こんにちは!海ホタルです
本日は小説の紹介です
羽純ハナ先生の人気「獣人オメガバースBL」コミックで登場するジュダの親であるジルとディエゴの出会いを描いた「ガーランド」の紹介をします!
前情報で「上巻にはエロがない」と聞いていて読むのを後回しにしていたのですが
いやーーー
これ、よかったですよ
すごく読みやすい!
系統としては、「ペンデュラム」カップルよりも、「レムナント」カップル寄り?
考え方が違うふたりがお互いを理解していく流れにキュンって感じ!
でも、攻め役のディエゴ(←ジュダの父にあたる人!)は、ジュダと比べるとすごく紳士でいい人でー!!!
受け役のジル(←ジュダの母にあたる人!)は、コミックのジュダの回想でよく登場していますが
コミックで読んでいるよりもちょっと幼い感じがします!!!(←いや・・・これは年のせいかな?まだ発情期がきたことがないって設定です!)
電子化の予定ですが、kindleさんで1月13日配信で予告が出ています
下巻はまだ発売されていないけど・・・
1月20日に発売されました!
すごく面白かったので紹介をしたいと思います
作品紹介
上流貴族のハーレムにオメガを派遣することで繁栄したミュラー家。
そんなミュラー家に生まれたオメガのジルは自分の運命を受け入れられずにいた。
オメガらしく振舞えず、家族からも見放されて育ったジルは、
追い出されるように幼馴染の獣人貴族のアルファ・アルバートのもとに嫁ぐことが決まる。
オメガという運命は変えられなくても、
優しいアルバートに嫁ぐことが幸せなのだと自分に言い聞かせ過ごす毎日。
そんな時、ひとりの獣人がミュラー家を訪れる。
国一番の名門貴族ジークフリード家の三男ディエゴだった。
ミュラー家の異端児・ジルをハーレムに迎えると勝手に決めてしまう傲慢なディエゴに反発するジルだったが――。
考え方が違うふたり?お互いを知りあっていく流れが大変面白い!
この物語の受け役であるオメガのジルが生まれたのは
代々、獣人貴族の子供を産むためのオメガを紹介・派遣を生業としているミュラー家
屋敷の中に何人ものオメガを住まわせて、貴族社会に出ても恥ずかしくない教養をオメガたちに教え、気持ち云々よりも獣人アルファの子供を身ごもることが第一の幸せだとオメガたちに教えています
そういう考えの家に生まれたのに、家の中でできる習い事には興味を示さず
アルファに囲われる人生よりも、外の世界にばかり興味を持つ変わり者のオメガのジル
見た目は美しいが、手に負えないオメガとして母親からも見放されている
でも、ジルにはアルバートという獣人アルファの幼馴染がいて!
アルバートはジルのよき理解者で
ジルは、そんなアルバートから求婚をされるんですね!
ジルの母親は、手に負えない厄介者の娘を追い払えるものとアルバート家にジルを嫁がせる気満々で!
ジルもアルバートに恋をしているわけじゃないけれど
子どもの頃からいつも自分に寄り添い、励ましてくれたアルバートの元へ嫁ぐ気でいたのです
しかし・・・・
そんなジルの日常に現れたのがジークフリード家の三男であるディエゴ
ディエゴは、兄ふたりから、由緒ある獣人貴族としての務めとして、子作りをするようせっつかれている
でも、ディエゴは、まだ子作りをする気にもなれないし
ジークフリード家の屋敷に住まわせている全身で「子供が欲しい」と言っているようなオメガたちに手を付ける気が起こらない
由緒あるジークフリード家に生まれた以上、たくさんのオメガと交配し、より多くの子供を産ませるべきなのですが・・・
それができないディエゴは、兄たちを黙らせるためだけに仮初めのオメガを用意しようとミュラー家にオメガを紹介してもらおうとするのです
そこで、ジルと出会い
自分の身の回りにいるオメガと違うジルの一面を「面白い」と思って
アルバートという婚約者がいるジルを、そのままジークフリード家に連れ帰ることにしちゃうのです
(ここら辺は、ジルの母親の皮算用もはじかれていてですねー・・・ディエゴひとりの自分勝手なわがままというわけでもないです)
ジルは、ディエゴとはじめて会った時
今まで見たアルファとは違うオメガを対等に扱うやさしさを垣間見た気がしたけど
出会って、自分の意思を確認せずに、当たり前のように自分の家へとジルを連れ帰ったディエゴに対して「モノのように扱われた」と心を固く閉ざしてしまう
でも、ディエゴの方は、ジルにとってよかれと思って家へ連れ帰ってきているので
なぜ、ジルが自分に対して怒っているかが全くわからないのです???
ディエゴとしてはオメガはアルファの子供を妊娠し出産するのが最良の幸せだと教育を受けてきたし
自分との交配を無理強いするつもりもないし
もし子供ができなければ実家に戻ればいいって軽く考えているのです
対するオメガのジルとしては。「子供ができなかった」という理由で実家に戻ったところで自分の居場所なんてなくなっているはずで・・・
そういう部分を一切相談せずに、勝手にコトを進めるディエゴの態度にアルファ独特の高圧的な思想を感じてしまうわけなのです
なんというか、お互い、いろいろ認識の違いがあったがゆえのすれ違いなのですが!
上巻では、ディエゴが「オメガであっても自由がほしい」というジルに出会い
徐々にジルの笑顔が見たくて、考えを改めていく様子が楽しめます
ジルも、ディエゴに対してささくれていた警戒心が少しづつほどけていっている・・・
二人で楽しいデートのような時間を過ごす日々・・・
仕事で忙しいディエゴがものすごくジルのことを大事にしているのがすごくわかって素敵です!
こう・・・嫌っていた相手を受け入れていくジルの心の変化もキュンキュンして~!!!
身体を重ねる前のつかず離れず的な?
でも、他の人にやさしくしているとムカつくぞ!的な?
そういうときめきが楽しめる上巻となっています!!
トネリアがすごくいい人で驚いた!!!
「レムナント」で登場するトネリアはすっごく嫌な獣人で!
なんで?主人公にこんなに嫌がらせをするの?って感じなんですが!!
コミック「レムナント」を読んでいると、どうも、ジュダの母親(ジル)になにかしら特別な思いを抱いていたのでは・・・?と思うシーンがあります
そして、小説の方では、けっこうトネリアの存在感が大きく描かれていてですねー!
トネリアは、ジークフリード家の三兄弟の次男坊として登場します!
長兄はジークフリード家の獣人として圧倒的な存在感のある男で
末弟のディエゴも将来有望な風格を持っている
トネリアは他の兄弟と比べて、低身長でパッとしない容姿で・・・いろんなコンプレックスを抱えていると思わせる描写があります
そして、そのトネリアの前にディエゴが連れ帰ってきたジルが現れる
ジルは、トネリアから聞く外の世界の話にものすごく興味を持ってくれ熱心に聞いてくれるのです
上巻の最後の方で
「もし・・・ディエゴの子供が身ごもれなった場合・・・・自分が・・・」とトネリアがジルにいうくだりがあって・・・
(※ジルとディエゴは、この時、まだ体もつなげていません。もし、ディエゴとの子供が身ごもれなければ、実家に帰すという暗黙の了解みたいなものがあるのです)
オメガのジルからしたら「馬鹿にしてるの?」って気持ちになるのはわかるけど
トネリアとしては、きっとほのかにジルに惹かれつつあったんだと思うんですよね・・・
トネリア・・・なんて不器用な男なんだよ・・・・涙・・・
このトネリアのジルへの愛が歪んだ結果がレムナントでのトネリアの姿だと思うと・・・
ちょっと同情しちゃいますよね・・・
下巻でも登場してくるかな?
でも、登場しても絶対にトネリアの気持ちはジルには通じないんだなー・・・
トネリア・・・不憫・・・・・
海ホタルのまとめ
ジュダのお父さんとお母さんってこういう人たちなんだー!!っていう面白さが味わえました
ディエゴが、とっても紳士で!
やきもちを焼いて衝動的にジルのことを組みひこうとするシーンがあるんですけど
その後、「自分がなんであんなに腹をたてたのかわからない・・・」って考えるシーンがあるんですよー
「自分はこんな男ではないのに!」って、自分の中にあったイヤな自分を知るシーンとかすごく楽しかったです
対するジルは、幼いというか・・・もしくは高貴な性格なんですかねー
オメガはアルファの子供を宿すことが一番の幸せっていうこの世のルールに従うのは嫌だけど
ちょっとの自由を求めて好きでもない幼馴染の元へ嫁ごうとしている
幼馴染に性的な意味で触れられるのも嫌なのにね?
ディエゴに半ば強引に家へと連れていかれて幼馴染との婚約もあやふやになったけど、これ、嫁いでいたら大変なことになったと思う・・・
自分が納得できないルールに従うのは嫌・・でも、そこそこプライドがあって自分の本音はだれにも言えないってところがある
それがジルの魅力なんだろうなーって思います!
でもでも・・・
実は、この幼馴染との婚約・・・実はまだ生きていてですねー・・・
ここら辺も下巻でどういう展開をしていくのか?大変楽しみです
気持ち云々よりも「アルファの子供を産むことがオメガの第一の幸せ」っていう世界観がしっかり根底にあるのが面白いです
世界観がとても楽しめる獣人オメガバースなので!
コミックと合わせて楽しんでほしいと思います
今晩は。 この作品買おうかどうしょうかと迷ってる作品なんですけど海さんの感想読んで読みたくなりました。
sayurinさんへ
わー!そう言ってもらえるとうれしいです!
わたしも最初、買うかどうか迷っていたので・・・迷う気持ちがよくわかります
下巻が出てからの口コミを見てからでもいいかなーっとも思っていたので!
そしたら!読んでみたら面白くて!今は、早く下巻が出ないかなーって、今は心待ちにしています!