倉橋トモ先生が電子バラ売り商品として描いていた作品「トモダチ以上のこと、シたい。」が1冊にまとまった作品です。
わたしは、電子バラ売りで追いかけていたので、コミック版の描き下ろしが未読なんです。
うう・・・描き下ろし、読みたい・・・電子のバラ売りで読んじゃうと、コミック化された時、こういうことになっちゃうんですよね・・・
10年以上一緒にいるお友達関係のふたりがいろいろ拗らせているBL作品です。
目次
作品詳細
出版社:竹書房
レーベル:バンブーコミックスmoment
発売日:2015/11/30
大学2年の菅は幼なじみの原と半年前から同居中。
何でも言える仲だけど、菅にはたったひとつヒミツにしていることがあった。
それは――原に抱く、友だち以上の想い。
けれどある晩、衣服にうつった原の匂いに欲情してシているところを見つかってしまう。
「続きしないの?」
そう言って触れてきた原に、菅は…!?引用元:コミック「トモダチ以上のこと、シたい。」裏表紙より
クールな大学2年
無邪気な大学2年生
この作品のここが面白い
小学生時代からの友達同士の表紙のふたり。
原くん(表紙黒髪)は菅くん(表紙茶髪)に彼女が出来た中坊時代に自分の恋心を自覚・・・
そこからは、お互い彼女がいた時期もあるけれど、高校も一緒、大学も一緒でルームシェアし、お互いを一番近い場所における存在として時間を共有している。
そんな最も身近に置ける友達だからこそ、原くんは自分の気持ちを菅くんに告白することは決してできない。
しかし、ある夜、菅くんが自分のことをソロプレイのネタにしていることを見てしまう・・・
そうなると、「もしかして、両思いなんじゃないか?」と淡い期待を持ってしまうよね?
10年以上の秘めた思いがついに叶う時がきた?と思いきや、ここからが、お互いの勘違いループの始まりで・・・
菅くんの方は、攻めをソロプレイのネタにしていたことで気まずくなっちゃってギクシャクしちゃうし、原くんは、言葉選びがヘタクソで菅くんの本音を聞くことに失敗し、さらなる勘違いをさせてしまう。
友達だから、告白できない。でも、もしかして両思いなんじゃないか?という気持ちも捨てきれない!!
すっごく!!モダモダ!!すっごくじれったい!!
友達だからこそ、一歩が踏み出せない両片思いの関係を楽しめる作品なのです。
攻め、受けの魅力について
攻めの原くんはオトコマエヘタレ!!
攻めの原くんは身長も高いし、絶対にモテる感じなんです!!
菅くんが傷つくことがあれば、菅くんの変わりに自分が敵をとってやるというオトコマエな一面があるのもいいなって思います!!
けど!!たった一言の「好き」が言えない!!
ヘタレですよ!!ヘタレ!!
あとね・・・、言葉選びが大変ヘタクソ男子くんです。
こういう言葉選びの下手な男子って、ゴロゴロいるよな・・・って暖かい目で読んでしまった!!
同じこと言うのにも、もっと、別の言葉選べば、ここまでこじれることなかったのにねー!!
かっこいいのに、ヘタレ。それでいてリアル男子のごとく、ちょっと言葉選びが不器用・・・
私は、こういうカッコ悪さ、好きですが、みなさんはどうですかな?
いや・・・リアルで彼氏にこれをやられたら、イラッとしちゃうかも!!笑!!
受けは無邪気くんなのに、やっぱりヘタレ!!
そして、受け!!
倉橋先生作品の描く受けは、どの受けも大好きなんですけど、菅くんは、ちょっとヘタレすぎ!!
いや・・・かわいいはかわいいんですけど、臆病ですぐに逃げちゃうところがどうかなって気がします。でも、最後の最後では、攻めよりもオトコマエなんですよね!!
可愛い顔して、いざとなるとオトコマエって部分はポイントが高いかな?
最後にまとめ
レビューを書くに当たり、久しぶりに読み返してみたんですけど、改めて、「何年も胸に秘めてたきた言葉だからこそ、いざとなると口にできない」ってあると思いましたよね。
「好き」なんて、たったの二文字なんですけどね・・・
本命の相手だからこそ、言えない・・・聞けない・・・・空気で察してよ!!という気持ちがわかるけど、乙女としては、そこは、ガツンとはっきりしてよ!!って部分ですよね!!
そういう意味では、このふたりは、気持ちいいくっつき方をしたと思います。
これからも、ふたりでずっと暮らしていくんだろうなって想像できるラストページも和みました!!
電子書籍で試し読み
ヘタレ攻×ヘタレ受!じれったい両片想いBL「トモダチ以上のこと、シたい。」倉橋トモ
ネタバレ!“家族になろうよ”スピンオフがスタート「いつか恋になるまで 第1話」倉橋トモ
軽い感じだから、初心者にもオススメできるよ!!