こんにちは!海ホタルです
絵津鼓先生の「メロンの味」が電子配信されました
シリアス感漂う表紙が気になって読んでみましたが・・・
単細胞なわたしにはちょっと難解でした
主人公二人の関係性が変化していく展開はものすごく好きなのですが・・・なんというか、自分の中に手ごたえが生まれなかったって感じ
でも、鈍感なわたしは、たぶん、行間がよみきれていないんだと思います・・・
繊細な心情変化や寂しい者同士が寄り添っていく展開が好きな人は、きっとハマると思います
事実、口コミをチェックしましたが、「泣きました」「感動しました」という感想をいくつも見ました
どんなお話なのか?
わたしが理解できなかった部分はどこなのか?
いろいろ紹介したいと思います
目次
作品紹介
「俺 ナカジョーくんがいい! 」
ライブハウスで働く中城と常連客の木内。
ふたりの同居は急だった。
木内は同棲していた彼女と別れたばかりでしばしの寝床を探していたとのこと。
さらには人肌がないと眠れないから一緒に寝たいと言う。
自分はゲイだと明かして断ろうとする中城。
だが、「いいよ! 」と言い切られてしまい…
「メロンの味」のここが面白い
あらすじはこんな感じ
ライブハウスで働くナカジョーくん
ある日、オーナーから、お客さんである木内くんを泊めてほしいと頼まれる
木内くんは彼女と別れて宿なしになったそうで、次の住処が見つかるまで木内くんの家で寝泊まりすることになる
この木内くんが、なかなかミステリアスな男性で
ひとりでは眠れなかったり・・・なぞの咳をずっとしていたり・・・人が多いところはダメだったり・・・
かなり生きづらさを抱えていそうなキャラで・・・
と思っていたら、ナカジョーくんがゲイでも気にしないとおおらかだったり、飄々として明るかったり・・・
なんていうか・・・明るさと不安定さを交互にみせてくるキャラなんですね
そして、ナカジョーくんは、カレシと別れる別れないでもめていて、さらに、実の母親とうまくいっていない
誰にも愛されないという寂しさをかかえているキャラクターなんです
ゲイであるというだけで、いろいろ障害をかかえ傷ついているナカジョーくん
そんなナカジョーくんを性に関してはゆるい木内が、キスとエロで慰めてくれる
心辛いときに、体温を分け合う相手に心許してしまうのは当たり前のことで
ナカジョーくんの心の中に木内くんの居場所ができて・・・
お互い、干渉をし合わない
でも、一緒にいる
時に体を重ねて
寂しい夜はおしゃべりをして過ごす
この関係性に何て名前を付ければいいのか?
そんな二人のお話です
タイトル回収が・・・わたしには難しかった!?
「メロンの味」というタイトルがとても印象深いこちらの作品
上巻で、ナカジョーくんと木内くんが一緒に外で食事をした時、木内くんが「メロンソーダ」を頼むんですよ
で、メロンソーダのことを「このメロン味って偽物だよね・・・」って木内くんが語るのです
「偽物だけど、これがメロン味って定着しているよね・・・うらやましい」
なかなか意味深なセリフを吐く木内くん
この時点では、このセリフの意味がいまひとつわかりません
でも、この後に、木内くんが抱える秘密がわかっていくのです
たぶん、その流れの中で、タイトル回収がちゃんとされていると思うんですよ・・・
でも、わたしにはよくわからなくって・・・?
たぶん、木内くん自身が、自分のことを「偽物」だって思っているってことなのではないかと・・・???思ったのですが・・・
だとしたら、漫画のラストで、木内くん自身が思っていた、自分が偽物って部分が払拭されたってことなんでしょうか?
ナカジョーくんが言った「好き」って言葉に、自分が偽物でもいいって思えたってことなのかな?
ナカジョーくんと木内くんの距離が縮まっていくって部分は理解できたのですが、どこで、木内くんが浮上できたのかがわからなくって・・・
たぶん、こうなんだろうなーっていうものはあるのですが、自分の中で手ごたえがなかった感じです
いい意味で言うと、漫画的ご都合主義展開がないんですよね!
リアルでは、日常のささいな会話や、体温から、他人のことを受け入れていくことが多いと思うので・・・
漫画的ご都合主義展開が苦手な方はいいかも~!
本編は曖昧なまま?END???
一読目は、一緒にいるのが一番心地いいね・・・って感じで、ふたりが恋人同士にならずにENDを迎えたように見えました
しかし、下巻の描きおろしを読むと、
もしかして、本編の最後の最後に、手と手をつないでいるのが、付き合おう的なサインなのかな~?って気がしました
本編終了後の下巻に描きおろしが9P入っています
描きおろしで、いきなり、海外で暮らしているふたり
なんか、子供がふたりいて(←二人の子ではない?大家さんの子供?とにかく、一緒に暮らしている子供がいる?)、和気あいあいと食卓を囲んでいて・・・
で、幸せだな~って感じで、木内くんが「結婚しようよ」とプロポーズしています
一読目、曖昧なまま終わったなって思っていたわたしは、「え?!」とびっくりしましたが
でも、読み返してみると・・・
もしかして、本編の手と手をつなぐラストが、付き合おうのサインなのかもな~って思いました
エロはどんな感じ?
性に対してゆるい考え方の木内くんが、心傷つくナカジョーくんに慰めエッチをしてって展開なのですが
ノンケの木内くんは、男性に挿入できるかどうかってところが最初わからなくて・・・
慣らさなきゃね・・・って話になっています
腐りきっている私としては、慣らして→初めての挿入♥という描写に期待しちゃったのですが
そこらへんは、まるっと飛ばされて、いつの間にかゴムが足りないねって会話をする関係になっています
海ホタルの感想まとめ
絵津鼓先生の作品はすべて読んでいますが、何冊か、人として未熟なわたしには高尚すぎて、この考え方を許容するには、まだまだ人生経験が足りないわ・・・って作品があるんですよね
こちらの作品は、そっちの神領域の考え方なんですかね?(←もう、それさえもわからない・・・)
1+1=2という・・・単純な話ではなくて、とある物質と別の物質が合わさって、化学変化を起こしていくって感じのBL作品です
わたしには難解でしたが・・・
劇場的に相手を好きになるんじゃなくて、一緒にいるのが心地よくて一緒にいるって恋を描いている作品です
わたし、こういうテイストが好きって方がたくさんいるのもわかっているんですよ・・・
事実、Rentaさんの口コミ評価もいいですし!
ぜひ、試し読みをチェックしてみてね!