こんにちは!海ホタルです
座裏屋蘭丸先生の「コヨーテ 3巻」が紙書籍と同時配信です!
1巻はコヨーテ(リリー)とヨシュ(マレーネ)の出会い・・・
ふたりが身体を合わせるまでのドキドキを楽しみました~
そして、2巻では、ヨシュ(マレーネ)の嘘がコヨーテ(リリー)にバレて、傷つけあい心乱れる展開に!
続く3巻では、リリーとマレーネの愛が無事に重なり合って~!!!むっちゃ感動~!!
BLらしく濡れ場をしっかり描きながらも、敵同士である主人公ふたりのロミジュリ展開に胸がハラハラ!!
求めあうふたりの姿がすっごくよかったです♥
敵同士であるふたりの恋愛部分からも目が離せない作品なのですが!
ふと・・・
この作品・・・ストーリがむちゃくちゃ深くない?と気づいたわたし!
で、1巻から読みなおしてみたら・・・
いろんな伏線が張りめぐされている!?
本日は、その気になるポイントをまとめてみたいと思います
目次
座裏屋蘭丸「コヨーテ」の気になるポイントをまとめ
気になる「リリー」「マレーネ」の呼び名!実在した人物がカギ?!
この作品に登場する攻め役のマレーネ・・・
本名は「ヨシュ・ガーランド」
人狼狩りをする「ガーランド家」に生まれ、いわゆる後継者的立場の人間ですが、家を継がないと決めている
そして、家から出るという願いを祖父に飲んでもらう代わりに
最後の仕事として、ピアノバーで働きながら人狼について内偵をしている
その最中に、マレーネが、一目ぼれしたのがリリー
リリーの本名は「コヨーテ」(←本名というか、仲間たちからの呼び名です)
彼は、人狼です
お互い本名を隠し、自分の持つバックボーンを秘密にし惹かれあうふたり
自分の素性を知られたくない彼らは、本名ではなく「リリー」「マレーネ」と呼び合います
そして、この「リリー」「マレーネ」という名前は
実在した歌手「マレーネ・デートリッヒ」からとったもの
「マレーネ・デートリッヒ」は、ドイツのベルリンで生まれ、第二次世界大戦中にアメリカにわたった女優歌手
生まれ故郷を捨て、アメリカに渡り、敵国であるアメリカで市民権をとっています
彼女は、戦場で戦う兵士が故郷にいる恋人のことを思う「リリー・マルレーン」という曲を、アメリカ兵たちを勇気づけるために歌いました
でも、この曲・・・
もともとはドイツの曲なのです
ドイツの歌手であるララ・アンデルセンが歌っていた「リリー・マルレーン」は、同じ第二次世界大戦下でドイツ軍の前線慰問でも歌われていたんですね
「マレーネ・デートリッヒ」は、自分の故郷であるドイツの人たちから大変嫌われていました
故郷を捨て、その敵国の人を励ますために、故郷の歌を歌った「マレーネ・デートリッヒ」
かなり強い女性だったようですが
強さがないと、乗り越えられないものを数多く乗り越えた人生だったのかもしれません
今後の展開は、故郷を捨て敵国に渡った「リリー・マルレーン」の生き方そのものがヒントになるのかも!
人間と人狼の間でできた子供「コヨーテ」!
2巻で明らかになったのは、人狼であるリリーの母親が、実は人間であるということ!
リリーは、人狼と人間のミックスの子供だったのです
だから、他の人狼よりも体格が小さい・・・
リリーの母親は、リリーを連れて人狼達が人間から隠れて作るコミュニティに来てすぐに息絶えました
そのためリリーの本名はわからないまま・・・
「コヨーテ」という名前は、「狼」より一回り力が劣る「コヨーテ」の名前をなぞった「呼び名」なのです
ここで、気になるのは・・・
リリーの本名が不明なこと
このまま本名不明のままいくんだろうか?
父親は生きていないのかな?
わざわざ、リリーを人間と人狼のミックスにした作者様の意図が気になります
人狼のボスのキーファーの真意がなぞ?
人狼の敵である「ガーランド一家」の跡継ぎ息子であるマレーネ
このマレーネのことを、人狼側のボス的存在のキーファーは何度か助けています
ここがねー・・・・
「なぜ?!」と気になって仕方ない!
13年前・・・15歳だったマレーネは初めて人狼を殺しました
出血多量のショックで意識を失ったマレーネを病院に運んだ人狼がいたのですが・・・
これ・・・たぶん、キーファーだと思うんです(目元しか描かれていないけど!)
自分の仲間が殺されているのに、なぜ、ガーランドの跡継ぎであるマレーネをわざわざ助けたのか?
でも、キーファーは、1巻で、この「人狼×人間」の争いをやめされるべく、リリーに「ヨシュ・ガーランド(マレーネ)」殺害を命じてる
その一方で、マレーネ本人に「殺されたくなければこの街を去れ」と忠告もしている
うーーーーん・・・
なぞーーーー!!!!
キーファーは、できることならマレーネを殺したくない?
このキーファーは、ものすごくいろんなものが見えているボスで・・・
たぶん
読者がまだ知らないなにかの秘密を多く抱えているのかも!
「人狼」の味方をする不気味な男のドミニク
1巻からチラホラ登場するドミニク
アウトローな雰囲気がむちゃくちゃかっこよくて!
私は、胸キュンで眺めていますが、彼の存在もすごくなぞ!
ここで人狼と人間たちの歴史を整理をしてみると
まず、70年前に、人間×人狼との間で、血なまぐさい争いがあった
けれど「フーコ政権」になったのを機に、「人狼」の存在は架空のモンスターとして、人々の記憶から葬り去られた
(今では、ガーランド家など一部の人たちだけが、人狼の存在を知っている!)
1巻で登場するドミニクは、自分の恩人がフーコ首相の孫だから、「フーコ政権」を嘘つき呼ばわれされたくないとガーランドに人狼狩りから手を引くように言っています
うーん・・・これ?本当???
あからさまな人狼狩りをしだしたガーランドにむちゃくちゃ圧をかけているのを見ると
それだけが理由じゃない気がします
それを考え出すと、そもそも、フーコ政権がなぜ人狼の存在を「伝説」にしたのかも気になってくる
血なまぐさい争いを静めるため?と思っていましたが・・・
だったら、完全に抑圧してもよかったのではないかと思いませんか?
3巻のラストでも意味ありげに登場するドミニク
大好きなキャラなので!
今後、もっと出てきてほしいです!
危うさを感じさせるモレノ
ガーランドのトップであるサイモンが人狼狩りに夢中になるのは、きっと愛する息子夫婦が人狼達に殺されたからだと思っています
でも・・・この息子夫婦が殺されたのは10年以上前のこと!
今更なぜ?人狼狩りに躍起になりだしたのでしょう?
わたしは、この部分は、老い先短くなったことで、自分が生きている間に復讐したいと思っていると解釈していますが・・・
そして・・・気になるのは、このサイモンの側近であるモレノ
このモレノも1巻からちらほら出ていますが
サイモンに対する忠誠心には、もはや狂気を感じます
今のところ、大きな動きこそないですが
登場回数が少ないのに、すごいインパクトがあるキャラなので!
モレノがなぜここまでサイモンに対して忠誠心を持つのか?
彼のバックボーンが気になります
今後、描かれることを期待したい!
海ホタルのまとめ
3巻が出た今、思うのは・・・
この作品は、今後、もっと大きな作品になっていくんじゃないかってこと!
ラブの部分をしっかり描きつつ
主人公ふたりを中心に、様々な登場人物たちの思惑が絡んできている
愛し合うリリーとマレーネで、この争いを静めることができるのか?
そこにたどり着くまで、まだまだ試練がありそう!
ぜひ!
読み応えのあるBLコミックをお求めの方におすすめしたい作品です!
いや・・・この作品は、BLを読まないマンガ好きの方にもおすすめしたい!
ぜひ!試し読みからチェックしてみてね
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