ一作目から、明るくて、少々無鉄砲。正義感に溢れているのはいいけど、時に、暴走して周りを巻き込んじゃう賑やかキャラの太一

そんな彼が、涙を流すシーンがこの巻には用意をされています

家族のことを語り、こうやって大粒の涙を流し、そして、それを抱きとめる航平

ふたりが寄り添うそのシーンは、ほんとよかったです。

明るい太一に隠された辛い過去を見ちゃいましたね

そういう太一の持つつらい過去を受け止めて聞いてくれる航平がいてほんとによかったと思いました

ほんとこのふたりには幸せになってもらいたいです。

エロいシーンまで発展したのか?

太一と航平がメインカップルのはずですが、ふたり一緒というシーンが、ほんと少ない巻でした!!

BLとしてどうなん?ってほどの少なさです

あ!!でも、太一から航平にキスしてもいいよってシーンがあるんですよ!!

きゃーーー!!!!

あの鈍感の太一がーーー!!!!ドキドキ・・・

「歯止めがきかないかも・・・」って遠慮しちゃう航平に、自分から「やめなくたっていいだろ」って言う日がくるなんて!!!!感涙・・・

邪魔が入り、行き着くところに行き着きませんでしたが、もう・・・これで、満足でございます・・・

あと、ベッドでキスした後に航平が言う「好きだよ」には、ハートを撃ち抜かれたわ!!

航平の「好き」には、本気で太一のことが好きなんだなって重みがあるんだよー・・・

なんなんだろうね・・・この重みは・・・

航平にとって太一は、ほんと、自分の世界の中心なんだよね・・・

まとめ

わたしは、全体に、人間ドラマのマンガを読んでいるような気持ちになれて、すごい読み応えがありましたが、イチャコラBLテイストを求めて読むと裏切られた感があるかもしれませんね!

ちなみに、こちら1巻です!!

ふたりがすれ違いまくっているところで続いています

脇キャラの千葉さん、天童さんもいい味出しています

この天童さんの一見やさしいけど、実はSキャラ的ないじめっ子気質、わたし好きです

この作品は、ほんと、すきな作品で、いつかまとめ記事アップしたいですね。

BL枠に収めるにはもったいない作品です。まだ未読の方いるのかな?

こちらの作品は電子化がまだですが、シリーズ1作目、2作目は電子化されていますので、ぜひ、試し読みをチェックしてくださいね

本日の記事はいかがだしたか?本日、娘(10)に「BLってなに?」と聞かれました。ちょうど、この作品の記事を書いていたので、そのままこの作品を渡しました。横で読んでいましたが、リュウを女の子だと思っていました・・・え?男の子・・・の・・はず・・・?って一瞬自信がなかったよ!!

シェアしてくれたらうれしいです!

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