こんにちは!2023年は、ケーキバースが流行ると信じている海ホタルです
百瀬あん先生のケーキバースBL「舌先から恋」の配信がRentaさんでスタートしています



紙書籍の発売は3月10日予定です
紙書籍の方には、「ドラマCD付き特装版」もあるので、百瀬あん先生のファンの方は要チェックです
「ケーキバースって何?」と気になりつつも、まだ作品に触れていないって方は大勢いそう!
しかし! この『舌先から恋』は、ケーキバースの概念を体感できる、まさに“入門書”として猛烈におすすめなんです!
以前、わたしが書いたケーキバースについて熱く語った記事を読んでくださった方から「いまいちピンとこない」というコメントをいただき、私の力不足にがっかりしたこともありました…。
でも、きっとそれは、この「ケーキバース」という唯一無二の設定が、「読まないと、本当の魅力が伝わりにくい」からだと今は思っています。
だからこそ、この1巻レビューで、あなたに『舌先から恋』の世界へ飛び込むきっかけをお届けしたい! どんな作品なのか、その胸キュンポイントをご紹介しますね。


💡この記事を読めばわかること
- 『舌先から恋』1巻のあらすじ
- 「ケーキバース」とは何か?その奥深い設定の魅力
- 1巻の最大の魅力と、次巻への期待
作品紹介
「俺のこと、欲しくないですか?いいですよ…食べて」
憧れの先輩×優等生の図書委員くんのケーキバースBL!この世界には「フォーク」と「ケーキ」と呼ばれる者たちがいる。「フォーク」は捕食者、「ケーキ」は被食者。どちらも、見た目も生活も普通の人間と変わらないが、唯一違うのは、フォークには味覚がないということ。
ただし、ケーキの体液に対してのみ味を感じ、その味はとてつもなく甘美なもので、欲求に抗えず犯罪を犯してしまうフォークもいるらしい。その為、フォークは犯罪者予備軍だと言われることも多く、校内でも人気ものの達成は自分がフォークであることを隠して生活していた。
そんなある日、ザ・優等生な後輩の図書委員くんを事故から助けた際、口に入った彼の汗を「甘い」と感じて…。美味しくて、気持ちよくて…愛しくて止まらない――
百瀬あんが描く、うぶでエッチなとろとろケーキバースBL!
「舌先から恋 1巻」のここが面白い
ケーキバースを知らない方のために!設定の深掘り
「ケーキバース」という言葉、初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれませんね。ざっくりと説明すると、こんな設定なんです。
①フォーク性;何を食べても味を感じない。でも、ケーキ性の体液に触れると、尋常じゃない甘みを感じる。
②ケーキ性;自身の体液に甘みがある。フォーク性に出会わなければ、自分がケーキ性だと気づかずに生きていける。
③社会の偏見:フォーク性はケーキ性の体液に抗えず、犯罪を起こすケースが多いため、「犯罪予備軍」と見なされ、偏見の目を向けられる。
④危険な出会い:フォーク性とケーキ性は、出会わなければお互い平穏に生きていける、ある意味「最も出会ってはいけない」バース性同士。



好きでもない相手から体液を頂戴と言われたら・・・それは恐怖・・・
でも、ケーキ性の甘さを知ったフォーク性がケーキ性の体液欲しさに犯罪を起こしちゃうのもわかる気が・・・!
でも、フォーク性と会わなければ、ケーキ性の子は、自分が「ケーキ」と知らずに生きていけるし・・・
フォーク性の子も、ケーキが持つ特別な甘さを知らずに生きていける
なので、もっとも出会ってはいけないバース性同志ともいえる!
「あらすじ紹介」フォーク性の主人公がケーキ性の同級生と出会い・・・
フォーク性の建成(←高校男子)。
ある日を境になにを食べても味を感じなくなった。
でも、それ以外はごく普通の高校生。ニュースで流れるフォーク性が起こした事件を他人事だと思っていました。
だが、ある日、ケーキ性の捻世と出会う。
捻世と会い、キスをし・・・ケーキ性の人間の体液の甘さを知ってしまった建成。
その甘さを味わいたくて、捻世と何度もキスをするのだが・・・
その甘さを忘れられず、稔世と何度もキスを繰り返す達成。フォーク性にとって、ケーキの体液を味わうのは「食事」のようなものなので、キスをしたからといって性的な興奮を覚えるわけではありませんでした。
ところが、ある日、キスをしている稔世の「そこ」が硬くなっていることに気づいてしまうんです! 性的な意味はなかった達成は驚きながらも、泣きそうな稔世の表情を見て、心のうちに「美味しそう」という衝動が湧き上がるのを感じてしまいます。「自分は暴力事件を起こすはずがない」と思っていた達成は、自分に芽生えた感情に激しく動揺し、稔世と会うことをやめます。
なのに!捻世が達成を追いかけるように大学に入学してきちゃうのです!!!
再会に動揺し、最初は冷たくあしらう達成。でも、稔世から、自分が性的に興奮していたのはケーキ性が持つ「被食反応」だと説明されます。ケーキ性は、フォーク性に捕食されていると感じると、恐怖を緩和するために脳が快楽物質を出すというのです。「お互いWin-Winだから楽しみましょう」と言われ、再び稔世とキスをするようになる達成。しかし、二人の行為は少しずつエスカレートしていき…。
両視点で描かれているのが面白い
この作品の面白さは、何と言っても両視点から描かれていること!
達成は、ケーキ性の稔世と出会い、その体液の甘さを知り、「美味しそう」という本能的な気持ちを知ってしまうわけですが、これって恋愛における「相手を支配したい」って感情とよく似ているんですよね。「性欲」なのか?ただの「食欲」なのか?その境界線が読んでいて曖昧になっていくのが、たまらなく面白いんです!
そして、百瀬あん先生の描写が本当に巧妙で、捕食行為を続けていく中で、少しずつ達成の中で稔世への恋愛感情が育っていくのが手に取るようにわかるんです!
さらに面白いのが、寡黙で真面目に見える稔世の「本心」。達成に、性的に興奮してしまうのは「被食反応」だと説明した稔世ですが、実は…達成が自分に気づくより前から、ずっと達成のことが気になっていたんです! 「ずっと気になっていた人に『もっと気持ちよくしたいって言ったら困る?』なんて聞かれて『NO』と言えるわけないでしょ」っていう稔世の心情には、もう悶絶でした…!
初めての挿入の時も、まず達成が気持ちいいかどうかを一番気にする稔世。健気で一途な“受け”が大好きな方は、間違いなく楽しめる展開です!



ずっと気になっていた人に「もっと気持ちよくしたいって言ったら困る?」なんて聞かれて「NO」と言えるわけないでしょ❤
海ホタルの感想まとめ
最後は、次巻に続くで終わっています!!



新キャラがちらっと登場し、「続く」で終わっているので、大変、気になる最後となっています
あと、百瀬あん先生が描く“受け”は、可愛くて女の子っぽい作品が多いイメージですが、この作品の稔世は、地味で真面目な優等生キャラ。女の子っぽい受けは苦手だという方にも、きっと気に入ってもらえると思います!
ケーキバースが気になっている方は、ぜひこの『舌先から恋』1巻からチェックしてみてください! この設定の奥深さ、そして二人の切ない恋に、あなたもきっとハマりますよ!
試し読みはこちらから



紙書籍の方には、「ドラマCD付き特装版」もあるので、ドラマCDが気になる方は、ぜひ、紙書籍でゲットしてね



いかがでしたでしょうか? 『舌先から恋』1巻の魅力が伝わっていたら嬉しいです! 次回作もお楽しみに!