「はだける怪物(上)」おげれつたなか

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こんにちは!海ホタルです

今日は、いつものおバカハッピー海ホタルじゃないです・・・

「はだける怪物(上)」を読んだので、作品に合わせて、ちょっと、シリアスに語ってみたいと思います。

では、レビューに行ってみます!!

目次

作品紹介

あらすじ・・・セフレから始まって、恋人同士になった秀那と林田
林田は、前の恋人を殴っていたという過去がある。
それを含めて林田を抱きとめた秀那だったが、彼の部屋の壁から、今は見せない眩しい笑顔の昔の林田の写真が消えることはなかった。
そんなある日、秀那に大阪支社への転勤の辞令が出て・・・

「はだける怪物」のここが面白い

秀那、大阪に転勤!遠距離恋愛になる

「恋愛ルビの正しいふりかた」(シリーズ2作目)で、セフレから恋人同士になった林田と秀那

仕事における重度のストレスから恋人に暴力を奮っていた過去から、なかなか、素直になれなかった林田だが、勇気を出して、素直になったことで無事恋人同士になれたふたり

しかし、恋人同士になっても、林田の感情がわかりにくいツンデレ複雑さは健在のままで・・・

秀那は、今まで本気の恋愛をしたことがなく、恋人の“初めて”にもこだわったことがない男だったのに、林田相手では、今までの軽い恋愛ができず、林田の持つ複雑さにハマる一方なのだ。

そんな中、秀那に大阪支社へ移動の辞令がでる

秀那は、今まで毎日会ってきた林田に、今までのように会えないと思うと、寂しくて仕方ないのに、恋人の林田にそれを伝えると、あっさり、「じゃあ、がんばるか」って言われてしまう

人一倍寂しがり屋の林田に、そんなあっさりした対応を返され秀那は、かなりがっかりするのだったが、林田の部屋貼ってある元カレの写真が目に入ると、元カレがいるから、寂しくないんだなって思ってしまう

いわゆる、すれ違い?勘違い?

秀那を見ていて思うのは「誰かを好きになりすぎるとつらい」っていう恋愛の複雑さ・・・

自分の中に抱えるには大きくなりすぎる独占欲や嫉妬は、つらすぎて、時に逃げたくなるって気持ちにすごい共感ができるのだ

 仲直りするものの、新しい問題にぶつかる

一度はこじれるものの、秀那が、林田への気持ちから逃げなかったおかげで、なんとか持ち直すふたり

秀那と林田は、東京-大阪で遠距離恋愛をスタートさせます

ふたりの大阪デートは、ラブラブでとっても微笑ましく楽しめます

デートで撮った写真を見返しながら林田の部屋にある過去の写真より、いつか、自分と一緒にいる写真のほうが多くなればいいなって思う秀那の気持ちに、じーんってくる・・・

しかし、秀那は転勤先の大阪で、会社の先輩達に連れて行かれたバーで思わぬ人物に会ってしまいます

それが、林田の元カレの弓

秀那は、林田の部屋にある写真の人物(弓)と会い動揺するところでこの巻は終わっています

エロ指数は、かなりのどエロ!

電子では、真っ白になっちゃうのかな?って思いますが、紙書籍の方は、ブツの形がくっきりわかるタイプで、妙にリアルで、かなりやばいです・・・

おげれつ先生は、どこでこういうブツを見て、こういうリアルなブツを描くのか?と、いろいろ想像しちゃいます!ふふ・・・

林田が、自分のエロ欲求にとっても素直な人なので、いろいろ濃厚な描写が楽しめます

秀那は、そんなどエロな林田にメロメロ状態です・・・

エロ中のふたりは、とっても濃厚で、とっても、仲良し

年下の秀那を煽りつつも、どこか甘やかしている林田がとてもいいと思います

小冊子「薊」

「薊」は、2015年刊行の同人誌と同じ内容となっています

リバ表現ありです。

こちらは、林田と元カレの弓の出会いから、ラブラブだった時期、そして、林田がブラック企業に勤めて、どんどんおかしくなっていく時期が描かれていて・・・・かなり、重いです。

人の善悪を保つ箍が壊れる瞬間ってこういう感じなのかもしれません・・・

おげれつ先生の描き方がウマすぎるのがやばい・・・

暴力が暴力を生むってこういうことなんだなって、読んでいて辛かったです

まとめ

相手を好きになりすぎて、恋人の一言を深読みして、変な方向に捉えてしまう気持ちや、今までやってきた恋愛と勝手が違いすぎて、どう相手に接していいかわからない秀那の気持ちが、すごく丁寧に綴られていると思います

「前作を読まなくても、この作品だけで意味がわかりますか?」って質問をいただいたことがありますけど、この作品だけでも、十分、ストーリーは理解できますが、林田の中にある複雑さには「?」って思うかも・・・

ちなみに、シリーズ1作目、シリーズ2作目では、林田は同じ人物でありながら読者に与える印象は全然違います

これは同じ人物であっても、誰が主人公になっているかで視点が変わってくるからだと思う

例えば、シリーズ1作めの「錆びた夜でも恋は囁く」は、元カレの弓(DVを受けていた側)視点となっているので、この作品を読むと、林田は、かなりの酷い彼氏です・・・

でも、シリーズ2作目の「恋愛ルビの正しいふりかた」は、主人公が林田になったことで、林田なりに、元カレを殴った過去を背負ったままなんだなってわかり、林田に同情をする気持ちが生まれます

あと、口コミで、「面白い!」って言葉がすごく踊っているんですけど、わたしは、そんな、一言で言い表せれる作品ではないと思います。

DV受けていた人とか、おかしな会社に勤めていた経験がある人とか、言葉の暴力で傷ついたことがある人の中にある傷の痛みって、当事者でないとわからないものなんですよね・・・

実際、そういう目にあったことがない人は、「逃げればよかったじゃん」「やめればよかったじゃん」って簡単に思っちゃう。

そして、今、秀那が、林田の心の奥にある、過去につけた傷の重みがわからない状況なんですよね・・・

なぜ、部屋に貼ってある元カレの写真を剥がすことが出来ないのか?

下巻では、その部分もはっきりしてくるのではないかと思います

ほんと、暴力コワイ・・・暴力ダメ!!

いろんな感覚が麻痺するし、いろんな感情が壊れちゃう。

今まで、リアルでそういう目にあったことがある人は、心して読んだほうがいいかもしれない

そして、そういう目にあったことがない人は、加害者でも被害者でも、暴力は身体だけでなく心にも傷を残すものと感じてほしいです

おげれつ先生らしいユーモアを盛り込みつつも、中に詰まっているテーマはとっても重く、シリアスだと思います

ご興味が湧いた方は、ぜひ、試し読みをチェックしてみてくださいね。下のボタンリンクから試し読みページにいきます。サンプルボタンを押すと、即立ち読みができますよ

「はだける怪物」は、各ストア「小冊子つき」と、「通常版」がございます。ポチする前に、確認をしてくださいね

シリーズ紹介

こちらの作品は、シリーズ3作目となります。

☆1作目「錆びた夜でも恋は囁く」

こちらは、1冊まるまる表題作です

恋人の林田にDVを受けている弓が、中学時代の片思いに出会うってお話です。

このお話の、林田は、まじで、酷かった!!

弓を手放せたことだけが賞賛に値する。

 

☆シリーズ2作目「恋愛ルビの正しいふりかた」

こちらのコミックには、何編か作品が収録しており、そのひとつが、林田と秀那の出会いを描いた作品となっています

これを読むと、林田も弓に暴力を奮っていて、いろいろ苦しんでいたんだなーって思っちゃう・・・

弓ファンとしては、いろいろ胸中複雑な気持ちで読ませていただきました

個人的には、やっぱり、シリーズ1作めから順番に読んだほうがいいんではないかと思います

最後までおつきあいいただきありがとうございました。「はだける怪物」の(下)の発売が気になるところですが、現在、予定が出ていません。また、公表されましたら、お知らせしたいと思います
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