クソみたいな人生!?シリアスBL「ハッピー・オブ・ジ・エンド」

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こんにちは!海ホタルです

おげれつたなか先生の「ハッピー・オブ・ジ・エンド」を読みました

連載を途中まで読んでて、面白いなって思っていたのですが・・・

コミック発売後の口コミには「完結してない」「シリアスで重い」「不幸すぎる」の文字が躍ってて・・・

え?そうなの?!と心して読みました

で、読み終わった後の感想は、「面白かった・・・!けど、疲れた・・・」って感じです(笑)

一応、ひと段落ついた部分で「次巻に続く」となっているので、続きが気になって吐きそう!ってことはないのですが

底辺社会にいるふたりの出口は見えぬままで続くとなっている・・・

絶望・・・暗闇・・・その中にあるひとすじの光が!!!って展開が好きな人はきっと好きだと思う!

ぜひ参考にしてくださいね

作品紹介

空腹で金もない千紘は新しい”家”探しに訪れた行きつけのバーで
ド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけると好感触。
まさかのホテルに誘われ、いい雰囲気になったところで
突然電マでボコボコに殴られたのが1日前――。

全てを思い出すも、仲間を呼ぶケイトの様子を見て
今度こそ殺されるかもしれないと思いつつ回収された先はアパートの一室。
ケイトの目的はとある探し物で、自分が用無しだとわかると
あっさり「消えて」と言い放たれるが帰る”家”もない千紘で…。

謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男
クソみたいな人生、愛に飢えたふたりの歪な協和音

「ハッピー・オブ・ジ・エンド」のここが面白い

あらすじはこんな感じ

付き合っていると思っていた男が結婚して以来、ヒモ生活をしている千紘

お腹が減って、見ず知らずの子供の食べ物を奪う男です・・・これは、かなりクズすぎる・・・!

浮気して、宿主に追い出された千紘は、次の宿を探そうとバーへ行く

そこで、見目麗しい顔をしたケイトと出会い、ホイホイとついていくのだが、ホテルでボコられ、ゴミ捨て場に捨てられる千紘

だけど、それを逆手にし、ケイトの家へ居候することに成功!!!

自分のことをゴミ捨て場に捨てるような男の家に居座るなんて・・・千紘・・・プライドがないのか?

いや、千紘も、自分のことがみじめだと思っているみたいだけど・・・

 

千紘をボコったケイト・・・

クールで無表情ながらに、千紘の情けない恰好を見ては笑っている

ちなみに職業は、女の子たちを風俗堕ちさせる仕事・・・

最初は、千紘に対して冷たかったケイトだけど、一緒に暮らすうちに、少しづつ心を動かし始める

 

あらすじだけ読むと、BLとしては、あるある展開なような気もするのですが、別の作品には追随させない深みがあるのが、さすが「あげれつたなか先生」というか・・・

ほどよくエロも描きつつ、ケイトと千紘の親や家族から愛されないバックボーンを小出しで描いていく

千紘やケイトの中にある愛されない・・・同時に愛したい寂しさを、どんどん深堀していくのがリアルで怖くて・・・ただただすごい・・・

どちらもタイプは違えど、底辺社会で生きるクズ男・・・だけど、どっちも「寂しさ」を抱えている男で・・・

そういう男ふたりが出会ったことでなにかが変わる予感がする作品です

暗くて重い?でも読み進められる理由は・・・

口コミに「重い」「暗い」という文字が躍っているこちらの作品

その理由は・・・

前半に千紘のバックボーンが描かれて、それはそれで、とても悲しいのに

後半に描かれるケイトの幼少時代~10代の話が、かなりエグイ・・・

もう、そりゃ、ふたりそろって線路に寝そべるわーって大きくうなずいてしまう暗さ・・・

でも、そんなふたりの物語を読み進められるのは、ほどよくエロシーンが挟まれるから!

最初は、千紘に対して冷たかったケイト

ゴムなしで平気で挿入!

次がしたいなら、ゴムを用意しろて理不尽なことを言い、寂しがり屋の千紘をもやもやさせるんだけど・・・

毎日を一緒に過ごすことで、エロが、少しずつステップアップしてくのです

エロ展開を通して、ケイトの変化していく心情がはっきりわかるので!

そこの部分がわかりやすくって!楽しかった!!!

あと、千紘の明るさも救いのひとつです

千紘は、人一倍の寂しがり屋なので、家族の話を聞くと、すごくかわいそうだなって思ったのですが、当の本人は、一生懸命笑ってて、けっこうしぶとく生きている

よくいえばタフな男なんですよね!

それが千紘の魅力です

エロターンはこんな感じ

千紘とケイトは、最初、お互いを性欲処理的に体の関係を持ちます

受けの千紘が、挿れてほしくてたまらんって顔になるけど、ケイトは、ゴムがないから無理。ゴムは千紘が用意して!と鬼のような発言をする

(千紘は働いてないからゴムなんて買えない!)

いやー・・・これは、攻めのケイトの方もつらいんじゃないの?と思ったんですが!

でも、ちょっとずつ、変化していくふたりのエロ・・・

そこに愛はあるのか?と聞かれたら・・・それは、どうなのかな?って気もする

寂しい者同士が、慰め合っているような気もするし・・・

でも、エロ過ぎて、意識がどうしてもそっちに集中しちゃう~!

結局のところ・・・おげれつたなか先生のエロは最高だね!って思っちゃった!

海ホタルの感想まとめ

まさか、完結していないとは思っていなかったので・・・

口コミチェックしてから読んでよかったわ~・・・

知らずに読んでいたら、ぐぬぬ・・・ってなっていたかもしれん・・・

 

キリのいいところで「続く」とはなっているのですが・・・

拾ったカメラに写っていた写真が気になる

あれは、意味があるのか?意味がないのか???

ケイトが定期的に引越しをしているのも気になるし・・・

でも、そこも、気にしなくてもいい?って気もするし・・・

ささいな行動を深堀すべきかどうかを迷います

わたしが行間を読めてないだけなのかな~?って首をかしげつつ・・・

次巻を待つのみ!という状態です

おげれつたなか先生のファンの方は読んで損はない作品だと思います

いろいろ重かったけど、ふたりの心情がすごくわかりやすく描かれていて、寂しい中に、ちょっと救いもあるって内容です

もし・・・このふたりが出会ってなかったと考えると・・・

 

(いろいろ想像して・・・暗くなる・・・)

 

いや・・・ふたりが出会えててよかったな!!!

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