こんにちは!海ホタルです!
昨日(6/1)、カラーレシピ(下)が発売されました
それと同時に(上)(下)巻が一気に電子配信されました!!
わたしはペーパーがほしかったので、書店の方で紙書籍を購入です
電子の方は、おまけ特典はないようですが、6月14日まで試し読みが増量されているストアがあるようです
連載を追いかけて、感想を書いていましたので、本日は、この作品の登場人物や見どころをまとめたいと思います
目次
作品紹介
笑吉(しょうきち)の働く美容室に福介(ふくすけ)が入社してからというもの何かとぶつかりあうふたりだったが、笑吉の周りで不気味な出来事が起き……!?
笑吉に並々ならぬ執着を持つ福介は、様々な手を使い、笑吉を手に入れたが、彼にとって自分がまだ一番の存在になれていないことに不満を抱いている。もっともっと笑吉を独占するために……!?
内容は、(下)巻ラストの続きです。エロはありません。描き下ろしでも福助は笑吉に振られています。笑!でも、やり返しています。笑笑!!
「カラーレシピ」概要
「カラーレシピ」は、はらだ先生が「CIEL」にて2015年5月より連載いていたBLコミック
※画像は、2015年7月号です
2016年に1冊のコミックにまとまっています
2017年度版「このBLがやばい(宙出版)」にてコミックザ・ベストで3位に輝いていて、「普通のBLに飽きてきた・・・」「最近マンネリ気味」という人に向けた上級者向けBLと、編集部からの称賛コメントが入っていました
ちなみにこの時出された「カラーレシピ」には巻数が入っていません
「え!?」と思える驚きのラストに驚かされ・・・当時とても話題になった作品です
しかし、それは本物のラストではありませんでした
掲載誌を移籍して「ディアプラス2017年10月号」より、1巻の続きが連載がスタートしたのです
掲載誌を変えての連載ということで、それまで市場に出回っていた旧版のコミックが手に入らなくなりました
ディアプラスでの連載は、「2018年4月号」に無事ラストを迎え、新装版として(上)(下)巻で発売されることとなりました
連載を追いかけていた記事は下記リンクよりお願いします
「カラーレシピ」登場人物まとめ
笑吉(25歳)
美容院スタイリスト
笑うと書いて吉・・・今思えば、なんとも意味深な名前ですね!
技術はあるが無口で無愛想な技術重視のスタイリスト。ツンデレ。自分を拾ってくれた美門さんに感謝していて尊敬している
黙々と仕事をするので、おしゃべり好きなお客様から「担当を変えてほしい」と言われたことも・・・
このときは、自分に話術がないことに凹んだ。
真面目で冗談が通じず・・・融通もきかないタイプで、前の店では他のスタッフとうまくやっていくことができなかった
福助(26歳)
美容院スタイリスト
笑吉の涙に一目惚れし、笑吉のすべてがほしくて仕方ないヤンデレ攻め
目的のためには手段を選ばない。笑吉を追い込むことで自分の手中に収めようとするが・・・
仕事は、トーク重視で話術に長け細やかな気配りができるタイプ
その人当たりの良さと仕事ぶりで多くの女性顧客を持っている
美門さん
美容院の店主。とってもいい人で温厚。
他のスタッフとうまく言っていなかった笑吉を、独立する際に引き抜いた。
龍久(りく)
女装キャラだが中身は体育会系。アシスタント。
冷静にものを見る目を持っており、福助の裏工作にいち早く気づいたが、あくまで傍観者でいるクールさを持っている。
福助にロックオンされている笑吉のことを気にかけてくれている
一祝(かずのり)
(下)巻より登場。新人スタッフ。コミュ能力もあるし、仕事はそこそこできるが、ちょっと生意気。
鬼原(きはら)さん
亡くなった恋人に笑吉が似ているということで笑吉に固執していた店の顧客。
笑吉への執着が狂気じみてて怖いが、どこか憎めないキャラ
「カラーレシピ」の魅力
「カラーレシピ」のここが面白い!
「カラーレシピ」の面白さは、ズバリ!「あるあるBL」じゃないところ!!
(上)巻では、仕事も性格も正反対の笑吉と福助が、同じ店の中でまったく反りが合わず反発ばかりしているのに、中盤戦で、福助が「(他のやつに)盗られるわけにはわけにはいかなかった」と美門さんの店にきたのは笑吉目当てであることを告白
その時、ストーカー(鬼原)につきまとわれていて心身ともに弱っていた笑吉と体の関係を持ち、ストーカーもやっつけてくれ、福助はまさにヒーローポジになる
そんな福助を、いつの間にか、自分のことを助けてくれ、求めてくれる相手として許容しはじめる笑吉
笑吉の心情の変化がうまく描かれていて、その部分は少女漫画のように「いつの間にか嫌いだったあいつが自分の中で特別に・・・」的なラブ展開が繰り広げられた
しかし・・・最後の最後で笑吉の身の回りに起きたすべての悪意ある出来事が福助の裏工作であるという大どんでん返しが待っている
福助の手の中で踊っているだけとは知らない笑吉・・・
ラストの会話の意味をどう捉えていいのか?読者の数だけ答えがありそうな意味深なラストに驚かされた読者が続出しました!
いい意味での読者を裏切りと驚きがあった作品なのです!
「カラーレシピ」のここがダメな人がいるかも!
わたしが未だに考えるのは、福助と笑吉のその後のストーリー・・・
(下)巻を最後まで読んでいただけるとわかると思うけど、結局の所、福助は笑吉に振られている
BLなのに、ハピエンとはいい難いラストなのだ!
しかも、福助本人は、自分が笑吉に対しやってきた裏工作について謝罪はしているが、反省しているか否かは疑問っぽい描写が所々で入っている気持ち悪さ・・・
このすっきりしないラストは、読者に様々な憶測をさせる
どこか不完全燃焼ともいえるラストに、すっきりしない読者もいるかもしれないし、そこが「あるあるじゃなくて面白い!」って思う読者と分かれると思われます
でも・・・できたら・・・(上)巻のラストと、(下)巻のラストがリンクしているところ注目してほしいと思います
このリンクが意味するところはなんなのか?どういう意味が隠されているのか?ぜひ、あなただけの答えにたどりついてほしいと思いますね!
きっと、そこの部分もこの作品の面白さだと思うのです
海ホタルの感想
連載中も、「結局、福助はサイコパスなの?違うの?」「どう見ても、福助がヒールキャラだけど、同情しちゃう!」などと、すごく心が揺れ動かされた作品でした。
はらだ先生といえば、人の心の奥にある隠したい深層心理を時にシリアスに、時にコミカルに描くのが上手い作家さんだと思うんですけど、「カラーレシピ」は、後半、ひたすらシリアスでつらかった気がします
でも、それゆえに、誤魔化しのない。なんちゃってではない。ラストを拝めたし、連載中はハラハラ楽しむことができました
わたしは、むちゃ面白かったと思うし、ぶっちゃけ、ドラマ化したら、絶対にウケる!!!と思っています
最後が「絶対的なハピエン!」ではないので、そこの部分が、やはり難しいと思うのですが、答えがひとつじゃない的ラストは、考えさせられることも多くありました
最後の最後で、ふたりがくっつかなかったのは、非常に残念ですが・・・でも・・・わたしは、福助を受け入れられるのは笑吉だけだと思うんですよね
ラストを読んでから、最初から読みなおすと、笑吉の無愛想な表情の下の人の良さを福助は最初から感じ取っていたんではないかと思うんですよ
だから、福助的に「笑吉の涙に惹かれた」という理由で笑吉への固執が始まっていますが、本能で、自分の執着を満足させてくれる相手として笑吉をターゲットにしたと思うんですね
自分の欲を満足させるために、いくつもの罠をしかけ、笑吉の記憶から忘れられない存在でいることを常に意識していた福助
龍久(りく)が、最後に福助のことを「ちょっとうらやましい」と言っていますが、わたしもその気持ちに同感します
とても読みごたえのある作品だったと思います
最後の最後に・・・・笑吉って胸筋あるよねー・・・鍛えてるのかなー・・・笑
試し読みはこちらから
「カラーレシピ」ドラマCD発売が決定しています
11月18日に「カラーレシピ」のドラマCD発売が決定しています
はらだ先生の「よるとあさの歌」のドラマCDが9月に発売されるということで連動購入特典企画があります
詳しい情報は特設ページにありますので、そちらからご確認をお願いします
「カラーレシピ」スペシャル企画が目白押し!
新装版「カラーレシピ(上)(下)」巻が連続発売紀念!ということでスペシャル企画が目白押しです
アニメイト池袋店では、カラーレシピのオンリーショップが開催中です
カラーレシピの世界に浸れるコラボバーが秋葉原に出現します!!
カラーレシピのネイルアートコンテストを開催中!グランプリに輝けば、ははらだ先生の直筆色紙がプレゼントされます
海ホタルは関西在住ということで、参加できませんが、ぜひ!お近くの方は楽しんでほしいなって思います
詳しい日程・詳細は特設ページより確認ができます
描き下ろしの内容は、福助に触られてひとり気持ちよくなっちゃって、お返しをしないという笑吉のエロい顔が楽しめます!うふ☆