守りたいものがなにもないお前を守りたい「イキガミとドナー」山中ヒコ

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こんにちは!海ホタルです

「オンブルー」さんで連載されていた山中ヒコ先生の「イキガミとドナー」

いやねー・・・

もうねー・・・

ほんとねー・・・・・

山中ヒコ先生の作品は、どれも、途中の部分がすごいハラハラするんですよね・・・

読んでて、ハラハラしすぎて、本当につらいんですよ・・・涙

先の展開にわくわくできるつらさじゃなくて、この先を読むのが怖いってつらさなんですよねー

この作品も、結末を読むのが怖くって・・・下巻の途中で一旦、閉じましたヨ・・・

でも!乗り切って読んだ!!!読んでよかった!!

では!紹介に行ってみましょう!

目次

作品紹介

舞台は未来世界。ある日、平凡な教師の吉野は、国を守る最強戦闘種〝イキガミ〟の鬼道のドナーだと知らされる。
【ドナーの体液は、イキガミの傷を治せる唯一の薬】
という衝撃の事実とともに、強制的に鬼道と同居することになった吉野。
傍若無人な獣のような鬼道に乱暴に体液を要求されるが、次第にその孤独な素顔があらわとなりーーー。
「いつかドナーと出会ったら、愛してくれるかもしれない。そう思って生きてきたーーー。」

「イキガミとドナー」のここが面白い

まずは詳しく設定を説明!

ファンタジーSFです

ある日、突然、世界に「モンスター」と呼ばれる人間が出現します

「モンスター」たちは、戦闘機や銃などの人間が作った兵器や武器による攻撃を無力化する能力が有り

空を飛び、見た目からは想像もつかない怪力で敵を攻撃する

世界は、「モンスター」の保有数で軍事力を左右することになる

まさに生きる人間兵器!

そして、この物語の主人公の吉野が住む「J国」では彼らを「イキガミ」と呼ぶ

より多くの「イキガミ」を保有するため、子供の時に、「イキガミ」であるか否かの適正検査は義務化されているが、その数は決して多いとは言えない

「イキガミ」はまるで芸能人みたいな扱いで、国民たちから「キャー!キャー!」歓声を浴びる存在

この物語の主人公である一介の学校の教師である吉野からも遠い存在だったのですが

ある日、突然、吉野は、自分が「イキガミ」の「ドナー」であることを宣告される

ここでわかるのがどんな兵器にも負けない「イキガミ」は、怪我を負っても現代の医療では治療がほぼ不可能で、輸血などもできない脆さを持っている事実

ただし・・・イキガミには、たったひとりのドナーがいて、そのドナーの体液がイキガミにとっての万能薬になるのです

吉野は、自分のイキガミである鬼道と会う

突然のドナー勧告とイキガミのことについて初めて知る新事実に頭が混乱している吉野に自分の傷をなめるように命令する鬼道

他人の傷を舐める?!

当然、吉野は「ぎゃーーーー!!!」って感じなんだけど、吉野が舐めた先から鬼道の傷がみるみる治っていって!

もともと、面倒見がよく愛情深い吉野は、この鬼道と深くかかわっていくことになるのです

傲慢でわがままな「イキガミ」の鬼道の変化と愛!

イキガミである鬼道

10歳の時にはイキガミであることが判明し、親元を離れ訓練施設で育ったのだけど、実は、鬼道の両親たちはケガをしても風邪をひいても治らない鬼道の存在を厄介に思っていた

親の愛情を知らずに育った鬼道は、横暴で傲慢

自分のドナーである吉野を自分の持ち物のように扱い、体液を摂取するためキスをし、吉野を襲って、吉野が放った精をぺろりと舐める

一方的に襲われる吉野はむちゃくちゃ激怒

「君にだって守りたいものがあるだろ!」と鬼道を責めるが、鬼道は「そんなものねーよ」とあっさり答える

ショックを受ける吉野だが、ある日、鬼道が軽く吉野の首をつかんだだけで血がドバっと出て・・・

その時、鬼道の方がショックを受けて傷ついている姿を見た吉野は、彼がまだ子供であることに気づくのです

戦闘機より強い鬼道の心が、まだ幼い子供であることに気づいた吉野は、鬼道のことを愛し始めます

けれど、愛を知らない鬼道は吉野からぶつけられる愛情に戸惑い、拒否をする

海ホタル
鬼道は拒否しているのに吉野の写真を大事そうに抱えたりしているんですよ~!傲慢わがまま年下攻めのこういう姿にキュンってする~!

この後、ふたりはいろんな試練を乗り越え、恋人同士になりますが

けれど、ドナーはイキガミのために生きる存在でしかなくて・・・

鬼道は、怪我を負うのが恐ろしくなり戦闘中に仲間を見捨てて逃げ出したり、イキガミをやめるか否かの選択を迫られたりする

そして・・・

クライマックスでようやく鬼道が、最初に吉野に言われた「守りたいものに戦う」って言葉の意味を理解するんです

もう・・・このシーンは、涙涙涙!!!

体は大人でも心は愛を知らない子供のまま・・・そして血なまぐさい世界でひとり孤独に戦う鬼道が愛を知っていく過程がすごくよくて

愛を知ったからこそ、死の淵に立つ姿がハラハラしました~

吉野の職業が「教師」ってところもすごくよくて!

見返りを求めず、鬼道に寄り添い愛情を教えていく姿は、ほんと、この人、子供を大事にする「教師」なんだなって説得力がありました

とっても素敵なお話です

帯にある「魂を預け合う恋」というキャッチフレーズがすべてを語っていると思います

まさに、ファンタジーSFだからこそ描ける深い愛だと思います

エロはあるの?ないの?どんな感じ?

傲慢でわがままで執着質な攻めの鬼道

吉野が生徒の話をするだけでムッとしています

で、つねに、吉野にくっついているの~

作者様が鬼道を「狼」に例えていますが、狼は狼でも「子供狼」って感じでむちゃくちゃかわいい!

そんなふたりが初めて結ばれるのは上巻のラスト!

ふたりが恋人同士になるシーンです

ここで、吉野が、鬼道に、自分にあげられるものは何でもあげるって言うんですよ!

守りたいものがないお前を守るよって言う吉野のモノローグに胸がグッとくる!!

エロターンはありますが、あくまでふたりの気持ちを表す表現のひとつって感じで描かれています

でも、個人的に、山中ヒコ先生の描くエロシーンが好きでして・・・

受けが真っ赤になってフルフルしている姿に萌えました!

エロ中の攻めのわがままを許しちゃうところかにもキュンとする~!

海ホタルの感想まとめ

生きるか死ぬか・・・好きな人を失うかどうかっていうギリギリのところを責めてくるので、ほんとうにハラハラしました

これ・・・上下巻で終わったのが本当に残念ですね・・・

設定も面白いし、内容も濃いし、もう少し長いスパンで描いてもよかったのではないかと思いました

ふたりで流星群を見るラストは本当に圧巻です

改めて山中ヒコ先生のすごさを実感しました

しかし、相手の体液が甘いって、ほんとすごくいい設定ですよね~ニヤニヤ・・・

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