楔ケリ先生の新刊「メメントスカーレット」が出ました!!
紙書籍同時配信でしたねー!!!
買うかどうか迷っていたんですけど、表紙めくったところにある作者さまの一言に「今までで一番いい意味でしんどかった作品」とあって・・・
そこに惹かれてポチしてみました
ちなみに迷っていた理由は・・・
刑事+バディものって聞いて
楔ケリ先生なら、二重三重に読者トラップしかけてきそうだなー・・・
わたしのオツムで内容理解できるか不安だなーって思ったからなんですね!(笑)
いや!理解できた!!できたよーーー!!!!
でも、読み終わるまですっごい時間かかったわー!!
いろいろツッコミどころもあるんだけど、まあ、漫画だからね!ファンタジーだからね!!
そこらへんは柔軟に受け止めました!!
目次
作品紹介
冷酷非道に捜査を進める腕利きの刑事・周カイリ。
とあるクラブで派手に遊んでいる男にドラッグをちらつかせ、ホテルに連れ込み探り合いのセックス。
思惑がありその男・狩野尾に声をかけたカイリだったが、狩野尾はある事件をきっかけに辞職した元刑事で、彼にもカイリに近づいた本当の目的があった。
「メメントスカーレット」のここが面白い
ちょいと現実離れした特殊設定だけど、ストーリー性はばっちり!
まずさ・・・一番最初にあったツッコミどころがさ・・・
2年前の事件で何者かによってクスリ漬けになった相棒を射殺した狩野尾
上層部が事件をうやむやにしたことから、警察を辞め、ひとりで事件を追いかけている
そして、2年前と同じ犯人の犯行と思われる事件が起きて、再び、狩野尾を警察へと呼び戻されるんです
狩野尾を呼び戻すため、接触してきた警察官のカイリ
シャブの売人のフリをして狩野尾を誘う
そして、股を開いて、エッチ展開に!!!
ここな・・・
展開がついていけなくて、「え?なんでエッチする必要があるの???」と一瞬迷子になった・・・
読者サービス?
あ・・・シャブの売人のフリをして近づいた以上、エロする必要があったってこと???
え?エッチしなくても、シャブは売れるよね???
あ・・・カイリはビッチ設定だから???
んで、その次のツッコミどころは・・・
警察に籍を戻していないのに、狩野尾に警察手帳が支給されてる・・・これ本物?ダミーとかじゃなく?
どうやら、特別な課だからいいらしい・・・
しかも、警察署内に狩野尾の顔見知りはいるんだけど、みんな普通にそれを受け入れている・・・
こんなこと・・・ありなん?
あかん・・・いちいちツッコんでいたら話が進まない・・・
これはファンタジーだから、気にしちゃダメなんだね!!
ちなみに狩野尾が連れてこられた課は、狩野尾の元同僚である不破という男が立ち上げた特別な課
警察上層部がうやむやにした事件や、証拠不十分で不起訴無罪になった事件を取り扱う
そんな特別な課にいるやつらは、みんな前科持ち
なかなかクセのある連中です
警察に戻ってきた狩野尾が追う事件は、政治家の娘がクスリ漬けの男に殺された事件
狩野尾が射殺した元相棒は「M」という大きな快楽と引き換えに廃人になるようなクスリを犯人に打たれていた
それと同じ「M」が使われた可能性が高い
次から次に、目の前に起こる事件を追いかけていく内に、狩野尾は2年前の事件の犯人にどんどん近づいていくという展開になっています
かなりストーリーは練っているし、読み応えがある
サスペンス調のBLがお好きな人には自信を持っておススメできる作品です!!
甘くないけどエロいい主人公ふたりの関係性がいい!
狩野尾は誰も信じない一匹狼みたいなところがあるタイプだけど
これは相棒を失った過去からこうなったのかな?
元相棒の事件を解決するために警察をやめるくらいですから、とてもやさしく、真面目な性格だと思います
そんな狩野尾の現相棒のカイリは、なかなかのビッチさん!!
作中、情報のために狩野尾以外の男性とエロしているシーンがありますし、不特定多数の男の影がちらほらしています
でも、相棒殺しという罪を背負う狩野尾の危うさからは目が離せないようで、狩野尾のピンチには絶対に駆けつけてくれる
しかし、カイリが狩野尾に「好き」っていうシーンがあるんですが・・・
ここも、ほんと、嘘くさいんですねー!(笑)
自分にはないものを持っているから好きになったってセリフまであるんですが・・・
なんでこんなに嘘くさく思っちゃうんだろう?と考えたら、本音が見えないビッチさからだと思います!!
あ!でも、カイリが狩野尾から目が離せないっていうのは本当!!
このふたりの間にあるのは「好きだ」「惚れた」などという甘い感情じゃなく、バディとしての信頼感なんですよね
最初、狩野尾は、この上なく胡散臭い男であるカイリを、信用していなかったんです
しかしお話が進んでいく中で、カイリに対しての信頼が生まれてくる
それでも一度は、相棒を失った身
簡単にカイリを自分のバディとして受け入れることができない
狩野尾の凝り固まったその不安をカイリは、時にやさしく肌に触れ、身体を重ねて煽りながら、ほぐしていく
そして、物語が終焉を迎えるころには、いつの間にかちゃんとした信頼で結ばれる関係になっています
「信頼」という感情は「恋」にとても似ていますね
けど、このふたりの間には甘い空気など一切ない
そこがね!まさにバディもののBLって感じでよかったなーと思いました
海ホタルの感想
まあ・・・とにかく・・・ページ数は多いし、話は複雑だし、けっこうずっしりとした読み応えがあります
だから、読むと疲れます!(笑)
でも、主人公二人の関係性に萌えます!!!本当です!!
サスペンスドラマを見た後のあの「ふぅぅぅぅ・・・」っていう感じの・・・いい意味でのため息がつけます
寝る前に読む?
え・・・絶対にやめた方がいいと思う・・・
眠れなくなっちゃうよ?(笑)
この作品、続くのかな?
狩野尾とカイリ・・・ほかの登場人物たちも超かっこいいし、もっと見たいわ!!!
表紙もすごい素敵ですよねー!!
楔ケリ先生は、ほんと、いつかイラスト集を出してほしいですよねー!!
エロシーンもばっちり濃厚ですよー!!
ぜひ、試し読みから中をチェックしてみてくださいね!
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