感想レビュー「スモークブルーの雨のち晴れ 1巻」 波真田かもめ

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こんにちは!海ホタルです

波真田かもめ先生の「スモークブルーの雨のち晴れ 1巻」を読みました

1か月ほど前に、なにかで試し読みをして、コミックが出たら絶対に買おう!と決めていた作品です

わたし、波真田かもめ先生が描く心に染み入ってくるような空気感が好きで!この作品は、試し読みだけでそれが楽しめる作品だと思いました

期待通りの作品でした

ぜひ!たくさんの人に興味を持ってもらいたい!

どんな作品なのか?

紹介します!!

作品紹介

元ライバル、38歳男二人のなんかいい感じな人生のプランBStory>>危うい夜遊びをしていた朔太郎を助けたのは、元同僚でNo.1の売上を誇ったライバル・久慈静。8年ぶりに再会した久慈は嫌味な性格はそのままだが、気だるげな長髪姿でなぜか翻訳の仕事をしていて――。

「スモークブルーの雨のち晴れ 1巻」のここが面白い

8年ぶりの再会!8年前とは全く違う立場になったふたりの再会は・・・

「仕事がきつい」「激務でつらい」と有名なMR

「MR」とはお医者さま相手に新薬のセールを行う営業さんです

医療関係の知識も必要で、ライバル会社も多く、大変な営業職として有名な職業です

かつては同じ会社のMRとしてライバル関係にあった久慈と朔太郎

久慈は8年前に退社

朔太郎は、その後もMRとして活躍しつづけた

だが、周りの同僚たちは結婚や退職などをし、どんどん人生のコマを先に進めていく

自分だけが止まっている感覚に陥った朔太郎

もがいて、もがいて・・・

ある時、限界を迎えて退社した

 

やりたいことがあるわけでもないのに退社をした朔太郎は、姉の家に居候をし、無職で自堕落な生活をしている

 

ある夜、8年ぶりに久慈と再会

悪い男にクスリを盛られ、お持ち帰りをされそうになっていた朔太郎を助けてくれた久慈

足元がふらふらの朔太郎

久慈の家に連れていかれる

久慈の家は、縁側があるレトロな趣のある一軒家で、その家の中で、久慈は「医療翻訳」の仕事をしていた

昭和レトロちっくな家具にたくさんの本・・・ちょっと散らかっている小物たちでさえも味がある・・・とってもすてきなおうちなんです!!!

大人になったふたり!体の関係は有!駆け引きめいた関係になって・・・

その家で、久慈の仕事を手伝うことになった朔太郎

明るくておおらかでマイペースな朔太郎

まじめでちょっと気だるい感じが魅力の久慈

タイプが違うふたりなのですが・・・

8年前・・・

久慈が会社を退職する日・・・

ふたりは、はじめて関係を持った

 

読んでいると、久慈は、朔太郎のことが本当に好きなんだと思う

だから、一生で一度の思い出だと思って8年前に朔太郎を抱いている

でも、再会し、朔太郎が仕事を手伝うようになって、朔太郎の方から久慈のことを誘ってきた

朔太郎の方は、一度も二度も同じでしょってくらいの軽さで、性欲処理の相手って程度に思っている

 

だけど、久慈の方は、8年前のあの日が、一生で一度限りの一夜だと思っていたので・・・

再び、朔太郎の肌に触れることができて、抑え込んだ欲望が再び動き出す

 

家に帰ると言って玄関を出た朔太郎を追いかけてキスをする久慈

欲求を満たすだけの相手だと思っていた朔太郎は、久慈からのキスに驚く

でも、キスをした真意は聞かぬまま・・・

その後、大人の駆け引きめいた会話を繰り返す関係になるのです

「父親」の存在が大きい作品

キーワードは「父親」???

一人で住むには大きすぎる家に住んでいる久慈

数年前まで、翻訳家の父と一緒に暮らしていた

2階の書斎にこもり、熱心に翻訳の仕事をしつづける父は、幼い頃は遠い存在だった

だけど、久慈が、翻訳家を目指すことになったとき、翻訳の仕事の厳しさを教えてくれた父

自分が翻訳をすることになって気づく、父の美しい日本語の翻訳の数々

尊敬する父に認知症が出始めて亡くなるまで、久慈は父の傍にいた

 

父が亡くなってから2年ぶりに朔太郎と一緒に父の書斎に入る久慈

父親のことを語る久慈の姿に、父の死をようやく受け入れたって感じがするシーンがとっても重い・・・

朔太郎と一緒だからこそ、父の思い出が残る書斎に入れたのだと思うと、本当に感慨深いシーンです

 

そして、朔太郎の方は?

彼も、幼い頃、父親に読んでもらった本を探している

本のタイトルもわかっているのに、その本を見つけることができない朔太郎

朔太郎が探している本を見つけることができるのか?

気になるもやもやを残して、次巻に続いています!!!

この本については2巻以降にでてくるのかな?
朔太郎が思っている父親像と、姉が思う父親像とでは食い違いがあるのが気になります

海ホタルの感想まとめ

タイトルに「スモークブルー」という文字が入っているのですが・・・

ほんと、この人たち!おいしそうにたばこの煙を吐き出しています

しょっちゅう、タバコを口にしています!

タバコの煙がゆるゆると揺らぐ風景に、二人の関係の不安定さが描かれている気がしました

 

確かなセリフで主人公たちの気持ちをはっきりさせるのではなくて、読者に、想像の余地を与える空白がある作品です

もやりとする部分を残しつつ次巻に続いています

朔太郎と久慈も、今のままだと、セフレ関係なんだと思うのですが・・・

続く2巻で、二人の仲がさらに進展することを祈りたい!

試し読みは以下のボタンリンクからどうぞ!

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