電子でバラ売り配信されていたitz先生の「リバイバルブルー」が紙コミック書籍化されました
電子のバラ売り版が すっごいトロピカルーな元気いっぱいな表紙だったのに 紙書籍の方は すごくせつなきれいな感じの表紙になっていて驚きました
わたしは紙書籍の表紙の方が好きですね
itz先生といえば 「雪解けの恋」や「ぼくらが恋を失う理由」など しっかり足のついた感じのBLコミックを出していて ゆるやかな盛り上がりを描いていくのがすごく上手い作家先生なんです
読後 静かな感動が染みわたるって感じで・・・
そんな先生の出した新刊となると 読む前から「期待大」って感じだったんですが その期待を裏切らない内容となっていました
未読の方に 興味を持ってもらうために このレビューの描き方がベストだと思い書かせてもらいました。
ネタバレが一切NGな方などは 閲覧にはお気をつけくださいm(_ _)m
作品紹介
田舎の閉鎖的な空間。狭い世界。
湊がゲイであることを受け入れてくれているけれど、少し的外れな母親。
家族も、気心の知れた友人・章良も、優しくいい人たちなのにどこか物足りなくて、もっと広い世界を見てみたい、行ってみたいと憧れを抱く湊。
そこに現れたのは、東京に住み、海外留学の経験もあるという15歳年上の宿泊客・沖坂直樹。
気さくで愛嬌があり、頼りになる兄のような存在の直樹にどんどん惹かれていく湊だけど……
「リバイバルブルー」のここが面白い
高校生ならではの怖さ知らずの告白が眩しい!
海沿いの田舎街で 夏の間だけ母親の趣味で民宿をしている家に住む高校生の湊
湊は男しか愛せない性癖だけど すでに家族にはカミングアウトをしている
父は養父だが とってもいい人で 男しか愛せない湊のこと受け入れてくれていて
母は ゲイをトンチンカンな方向に勘違いしているが 湊のことを大事に思ってくれている
そんな家族に囲まれて すごく真っ直ぐで 擦れたところがなく明るい湊・・・
そんな明るい彼が恋に落ちたのは 14歳の夏に 民宿である我が家にやってきた 自称無職の沖坂直樹
出会い頭から どこか緩くて おおらかな 自分より15歳も年上の直樹にすぐに懐き「直樹」呼びする湊
家族しか知らない自分の性癖まで 出会ったその日に自分から暴露までしてしまう
初対面の直樹に湊がここまで心を許したのは・・・
田舎しか知らない湊にとって 都会に住む直樹は 自分の周りにはいないタイプの大人だと思い 甘えていい存在だと思ったのかもしれない
湊の性癖を知っても直樹を 「しんどくなった無理すんなよ」と笑ってくれていて・・・
そんな直樹とひと夏を一緒に過ごす内に 湊の中で急激に 直樹に対して恋心を膨らませていっちゃうのには すごく共感ができた
明るくて裏表がなくて 年下らしい甘え方も知っている湊の存在がすごく眩しい!!
まつげバッサバサのビジュアルの美少年ぶりも美味しいんです!!
こんな美少年に告白をされて 断る男なんてこの世にいるのか?って思うほどなんですが 告白された直樹は 湊のことを振っちゃうんですね・・・
幼馴染のコバへ長年密かに想いを寄せている央志郎(おうしろう)。
ある日、バーで飲んでいると稲村(いなむら)という男に声をかけられる。軽い調子の稲村を不審に思うが、コバへの恋に悩む央志郎は優しく包容力のあるその手に救いを求めて……。
湊を見ていると自分が15歳だったころを思い出す直樹
沖坂直樹 29歳は 湊たちが住むこの海沿いの街出身なんです
湊と同じ歳のころまでこの街に暮らしていましたんですね
その彼が なぜ この海沿いの街にやってきたのか・・・
実は観光ではなく 15歳の頃 亡くなた友人のお墓参りにやってきたんですね
15歳の頃の直樹は その友人に特別な感情を抱いていました
引っ越しする前に その友人から告白をされたのに 同性であるという事実に臆して 「ごめん」と振ってしまったんです
まさか・・・
そのときには・・・
その友人と永遠に別れが来るだなんて思いもしてなかったんですよね・・・・
その友人と永遠に会えないとなった時 様々な後悔が彼を襲うんです・・・
それから およそ14年・・・・
亡くなった友人は 今でも直樹の心の中にいます
そして その友人が亡くなった時と同じ年齢の 14歳の湊を見てると その友人を重ねて見てしまうんです・・・
うわー・・・なにこれ・・・
むっちゃ 切ない・・・・
沖坂直樹は 友人の交通事故から 14年たった今でも 友人の死を受け入れらていないんです
しかし 湊は 「亡くなった友人の姿を思い出すから・・・」という理由で振られたことに納得がいきません
だから 約束をするんです・・・
「いつまでも子供のまま 直樹の記憶にはいてやらない オレは大人になるからな」
20歳になったら 自分に会いに来てほしいと約束をする湊・・・・
しかし・・・・
湊が20歳になった成人式の日・・・・直樹は 湊に会いにこなかったんですね・・・・
澄人(すみと)はある日、公園で泣いている男性を見かけた。
それはなんと、自分が通う学校の国語教師、染谷(そめや)だった。
染谷のことを知れば知るほど惹かれる澄人と、澄人のことを知れば知るほど近寄れなくなる染谷。
頑に澄人を拒む染谷には苦い過去があって……!?
まとめ
コミックの1巻のラストで 23歳になり東京へと出た湊と 直樹は再会します
面白いのは 湊の友人の真田くんの存在・・・・
湊の同級生で いつも一緒につるんでいて 湊が直樹に振られたときも ずっと一緒にいてくれたんですけど・・・・
最後の最後のページで 再会した直樹と湊を見る顔が 般若のごとく怖くって!!
しかも!!1Pまるって使って描かれているので怖さが倍増しているぞ!!
なぜ 直樹は湊の成人式に現れなかったのか?
なぜ 23歳となった湊の前に 今更現れたのか?
真田くんの般若顔の理由はなんなのか?
1巻は「これから!!」ってところでお話が終わっている感もあり すっごく このさきの展開が気になります
構成もすごくいいし ネームもすごくいいので 読んでいて楽しかったです
紙書籍のコミック版の電子書籍化がまだなのが残念ですが・・・
【追記】電子配信がスタートしています
試し読みはバラ売りの方のストアリンクを貼っておきます
ご興味が出た方は ぜひ チェックしてもらったら・・・とオススメします
電子書籍を試し読み
紙書籍の1巻には1-6話まで収録です。
【追記】電子配信がスタートしました
リバイバルブルー2巻のネタバレはこちらから→ https://bl-hap.com/revival-blue-2/
だから バカンスBL?(←舞台は沖縄か?ハワイか?ってマジで思っていた!)って思っていたんですよね・・・読んだら 大間違いだったんだけど!!笑!!