丸木戸マキ先生の「目を閉じても光は見えるよ」のおすすめ記事です!
この作品はね!
ガチで号泣必須作品なんです!!!!
薄暗くヘビーな部分もある作品
でも丸木戸先生らしいコミカルさとヌケ感が合わさっているので、そこまで気持ちが暗くならず、じわーっとした感動に涙が溢れます
一話ごとに完結しているようで、それが、上手くつながって、最後の盛り上がりにつながる構成もすごい!
では、レビューに行ってみましょう!!
目次
作品紹介
人気AV男優の仁はある日、ゲイビ出演の話を持ちかけられた。
そこで出会ったネコ男優の光と体の相性がよかったため、ふたりはバディを組み、頻繁に共演することになる。
仁と光のバディは人気を集め、順調に売れていたが、実際は仕事上の体の関係だけでお互いのプライベートのことは全く知らなかった。
しかしある時、ふたりは同じマンションに住んでいることが判明し…。
「目を閉じても光は見えるよ」のここが面白い!
「情に薄い男」がそうじゃなくなる流れがいい!
わたし、ゲイビイベントとか行ったことないんですけど、こんなに明るく盛り上がっている業界なんですかね?
みなさん、楽しそうに和気あいあいとお仕事していてうらやましい・・・
攻めの仁さんは、かなりの勃起力の持ち主のようで・・・・
「(男女問わず)誰でもそういう雰囲気になったら勃つから俺」「70のばあさんとしたことあるよ」という強者!!
このレベルまで行くと、すでに特技レベルで履歴書に書いてもいいかもしんない!!笑!!
もう・・・仁にとってはAV男優であることは天職!
人柄もとってもいい人なんです!
でも、男としての論理感や情という部分が足りない人のようで
元カノが小細工をし、妊娠しちゃった時も、「絶対に産むな。産んだとしても俺は認知しない。」と言い放ったひどい男なんですよねー・・・
(まあ・・・これは女も悪い!)
そんな、人としてどこか欠陥部分がある仁ですが、光とバディを組まされ、何度も仕事で体を合わせている内に、光に対し特別な感情が芽生え始めます
光のふとした表情を見て「キスしたいなー」とか思う辺りから「恋愛感情」に変化していき、光の過去を知り、おせっかいを焼いちゃう辺りから、“情”に薄いって設定はどこに行った?って感じになっちゃう
きっと、仁の場合、単純に、本気で好きになれる相手と今まで出会ってなかっただけだったのかもしれないなーって思います
本気の相手には、とことんいい人なのかもなっと思いつつ、そういう相手が光だけっていうのがよかった!
描きおろしでは、息子というお邪魔虫を挟んで、年下の恋人を甘やかす年上の男のよさが楽しめます!!
どこか情に欠けた男が、無理矢理感なく「いい男」に見えてくる流れがよかったと思いますね
過去に過ちを犯した受の背負うもの
主人公の受けの光は、ゲイビの世界で人気者の受けなんですが、健気で気配りができるすごくいい子なんですよね
けど、彼は、子供の頃から実の兄に玩具のように利用されてきた過去があって・・・
そして、元カレのカンちゃんと一緒に罪を犯しちゃうのです
光の過去だけで、薄暗い本が一冊仕上がっちゃうと思われるほどヘビーな過去なんですが、
そこまで重くならず読めるのは、光が自分の罪を受け入れ、自分のことより周りの人のことを大事に思えるキャラクター性のおかげだと思います
受けの光がすごく優しいのは、様々なつらい過去を乗り越えてきたからだと思うんですよ
そう思うと、ほんと、読んでいて光のことが愛しく思えてきます
そして、過去に犯した罪が、今を脅かすって展開もある
でも、光は自分のことに対し欲があまりないからか、そこまで暗くならないのがよかった!
今いる幸せの場所を脅かされても、自分のことより、周りの人のことを心配しちゃって、サクッと立ち去れる子なんです
これ・・・きっと、つらい過去を歩いてきたからこその芯の強さなんでしょうね!
あと、丸木戸先生の絶妙なヌケ感ある描写もヘビーにならない理由の一つかな?
そんなつらい過去を背負う光が好きな人(仁さん)と結ばれて、まぶたを閉じても眩しい光が見えるって思えるラストは、ほんと感動できます
名前の通り、「光」をいつも感じられる幸せが、これからの彼にたくさん訪れるといいなって思います
ゲイビプロデューサー「堂本マリ子」がいい仕事しています
もう!!好きなことを仕事にしちゃった感がすばらしいです
面倒見がよく、守銭奴で、涙もろく、とてもわかりやすいキャラクターの「堂本マリ子」の存在がサイコーでした!
本編に出てくるゲイビタイトルがこれまた逸材で~!!
「課長と俺のラブハメ?アジェンダ」「俺の気持ちまでペンディングしないでください」って・・・笑・・・
丸木戸先生のお笑いのセンスがキラリと光っています!!
ここ、要チェックですよー!
丸木戸マキデビュー作「水曜の朝、午前3時30分」が収録
丸木戸マキ先生のデビュー作となる「水曜の朝、午前3時30分」(2015年)が収録されています
表題作の受けの光と元カレのカンちゃんの過去です
デビューの時から、先生の中では光というキャラクターがいたんだなって思いました
内容的には、これだけ読むと、救いがわかならいラストでちょっと薄暗い感じのお話ですが、これがデビュー作だと思うと、その完成度の方に驚きがありますねー
台詞回しや構成が、ただ者じゃないです!!
海ホタルのまとめ
読む人によってグッとくるシーンが変わってくるかもしれない作品です
泣きのポイントはたくさんあるので!!
わたしは、カンちゃんの「待っていられなくてごめん」ってところで、胸が締め付けられるような気持ちが広がりました
カンちゃんも今いる奥さんと出会ってくっつくまで、いろんなドラマがあって、結婚しても、胸の一番大事な場所に光の姿を忘れずに閉まっていると思うんですよ
もう、それは、「恋愛」って感情とは別物の感情なんだと思うんですけど、きっと、恋愛と同じように重い気持ちなんでしょうね・・・
生きている限り、人は多くの人と出会い、別れを繰り返し、選ばなければなりませんよね
痛みがあるからこそ感じられる感動ってあるじゃないですか?
そういう感動を味わえるコミックとなっています
とても、読み応えのあるBLコミックだと思いました
こちらの作品は、rentaさんでの配信がまだとなっています
Rentaさんで配信スタートしました!!!