15万部突破の「ペンデュラム -獣人オメガバース-」のスピンオフ「レムナント」の1巻が出たのが2017年7月22日
いつ?いつ電子化するの?と言う声が大変大きかったこちらの作品が、ようやく電子化されました!!!
個人的には「ペンデュラム」では、脇カプで出てきたケンカップルのジュダ✕ダートにスポットが当たったこちらの作品
内容の方は、ふたりの馴れ初め篇です
ジュダに出会う前の孤児院暮らしのダートの暗く沈んだ生活から物語が始まっています。
では、感想にいってみよう!!
目次
作品紹介
登場人物&あらすじ
獣人:攻:ジュダ(α)・・・由緒正しきジークフリード家の獣人
表紙男性:受:ダート(Ω)・・・母親が早世し、妹とともに教会に引き取られた孤児
両親を亡くし、妹と一緒に教会で育ったオメガのダートは、発情期が来る前に独り立ちしようと身体を売って稼いでいた。
そんな時、教会が発情期の来たオメガの子供を闇ルートで売っていることを知ってしまう。
一日も早く妹を連れ教会から出ていくため、ダートは誘われていた危ない仕事をすることに…。しかし、運悪く発情期が訪れてしまう。初めての発情期に意識を失いかけていたダートだったが、その時、目の前に黒い狼の獣人が現れ――! ?
「レムナント( 1 )-獣人オメガバース-」のここが面白い
設定から説明するよ!!
獣人オメガバースということで、少々設定が入り組んでいますので、まずは、軽く設定の説明から~!!
オメガバースの世界観として、男と女の性に加え、さらに血液型のような感じでアルファ(優秀)、ベータ(普通)、オメガ(コミックによって違いがあるが、発情期があるため弱者扱いされる場合が多い。男女ともに妊娠できる)性で人は分かれます。
そして、この羽純ハナ先生の「獣人オメガバース」の場合は、それにさらに獣人なる獣の姿をした人間が加わります。
この「獣人オメガバース」の世界ならではの特殊設定
- 獣人はアルファであり、獣人の子供は人間のオメガからしか生まれません。
- アルファは、一度、番関係を結んだ相手としか子供を作ることしかできなくなる。
- 獣人は、子供ができにくいため、特定の番は作らない。多くのオメガと関係を持つことで子孫を残そうとします。ただし、運命の番が見つかった場合のみ、運命の番とのみ関係を持ちます。
- オメガは、男であれ女であれ、発情期があるため、まともな職にはつけず、産む道具として扱われています。常に弱者として扱われます。
ダートとジュダの馴れ初め。そして、その関係性に萌える
両親が早くに亡くなったことで、教会(孤児院?)に引き取られたダートとその妹のベラ
ふたりともオメガ性で、いずれ発情期が訪れたら、オメガを子供を生む道具として欲しがっている家に引き取られることになっている
けれど、ダートは、妹ベラのことを大事にし、いつか、この教会を出て、ふたりで暮らしたいと、自ら体を売って、お金を貯めているの・・・
しかし、妹の発情期が近づいていることに気づいたダートは、お金のためにと、危険な仕事に足を踏み入れてしまう!!
そこで、出会ったのが、有力な家柄に生まれた獣人のジュダ
タイミング悪く発情期が始まったダートのフェロモンに当てられてしまったジュダは自制が効かなくなりダートと番の関係を結んでしまうのです!!
ふたりの意志など全く無い形で、まるで事故にあったかのような形で「番」になってしまったふたり!!
しかも、ジュダがダートのフェロモンに当てられてしまったのは「運命の番」という魂レベルでの絆があったためと判明します
けれど、まるで事故にあったかのように「番関係」になったふたりにはそんな事実は受け入れられない!
ここから、番関係であるのに、常に反発し合うふたりの物語が始まるのです
昨日、顔を知ったばかりの相手が、「あなたの運命の番」です。と言われても、すぐに受け入れられるわけがないよね・・・
ジュダは、ダートを自分の人生設計の汚点扱いで!
ダートも、弱者であるオメガであっても、自由に生きたいと望んでいるて!!
もはや、どっちも「自分は被害者」って感じ!
うれしいのに受け入れられない鬱屈した心が見どころです
このコミックの面白さは、自分の意志が全くない場所で「運命の番」という魂レベルでの絆を突きつけられたふたりが、その運命に流されまいとしながらもお互いの深い部分に触れていくドラマチックさや、ジュダが孤独なダートに垣間見せる素直じゃないやさしさにときめいちゃうとこんです!
例えば!!
ジュダと「運命の番」になってしまったダートは、同じ「生むだけの道具」扱いをされるのでれば、お屋敷に囲われる生活よりも、まだ、自由な外で生きていきたいと屋敷をこっそりと飛び出す!
そうして一人いるところを、前からダートに目をつけていた牧師に襲われるのですが、ジュダに「その身体はオレのものだ」と助けられるんですね。
ダートは、頭ではジュダのことを拒否しているのに、ジュダのその言葉に身体が喜びを感じるんですヨ!!
でも愛されることに慣れていないから「自分の所有物に触られて怒ってるだけだ」と卑屈に考えてしまう・・・
孤独でひとり片意地を貼って生きてきたダートが、誰かの所有物になれることで感じる喜び・・・しかし、それを素直に受け入れられるない姿・・・
そういうせめぎあいの中で、ジュダのわかりにくいやさしさや愛を心で感じていくんですね
ふたりの心情の変化が大変読み応えのあるコミックとなっています
妹がひどすぎる!!今後、再登場するかが気になる
ダートは、妹のためにと体を売ってまでお金を稼いでいたんだけど、妹が知らないところで、番を作ってしまったことから、「嘘つき」と言われ拒絶されてしまいます!!
えええ!!!
これ、妹、ひどくない?
今まで、お兄ちゃんにベッタリっ子だったのに・・・その、態度急変・・・ひどすぎじゃね?
でも、ダートも健気というか、家族愛が強いというか・・・拒絶されても、妹を守りたいと行方不明となってしまった妹を探し続けるんだよね・・・
今後、この妹は再び、話に登場するのかな?
ちょっと、すっきりしない部分なので、ちゃんと、回収してほしい気はしますね。
描きおろし情報
相性抜群
発情期は一週間続くよー!え?そうなの?アルファとヤッた時点で治まるんじゃないのー?ってお話です。
運命の番って、相性抜群でいいねー!!ヒュー!ヒュー!!ってお話です。うふふ
心の温度
運命の番などではなく、あくまで、お金をもらい関係を続けているという取引をしたジュダとダートなんだけど・・・
いろいろ、気持ちの上では、すっきりしない部分もあるんだよ。ってお話。
ジュダが、ダートのささやかな変化や表情も読み取れる獣人でよかったなって思います。
海ホタルのまとめ感想
「レムナント(1)」を読んだあとに、いろいろ忘れている設定があるな。と「ペンデュラム」を読み返しましたが・・・
>> 前作を読んでからのほうが楽しめる内容となっています。「ペンデュラム -獣人オメガバース-」
そういや、このダートとジュダは、「ペンデュラム」の最後で、子作りに成功!していましたー!!
ということは、ここがゴールと考えていいのでしょうか?
相容れないふたりが、一緒に過ごすことで、相手を受け入れ、そして、愛してしまう流れが大好物の人におすすめのBLコミだと思います。
ただ、続き物なのねー!!続き物!!
続きが気になる方は、ぜひ、電子書籍でチェックしてね!!
試し読みはこちらから
同時発売!同時配信「プチミニョン -獣人おめがばーす-」
こちらは、ダートとジュダの愛くるしい双子ちゃんのお話を描いた作品です
うおーーーー!!!この時を待っていたよーーー!!!!