こんにちは!海ホタルです
らくたしょうこ先生の「雨上がりの僕らについて 1巻」を読みました~!らくた先生の作品はこれが初読み!
「再会BL」と聞いて飛びつきました!(再会モノ、大好物です!)
ページ数は190と標準的なのに、読み応えたっぷり!
これは、高校時代から現在に至るまでの2人の心の変化がしっかり描かれているからかも。
高校時代に何があって、どういう経緯で今に至るのか。
読みながら「なるほど、そうだったのか…」と整理しつつ進める、そんな丁寧な構成になっています。
「好き」という気持ちを素直に受け取れない男の子の物語に、きゅんとくること間違いなし!
では、さっそく作品紹介と感想にいってみましょう♪
- 再会BLが好きな人にはドンピシャ!
- 心の葛藤を丁寧に描いたストーリーが秀逸
- 心理描写で十分萌える!
目次
作品紹介
東京で暮らす社会人の奏(かなで)は、ゲイであることを隠し、もう恋はしないと心に決めていた。
そんなある日、奏の前に、高校時代の親友であり、かつて「特別」な想いを寄せていた相手でもある真城(ましろ)が現れる。
6年ぶりの再会。動揺する奏に対し、真城は信じられない言葉を口にする。これは「押し強めな天然男子×ネガティブピュアボーイ」の、涙が出るほど不器用で温かい恋。
「雨上がりの僕らについて 1巻」のここが面白い
再会してグイグイくる真城がよかった!
幼いころに父を亡くした真城。
その後、母親の愛情は父親から真城へとシフトしていきます。
恋人がいる間は息子を放置し、別れるとヒステリックに干渉してくる――
「あなたのために」と言いながら、一方的に愛情を押し付けてくる母親に振り回され、
真城は自分の気持ちを押し殺しながら、やりたいことも我慢する子供時代を過ごしてきました。
そんな彼が身につけたのは、
「どんなことが起こっても、すべてを受け入れる」という覚悟。
それは、心の痛みから目をそらすための術でもありました。
そんな真城に対して、高校時代の友人だった奏はこう言います。
「お前は自分の気持ちを無視してるだけだ。我慢するな」
この一言が、真城の心に深く突き刺さるのです。
それから月日が流れ、奏とは連絡が取れなくなったものの、
真城の頭の中から奏の存在は消えませんでした。
「今、何してるんだろう」「会いたいな…」――そう思い続けていたのです。
そして、ついに東京で再会!
素直に「会いたかった」と気持ちを伝える真城。
しかし、奏の反応はどこか冷たいものでした。
それでも、かつて奏に言われた「我慢するな」の言葉を信じて、
真城はLINEを既読スルーされようと、電話を切られようと、アプローチを止めません。

後半、一気に風向きが変わる…!
しかし、物語が進むにつれて、真城の気持ちに変化が訪れます。
かつて奏に言われた「我慢するな」という一言を信じて、
自分の気持ちのままに奏を追いかけてきた真城。
けれどある時、自分の行動が、かつて嫌悪していた“母親と同じ”ではないかと気づいてしまうのです。
その瞬間から、一気に自信を失い、奏への想いにもブレーキがかかってしまって――。
この作品の最大の魅力は、真城と奏、それぞれの「迷い」がとても丁寧に描かれているところです。
奏もまた、ゲイとして生きていく中で傷つき、
自分を守るために「逃げる」癖がついてしまっている人物。
本当は真城のことが好きなのに、その気持ちを信じることができません。
お互いに想い合っているのに、気持ちがすれ違ってばかり――
そんな両片思いのもどかしさに、何度も胸がギュッとなりました。
好きすぎて臆病になったり、ついマイナスな方向に考えてしまったり……
「ああ、わかる!」と共感せずにはいられません!
なかなか気持ちが通じ合わない“両片思いBL”がお好きな方には、ぜひおすすめしたい一作です。
本当に社会人ですか?ってくらいピュアなふたり!エロ方面は・・・
BLといえば、気になるのはエロ要素。
さて、この作品はどうなのかというと…
キス止まりです!!!(驚)
えぇぇぇ!?と叫びましたが(笑)、
「いつか雨が上がるように、僕らはゆっくり恋していく――。」
という帯の煽り通り、1巻は「2人の迷い」をじっくり描く物語になっています。

キスだけで真っ赤になる奏のピュアさに、こちらまでドキドキしちゃいます!
海ホタルの感想まとめ
おせっかいな女性社員が出てくるところがあって・・・
そこは、ちょっと「もやり~っ」てしました~・・・(←本気で~!)
女性社員が言った「あの子のことを何もしらないのに・・・」ってセリフ
そのまんま、お前に突き返すわぁぁぁ!!!怒怒怒怒!!!と思っちゃいました!
あはは!
まあ・・・
その後、その女性社員とは、ほのぼのと恋愛トークができる友達になっていますけれど!!!
受け役の奏が、大変かわいい性格となっています(←すぐ泣いちゃうところとか!かわいい~!)
絵も大変きれいです
ぜひ!試し読みからチェックしてみてね
試し読みはこちらから
ドラマ化が決定しています
2025年5月に実写ドラマ化決定しました!池田匡志&堀夏喜(FANTASTICS)W主演だそうです。
コミックの方は、現在は、4巻まで出ています。