物語は新たな局面へ!「オメガ・メガエラ 5巻」丸木戸マキ

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オトクにBLが読みたい!

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丸木戸マキ先生の「オメガ・メガエラ 5巻」が発売されました

表紙を見た瞬間!

「え?この人たち誰・・・・?」

こんな登場人物いなかったはずだけど・・・?と思いながら読み始めたら・・・予想外の展開に「えっえっえええーーーーーーー!!!!」

 

5巻は愛憎劇の部分が強くなり、ラブ要素がグッと低くなります

男同士でもくっつける世界観と言うことで、「BL」にカテゴライズされているストアもありますが、もはや、完全に「人間ドラマ」となってきた感じが・・・

もちろん面白い!面白いが、物語がどういう方向に進んでいるのかがわからず困惑しちゃいました~

困惑に陥ってしまったのは、わたしが「BL」って視点で読んでいるせいだと思います・・・「ラブ」はどこへ~って感じ!

お家騒動・・・ドロドロ展開・・・嘘が嘘を呼ぶドキドキハラハラの展開が好きな人におすすめの作品です

では・・・・

5巻の紹介に行ってみたいと思います

昨日の敵は、今日の味方というスピード感のある作品となっています
なので、ネタバレ要素が強い記事になっていますので、ネタバレNGの方はご注意をお願いします

作品紹介

話題のSF設定オメガバース×身分制度×華麗なる一族の家督争い、ボリューム増で新章突入の第5巻!!
優れた性とされるαが支配する世界。虐げられる性・Ωの人生は、αの子供を持てるか否かにかかっていた。
財閥・英家で子を生せず疎まれていたΩ・犀門は、Ωの少年・真宮をαと偽り、跡継ぎ候補として迎え入れることに成功する。
現当主・善治郎が病床に伏し、真宮と麗子の跡継ぎ争いが終わりを迎えようとするさなか、英家最大の秘密が明かされる。
魂の番――愛する者の真実を知ったとき、犀門の取った行動とは!?
そして時計の針は進み、物語は新たな局面へ。

「オメガ・メガエラ 5巻」のここが面白い

かつてのライバルは今日の味方!信じていた運命の番は、憎むべき相手!?

アルファ至上主義、そして、男尊女卑の思想・・・自分は外に子供を作り自分勝手し、家の者たちには自分への絶対服従を虐げた英(はやぶさ)家の当主、善治郎が亡くなりました

息子である征十郎は、死の淵にいる父に、自分はベータであるというカミングアウトをすることで、長年の積怨を晴らします!

亡くなる寸前の善治郎の無念な顔!征十郎の復讐が果たされたって感じで怖すぎる~

 

しかし!

征十郎が、実は、ベータだったという真実は、善治郎亡き後の英家の人たちを絶望の底に落とす

オメガである妻たちは、アルファの子供が生まれなかったことで、何十年も肩身の狭い思いをしてきたのに・・・

征十郎がベータだというなら、どんなに努力しようがアルファの子供など生まれるはずもない

真宮と家督争いをした麗子も、自分がアルファではなくベータだということにショックを受けている

特にショックを受けたのは、征十郎のことを「運命の番」だと信じ、犯罪まで犯した犀門(オメガ)

絶望に打ちひしがれた犀門の顔がこれまた美しいこと!

征十郎が運命の番だと信じたい犀門は・・・「運命の番であるなら、相手を殺すと同時に自分も死ぬはず」と、征十郎を殺しちゃいます

オメガのアルファ殺しは重罪!

征十郎が運命の番ではなかったと絶望した犀門は、そのまま行方不明に!!!

ええ!犀門は、物語を動かしてきた主役級の役だったはず!なのに退場だと~?!もう!とんでもない展開!

 

残された麗子と真宮

ふたりは、家督をどちらが継ぐか戦ってきたライバル

だけど、アルファだったはずの麗子は、実はベータで、真宮はオメガだった

性別を偽ることは重罪

名誉ある財閥である英家・・・これが世間にバレたら家名を汚すことになると、麗子と真宮は、アルファに擬態し生き続けることを決意する

かつてはライバルだったふたりが、罪を一緒に背負い戦い始めるのです

とにかく展開が早い!この時点で、コミックの中盤あたりなんですよ!

誰を傷つけても前に進むしかないつらさ

4巻まですでに読んでいる方は、表紙を見て「このふたり・・・一体誰なんだろう?」と思ったはず

左は麗子・・・右が真宮です

コミックの後半からは、成人した麗子と真宮が主人公になっています

真宮は、イケメンに成長し、麗子は、美しい女性に成長~!

 

家長である祖父が亡くなった後・・・時代は富国強兵へと進みはじめます

国を強くするため、アルファの出生率を上げたい政府は、妊娠初期に飲むとアルファが生まれる薬を作る

このため、年々、オメガの出生率が下がり始めて・・・・

オメガとアルファのバランスが崩れたことで、一夫多妻制から一夫一妻制へと法律が変化する

 

そんな時代の変化に大きく揺さぶられる英家

真宮が社長を務める紡績会社は経営不振に陥っており、分家の力を借りなければならない事態となっていた

分家筋は、真宮と麗子の政略結婚を要求

だけど、麗子は、アルファと偽ったベータで、真宮は、アルファと偽ったオメガ

共に、結婚などできるはずがない

追い詰められた麗子が出した答えは・・・・

橘財閥の猩羅との結婚

猩羅は目が見えないことで、行き遅れた女性で・・・

麗子は、彼女の目が見えないことを利用し、夜は、真宮と入れ替わる計画を立てる

一つの嘘を真実にするため、関係のない人を犠牲にしていく展開が怖すぎる!

麗子も真宮も、他人を傷つけても、アルファ性で生きていく覚悟をしている

でも、心はついていかず苦悩しています

前に突き進むしかない麗子と真宮

猩羅の目は本当に見えていないのか?という不穏さを残し次巻に続いています

海ホタルの感想まとめ

1冊の中で情報量が多すぎ!って思うんですが、意外にすんなりと読み進めることができました

次々くる予想外の展開に、驚いていたら、読み終わったって感じです

5巻はラブの要素がまったくなくって・・・

真宮が女性を抱いているシーンなどは、ちょっとショックでした・・・

真宮は伊織と、運命の番であってほしいなって思っているのですがね~

救いは、最後の最後に伊織が再登場したってことですよね!

しかし・・・アルファの伊織が再登場したことで、たぶん、麗子は、猩羅の夜の相手に伊織をあてがうのではないかと予想しています

となると・・・真宮と伊織は、やはり結ばれないんでしょうか?

すっごいもやもやするんですが、次巻の展開を待つしかありません!

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