丸木戸マキ先生が一般誌で描くオメガバースを題材とした「オメガ・メガエラ」
6巻は、もうハラハラとドキドキで胸がワーーーーーーッとなる展開の数々の連続・・・
オメガが軽視される世界。その世界の上流階級を舞台に起こる愛憎劇です
最近では、オメガバースの設定を生かした漫画が一般誌でも見られるようになってきました
しかし、どの作品もエロ重視!恋愛重視!!!
しかし!この漫画は、そこら辺の恋愛重視のオメガバ漫画とは一線を画す作品です!
では、6巻の紹介をしたいと思います
作品紹介
「オメガ・メガエラ 6巻」のここが面白い
伊織の再登場で変化しはじめる関係
オメガがモノのように扱われる劣悪な環境で育った真宮は、人一倍、金や権力に対しての執着が強い
本当はオメガなのにアルファだと偽って財閥である英家に入りこんだ真宮
しかし、姉である麗子がアルファではなくベータだとわかり、真宮も、自分はオメガだと英家の人たちに告白
アルファのいない財閥など、他の財閥からは相手にもされないと、真宮と姉の麗子は、一緒にアルファのふりをし、嘘を塗り重ねていく共犯者になる
しかし、5巻のラストで、英家を家出をした伊織(麗子の弟)と再会する真宮!
出来の悪い息子として祖父や父から虐げられた伊織
しかし、麗子がベータだとわかった今、伊織が英家唯一のアルファとなる
ベータなのに、オメガの財閥令嬢との結婚が決まっている麗子は、伊織に、自分の代わりに、財閥令嬢を抱くよう頼みます
伊織は、そんなことはできない!と断る!
真宮も、英家のことを考えて伊織のことを説得する・・・
しかし、真宮の胸の内は、伊織が自分以外のオメガを抱くのを見届けられるのか?もやもやしている
英家を出てから、アルファやオメガなどのカースト制度に縛られた社会に反旗をひるがえす反政府組織に所属していた伊織
お金や権力がなければ結局は負け犬だろという階級志向の真宮
たぶん、「運命の番」であるふたりなのですが、生まれ育った環境やバックボーンから、相反する思想を持っている
自分の中にある「思想」のためにどこまで自分の身を犠牲にできるのか?
オメガバならでは、本能全開となる発情期にどこまで耐えられるのか?
ドキドキハラハラの6巻です!!!
嘘を塗る重ねる真宮がつらい
オメガなのにアルファのふりをし続ける真宮
アルファのふりができるのは、娼婦たちが使う「抑制剤」のおかげなのです
真宮に抑制剤を横流しする娼婦は真宮のことが本気で好きみたい
でも、真宮は、その娼婦に、自分はアルファだと嘘をついている
そして、オメガに生まれて夢をあきらめなければならない弟にも「人は鳥や魚にはなれない・・・オメガも同じだ。アルファやベータのようになれない」と話して夢をあきらめさせようとする
嘘をつき続ける真宮
常に胸にあるのは罪悪感と葛藤
つらい。苦しい・・・でも、もう、みじめなオメガには戻りたくない・・・英家を存続させるために・・・と折れそうな心を奮い立たせる姿がなんとも痛々しい・・・
1巻~4巻のあたりでは、いつ、真宮がオメガだとばれるのかとハラハラしていましたが、麗子たちにオメガだとカミングアウトをした今、嘘をつきつづける真宮の心が心配です
最後の最後も「わー---!!!」って展開が投下!!!
次から次に起こるハプニングの連続ぶり!!!
まさに、こういうのをジェットコースター展開だと言うのだと、つくづく思っちゃいます
海ホタルの感想まとめ
1巻の時点から、真宮と伊織は、たぶん「運命の番」なのでは?という匂わせがずっとあった作品
巻数を重ねるたびにその可能性がどんどん大きくなったのに!
途中で伊織が退場!!
そして5巻の最後で再会!
ようやく再会できたのに、6巻では、ずっといがみ合う真宮と伊織
私の中で「このふたりは絶対に“運命の番”なのに!なぜ、ずっといがみ合っているの!!!」と、ずっともやもや
なぜ?
ふたりは“運命の番”じゃないの?!
わたしの勘違いなのぉぉぉ!!!!
もう・・・本当に・・・読んでて、いろいろと体力を使いました・・・
本当に「昼ドラ」を見ているかのようなハラハラ感です!
エロこそは少ないのですが、昼ドラみたいなジェットコースター展開が好きな人に全力でおすすめします
試し読みはこちらから
なぜ、この作品がもっと多くの人に読まれないのかと悩むレベルです!
「オメガバース」という特殊設定が読む人を選んじゃうのですかね?
いや・・・本当にもったいない!!!
もったいなさすぎる!!!!