こんにちは!海ホタルです
小石川あお先生の「食べないの?おおかみさん。」の紹介です!
これはね~・・・もうね~・・・むっちゃメルヘン!
すみれの砂糖漬けとか・・・精霊とか・・・人魚とか・・・こう、絵本の中に出てくる美しい世界観の中で、野獣のような容姿の狼に溺愛される人間の子供が育てられていく展開にひたすら心が洗われるコミックです
この作品を「BL」にカテゴライズしてもいいのか?
描きおろしで結ばれてるから、BLはBLなんだけど、なんていうか、もっと心の奥の深い部分にしみわたってくる世界観なのよね~・・・
思わず「大人向けの上質の絵本」に分類したくなる・・・
では!紹介に行ってみましょう!
目次
作品紹介
生贄として森に捨てられた人間の子ども・太郎。森の奥に住む狼のウルは、痩せた人間は美味しくないと言い、太郎に美味しいご飯を食べさせ、きれいな洋服を着せ、怪我の一つもしないように、大切に大切に育ててくれた。大きくなったら大好きなウルに美味しく自分を食べてほしいと願う太郎だけど、いくつもの季節が廻った森のなかで二人は――。甘く、切ない異種族BLストーリー!
「食べないの? おおかみさん。」のここが面白い!
おとぎ話のような世界観の中で繰り広げられる温かさと切なさ
森にすむ狼男の元に生贄としてささげられたのは小さな子供の太郎だった
生贄として森に置き去りにされた人間の子供の太郎を見て驚く狼男のウル
太郎がかわいくて!溺愛し寵愛し!手塩にかけて大事に大事に育てるのです
だけど、生贄としてやってきた太郎には、太郎がかわいくて大事に育ててるとは言わない
たくさん食べさせるのは、肥えさせて美味しくするため
勉強をさせるのも美味しくするため
歌や踊りを教えるのは下ごしらえのようなもの
そう太郎に言い聞かせ育てます
小さかった太郎は、狼男の言うことを信じ、一生懸命自分の世話をしてくれる狼男のことが大好きになって、いつか狼男に美味しく食べてもらうことを楽しみにし始める
そんなふたりの日々の暮らしは、美しくておだやかで温かくて・・・ただただやさしさで満ちている
森には一角獣がいて、美しい姿の精霊たちが舞い、美しい蓮の花が咲き乱れる湖の中には人魚がいる
時に危ない目にあうこともあるけど、狼男が、全力で太郎を守ってくれる
もうねー・・・とにかく!狼男の太郎の溺愛ぶりが本当にすごいんですよ!
ちなみに狼男は人間の姿じゃありません
ほぼ野獣姿の狼男なの
そんな見るからに恐ろし気な姿なのに太郎の前ではヘタレのワンコ状態で~!
太郎のことが大好きで、太郎の顔をベロンベロンって舐めちゃう~!
けれど、そんなふたりだけの心優しい世界は、太郎の成長によって終わりを告げます
狼男は太郎が大きくなったら食べると太郎に言い続けていたけど・・・もちろん本気じゃない
でも、太郎が大人になる手前で、狼男にとって、とっても魅力的な匂いをさせだしちゃうんですね
このまま一緒に居たら、いつか太郎を本当に食べてしまうと思った狼男は太郎を手放す決意をするのです
憎まれ役を買って出て太郎にひどい別れの言葉を告げる狼男の顔が切ない~!
いつか狼男に食べられることを楽しみにしていた太郎は、ものすごくショックを受けるけど
でも、狼男が自分のために別れを選んだと気づいてて、山を下りる決心をするのです・・・・
ほんとねー・・・ふたりきりで幸せでいっぱいだった世界が崩れていく展開がすごく切ないんですが
でも!
最後は、ちゃんとハピエンです!!!
不思議な世界観を感じさせるラストなのですが、ファンタジーなので何でもありかな?
ほんとうに優しさがあふれる世界観でした
エロはあるの?ないの?描きおろしは?
おとぎ話のようなやさしい世界観で本編の方ではエロなしでエンドとなっています
描きおろしの「ぼくを愛したおおかみの事。」でちょこっとエロがある
獣人のままエロ展開が苦手な方のために書くと
エロの時は狼男は人間の男になります(^^♪
あとね!
電子限定のおまけの4コマがとってもかわいかった!
もう!狼男は太郎がなにをしてもデレデレ状態で~!
こんなに身体も大きくて力持ちなのに、太郎のほうがイニシアティブをとってるって言うのが微笑ましい~!
海ホタルの感想まとめ
「美女と野獣」?
それとも「赤ずきんちゃん」???
ちょっと寓話めいた展開もあって、そこも楽しめます
攻めが受けのことを寵愛するコミックが好きな人はきっと楽しめる作品!
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