みちのくアタミ先生の新刊「レッドべリルにさよなら」が紙書籍と同時電子配信です!!
この表紙を見た時、「ビビビッ」てきたんですよねー
いい意味で、みちのくアタミ先生の新しい魅力を堪能できるBLコミックとなっていますよ!!
続きものです!!
では、レビューに行ってみよう!!
目次
作品詳細
「だったらオレを殺してくれ」子供の頃から誰にも必要とされず、自分の価値を見出せないでいた昭彦。生きることを諦めかけたその時、命を救ってくれた男・和重は、永い時を孤独に生きる吸血鬼だった――。恩人に何かお礼がしたい、と和重の元へ通う昭彦だが、「もうここには来るな」と冷たく突き放されてしまう。それでも彼の不器用な優しさに触れ、もっと知りたい、自分を見てほしいと惹かれる気持ちは抑えられず――。
引用:アマゾンより
登場人物
孤児院で育った孤独な青年
吸血鬼
「レッドべリルにさよなら 1巻」のここが面白い!!
昭和ノスタルジー、人外モノ、色気溢れるキャラクター!!どれもすばらしいけど、エロはないよ!笑!
みなさん!!重大なお知らせです!!こちらのBLコミック、エロ描写に破壊力があることで有名なみちのくアタミ先生の作品ですが、エロ描写がございません!!!
ええ!なんだってーーー!!!!
みちのく先生のBLコミック作品でエロがない・・・エロがないだとぉぉぉぉ!!!!
舞台は、1968年、高度成長期最中の日本。黒電話とか~・・・純和風便器とか~・・・
昭和生まれの私は読んでいると大変ノスタルジックな気持ちになります。
主人公は孤児院で育った昭彦
彼は、孤児院の先生の教えを守り、どんなつらいときでも笑顔を絶やさず真面目に生きているんだけど、世間からの風当たりは強く、ある日、絶望し、死にたいと強く願っていた時に吸血鬼の和重にその命を助けてもらいます
和重が吸血鬼であることを知っても恐れること無く、命の恩人の和重の元へと足繁く通う昭彦。
そして、一緒に過ごす内に和重の持つ色気に猛烈に惹かれる気持ちを抱きはじめる
和重は生まれ持っての吸血鬼ではありません
将門という吸血鬼に血を吸われたことで後天的に吸血鬼になってしまった
大事な人を見送ってきて永遠の孤独を生きる和重
孤独な者同士が出会い、惹かれ合っていく流れが1巻では楽しめます
とにかく絵が上手い!!演出も絶妙!上手すぎる!!
みちのく先生の絵がお上手なのはBLコミックファンなら誰もが知っている周知の事実なんですけど、このコミックでは、さらに、一層、磨きがかかっています。
線一本一本でさえも美しくて、吸血鬼である和重の色気がスパークしてて、ドキドキした。
あと、演出が上手い!!
表紙を見て、血を垂らす主人公を見て「人外モノ」であることは予想できたんだけど、コミックの導入部分、人外モノって匂いが全くないんですよ。油断した頃に、ページを捲ったら、人間ならそれ死んでるよ?ってショッキングな描写がバーンって入って、驚いた!
そういう読者を楽しませようって計算有りきの演出が数々あって、作者様の手に平で転がるがごとく、面白くてひたすらページを捲っていたら、1巻の最後に行き着いてしまった感じなんです。
何?この力量?この先生、神?神なの?
レッドベリルってなんなの?
レッドベリルって一体なんなんぞや?って思った人もいると思う!!WIKIで調べみたよ!
レッドベリル (red beryl) とは、強い赤色を持つ稀産の緑柱石(ベリル)である。別名、ビクスバイト (bixbite) 。エメラルドと同じ緑柱石であることから、「赤いエメラルド」と呼ばれることもある。
引用:WIKIより
WIKIの画像は、赤い宝石に見えないんだけど、大変美しい真っ赤な宝石でした。
まとめ
みちのく先生作品ということでエロを期待していたので、エロ無しで終わって、そこは残念な気もしたけど、マンガとしては、本当、すごい作品を読んじゃった・・・って感じで、ドキドキした。
1巻は、まだ序章で、いい意味で、話の方向性が見えないのだけど、コミック導入部分で和重がお参りしていたお墓に彫っていた名前が、昭彦と同じ苗字の「小林」ってなっているのが大変気になります。
もしかして、これは過去の思い出を描いているのかなって思っているんだけどどうかしら?
テーマとしてはシリアスで重くなるタイプの物語な気がしますが、コミカルな軽さも時々入って、読みやすい1冊となっています。次巻の発売も期待大で待ちたいですね。
続きモノは先が気になるから・・・って方も安心して読めます