受けを抱き潰しちゃうヘタレ攻にキュン「パブリックスクール -ツバメと殉教者-」樋口美沙緒

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こんにちは!海ホタルです!!

「パブリックスクール -ツバメと殉教者-」読みました!!もう!!もう!!むっちゃよかったです!!

四六判ソフトカバータイプで中は二段構成となっているので、読むのに1週間はかかるかな?って思っていたんですけど、読み始めたら、着地点が気になって、気になって・・・最後まで一気に読み切ってしまいました!!(寝不足で翌日の仕事がつらかった!!笑)

スピンオフ作品ですが、前作である「パブリックスクール」シリーズを未読でも楽しめます。カタカナの登場人物が苦手・・・全寮制スクールBLに特別萌えない・・・って方もぜひ、読んでほしい作品ですね!!

 

作品紹介

 

登場人物&あらすじ

スタン・ストーク:名門貴族。双子。パブリックスクールには似つかわしくない素行が悪い
桂人・ヴァンフィール:日系人ハーフ。自分が異質な存在であることを理解し、本質を隠しスクール生活を送っている

 

エドと礼が通った、貴族の子弟が集う名門パブリックスクール──全寮制のリーストン校を舞台に描く、「パブリックスクール」シリーズ、待望のスピンオフ!!
イギリスの貴族社会の小さな縮図である学び舎に馴染めない青年たちの恋と葛藤を綴る、センシティブLOVE。

引用:アマゾンより

 

「パブリックスクール -ツバメと殉教者-」のここが面白い

孤独な受けが愛に目覚め、どんなにつらくてもその愛を大事にする姿に心が打たれた

俗世界から切り取られたような歴史あるパブリックスクールで繰り広げられる秘密めいたラブには、ほんとにドキドキさせられます。

今作の主人公の桂人は、前作同様に日系ハーフ。

黒い髪と黒い瞳が魅力的な少年なんですけど、前作の主人公と違うのは、スラム育ちの貴族って部分でしょうか?

アジア人の風貌である自分がパブリックスクールでは異質な存在であることを自覚していて、でしゃばらず主張せず、おとなしげな仮面を上手く被ってる。自分の本質でもある、負けん気が強い部分をひた隠しにしながら、この閉鎖されたスクールで、何度も窒息しそうになりながら、毎日を過ごしているんですね。

そして、桂人が、誰にも自分の本当の姿を見せずに生きているのは、幼いころ、母親から愛情を否定されたせいもあるんです。愛する心を完全に閉ざし、周りに気遣いながら日々を生きる彼の姿はただただつらい・・・

そんな彼が、推薦で監督生になってしまったことで、貴族の双子との歪んだ関係に巻き込まれてしまう。

誰とも深くかかわらず存在そのものを消してやり過ごしてきた桂人が、双子の片割れであるスタンと深く関わっていくことで、凍らせたはずの人を愛する心を再び動かしだすんです。

自分の中の愛を確信してから、攻めに対して向ける真っ直ぐな愛情の深さもすばらしければ、攻めから時々発せられる暴言の数々に傷つく受けの姿に、何度も、胸が締め付けられました・・・

傷ついても傷ついても、自分の中に生まれた愛情を捨てること無く、見返りがなくても誰かを愛する姿は、ほんと、涙なしでは読めないです。

 

歪んだ双子に関係に最後まで目が離せない

上品で気品溢れる名家のお坊ちゃまばかりが集まパブリックスクールの中は、常にゴシップには事欠かない状態・・・

名門貴族のストーク家の双子のスタンは、監督生なのに、その仕事を放棄し地下の図書室で客を取っている。

そして、双子の片割れであるアルバートは模範生の監督生なんだけど、気が利かないし、どこか、会話が噛み合わないズレを持っている。

気質の違うふたごなんだけど、一見とても仲がよく見えるふたり。けど、勘のいい桂人は、このふたりの持つアンバランスな違和感に気づくんですよね。

そして、不良であるスタンに監督官の仕事をさせるため、ペアを組まされたことによって、スタンの持つ真のやさしさを知っていく。同時に、上手く立ち回っているズルい自分の姿をスタンにさらけ出してしまうことになるんです。

スタンは、かなり最初の方から桂人のことを特別視しているんですけど、双子のアルバートのことを思うと桂人からの愛を受け取ることができない。

そして、桂人は、スタンが自分を愛してくれないのは、自分の持つ本質がスタンに嫌われていると勘違いしている。

もう!!このすれ違い&勘違いがひたすらキュンキュンなんですよ!!

スタンのことを恨み、依存しきっている双子の片割れのアルバートは、ほんと、許せん!!って思ったけど、最後はすごくいい人だった!!

最後は、みんないい人っていうのは、樋口美沙緒先生の作品のセオリーなんですかね?受けがつらい状況に追い込まれることで何度もハラハラさせられましがた、樋口美沙緒なら、絶対に最後は大丈夫!!って思いながら、最後まで楽しませてもらいました!!

 

まとめ

常にいろんなゴシップが流れているパブリックスクール・・・

貴族・・・大丈夫?って思うんだけど、桂人の母親や養父を見ていると、ある意味閉鎖された特別階級で生きる人達って、どこか、庶民には理解できない感覚で生きているんだなーって、面白く思いますよ

前作の「パブリック・スクール」と系統としては似ているんですけど、でも、根底にある「どんなにつらくても愛することに見返りを求めない」って部分は、やっぱり心が打たれちゃいます。(私が絶対に持っていない献身愛ゆえに憧れみたいなものが強いせいかもしれないんですけど・・・)

そして、攻めが、むっちゃ受けに執着しているところが、やっぱり、素敵だと思うんですよ。

「お前のことなんて、なんとも思っていない」ってことを口にしているのに、この執着の重さ・・・受けにしたら、ほんと、困惑しちゃいますよね・・・

今作の攻めのスタンは、不器用さもヘタレ具合もエド(前作品の攻め)以上で・・・

最後の最後に、受けを抱き潰しちゃって反省する姿が、ほんと、かわいくて!!とても素敵なカップルが誕生したなって読後、心が幸せになりました。

ハラハラさせられた分、ほんとに楽しめた!読み応えのあるBL小説だと思います。

これ、続編も期待していいんですかね?このふたりは、まだまだこれからひと波乱、ふた波乱ありそうで・・・ぜひ、続編をお願いしたいです。

海ホタル
本日の記事はいかがだしたか?カタカナの登場人物、覚えられないから苦手・・・という私が、最後まで一気読みするほど面白かったです。
 



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