こんにちは!海ホタルです
akabeko先生の「少年の境界」が完結しました!
実は、わたし・・・連載を追いかけていたので展開を知ってるんですよ
だからこそ・・・冒頭のイチャ甘な二人を見て涙が・・・・
うう・・・この先起こるつらい出来事を知らずに幸せそう・・・
その辛い展開を乗り越えて、たどり着いたハピエンにも涙!
つらくても幸せでも、どっちにしても泣かされる・・・
ほんと、すばらしいコミックだと思います
では紹介に行ってみましょう
目次
作品紹介
子供の頃から 君だけだ。 夢にまで見た“番”という名の伴侶を得た倫は、大我と幸せな生活を送っていた。 しかし倫の身体は以前過剰摂取していた発情抑制剤の副作用に蝕まれ始める。 一方ゆかと薫は学生時代には想像もしなかった未来を描き…? 運命に翻弄される大人気オメガバース作品、最終章!
「少年の境界 3巻」のここが面白い!
未読の方のために簡単に説明
オメガバースBLです
薫とゆかは幼馴染
薫は子供の頃からゆかのことが大好きだった
高校時代、ゆかは、真面目な性格の薫をバカにして、やんちゃなな男の子たちが集まるグループに所属していたが
バース検査でオメガだと判明
ゆかたちのいる世界では、オメガは圧倒的弱者で、虐げられる性だった
オメガのゆかを、グループのリーダー格の大我は、合法レイプとして犯そうとする
ゆかを助けたのは薫
薫はゆかのことが大好きだけど、「運命の番」ではなかった・・・けれど、ゆかのことが大好きだからうなじを噛んじゃうんです
ところが!
ゆかの「運命の番」は大我の方で・・・
このコミックは「運命」に飲み込まれそうになりながらも、「心の奥底から好きな人」と一緒になるまでを描いた作品
10代の男の子たちが「バース性」に翻弄され、関係性が変わっていく展開や、「運命の番」が現れて心が揺さぶられる展開にドキドキハラハラできるコミックです
抑制剤の副作用で倫が記憶障害に!
コミックの冒頭・・・
妊娠して子供作って・・・幸せな未来を想像して、心がワクワクして、いちゃこらちゅっちゅしている大我と倫
もう・・・これ・・・幸せの絶頂だよね~!
なーのーにーーーーー
倫は、抑制剤の副作用である記憶障害を起こしてしまう
ある日、いきなり記憶障害になるんじゃなくて・・・「なんか最近、物忘れがひどいよね」ってちょっとしたおかしさから、「さすがになにかおかしいぞ?」とくるジワリ感がコワい
記憶障害になって、パニックになる倫もかわいそうだし、傍でそれを見ている大我もつらい展開です
怒涛の試練を乗り越えて、ようやく、くっついたふたりに再び訪れる試練
再び「運命の番」というキーワードに心を悩まされることになる
記憶障害になったとしても、「運命の番」だったら・・・と思い悩む大我
しかも、大我の場合、心の底でじっと悩んでいるのがすごくわかるから、読んでいる側の痛みが倍増で!
つらいのに倫を愛おしそうに見る目とかさ・・・
もう!ほんと、心臓をぞうきんのごとくギュゥゥゥゥッて絞られる!
若さゆえの浅はかな行動で後悔ばかりの過去を持っている大我が「おまえのうなじを噛んだことだけは後悔しない」っていうシーンは、涙ぽろぽろです
ゆかは薫の子を妊娠!変わる社会
そして・・・
ゆかの方は、無事に妊娠!
幼なじみの薫との関係を壊したくないと妊娠することを拒んでいたゆかの妊娠は、本当にめでたい!!
けれど・・・ゆかはマタニティブルーに入っちゃって!
イライラして、八つ当たりして、そんな自分に凹んで、こんな自分が人の親になれるの?と不安になって、またイライラして・・・・
うう・・・わかる!
もう・・・すべてはホルモンの仕業なんだけど、そうとわかってても、イライラして八つ当たりする事実は変わらんわけです
加えて、ゆかの場合、妊娠したことで、再びオメガとして生きることの寂しさを猛烈に感じてしまって・・・
中学時代の友達とも縁を切ってるし・・・
気楽に相談できる友人がいないって、寂しいですよね・・・
でも、そんなゆかにひたすら寄り添う薫が、ほんといい人で!
薫は、イケメンとかすごく優秀ってキャラじゃないけど、とにかく一途!
3巻では、そんな薫が、倫の薬の副作用を知って、薬害問題に立ち向かいます
このコミックのオメガバースの世界では、オメガが圧倒的弱者なんですが、薫が薬害問題に立ち向かったことで、転換期を迎えるんですね
10代のころ、ゆかたちがいた世界では、オメガが弱者として酷い目にあっても当然だ!という風潮があったけれど
ゆかが妊娠し、出産した今、アルファのほうもオメガを守るため抑制剤を飲むことが一般的になってきている
「人間には進化する理性がある」
ほんと素敵な言葉ですよね
最後はちゃんとハピエンです
倫の記憶障害が一番ショッキングな展開ですが
でも、大我と倫はちゃんと乗り越えることができます
乗り越えられるまでが、ほんとつらかったけど、その分、最後の幸せそうなふたりの姿に感動しました
絶縁状態だった大我とゆかの仲も修復され
友達がいなくて寂しかったゆかにも、友達と言う存在ができる
「運命」にたくさん振り回された4人の幸せな姿を見ると「ああ・・・ほんと、いい作品だった」としみじみします
ほんと!これぞ、最終巻っていう満足感のあるラストでした
描きおろしは、こんな感じ!
描きおろしは
「薫×ゆか」が10P
子供のお泊り保育の日、久しぶりの夫婦水入らずでハッスルしちゃうって話なんですが!
ゆかが薫のことを先にイカせようとがんばっちゃう話です!
騎乗位でゆかに乗っかかられた薫が、「俺は本能に敗北してる」と思っちゃうところに笑っちゃいました(笑)
ほんと薫はいいだんなさんだ!
「大我×倫」が9P
その後の大我と倫のお話です
ふたりの子作りがその後どうなったかが楽しめます
大我は、1巻の頃に比べて、ほんとむちゃくちゃやさしくなったなー・・・ってしみじみできる描きおろしだった
大我の10代の頃のおらおらな態度は、ほんと、若さゆえの無知さからくるおらおらだったんだろうねー
ほんとな!黒歴史な!笑!
倫が幸せになってほんとよかった!
海ホタルのまとめ
1巻から変化する4人の関係性や成長ぶりがすごくよかった!
10代の不安定な時期から、激動の恋愛を経て、結婚!
タイトルにある「少年の境界」とは・・・そういう意味か・・・としみじみした
4人だけじゃなく、社会も変化していくっていうのも面白い
高校時代、オメガだけが抑制剤を飲んで、隔離されてと・・・オメガが社会の弱者だった時代を過ごしたゆかたち
作中で、ゆかが「アルファがラット抑制剤を使うのが一般的になっているなんて・・・俺たちが学生の頃からは考えられなかった」と言っていますが・・・
ほんと、5年先・・・10年先って・・・自分が想像もしない未来が待っていると思うんですよね
それが、明るい未来だと信じることができる作品です
作者様のあとがきも読みごたえがあります
akabeko先生って・・・エロシーンがすごいってイメージがあるけど、先生ご本人はかなり真面目ですよね!
深いメッセージ性を込められてるのがよくわかる!
ぜひ!
未読の方には1巻からじっくりと楽しんでみてね!