ズルくて、痛くて、それでも愛してしまう「やましさの熱に抱かれて」が素敵すぎる!感想レビュー

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恋をすると、人はこんなにも脆い。

誰かを救うために“正しくない選択”をしてしまった男が、
その秘密の重さを抱えたまま、それでも誰かを愛したいと願ってしまう——。

ウノハナ先生『やましさの熱に抱かれて』は、「正しさ」と「自分の選んだ現実」と「愛されたい気持ち」のあいだで揺れる主人公の心の機微が、息をのむほど丁寧に描かれた作品です。

読み始めたら最後、上下巻を止まらず一気読みすること間違いなし!

“痛いのに甘い”ウノハナ節が炸裂する一冊でした。

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💡この記事を読めばわかること

  • 登場人物の関係性
  • ウノハナ先生が描く“大人の恋”の魅力
  • 読者の口コミ
目次

作品紹介

あらすじ

製薬会社のトップ営業・東湖は、
ドイツに海外赴任して2年。
東京の本社へ戻る前の思い出作りにクリスマスマーケットを訪れる。

幻想的な街角で出会ったのは、
巨大なぬいぐるみを抱えたひときわ目を引く日本人・奥村。
ドストライクな顔面に見惚れ声をかけると
次の日にまた会う約束になり、昂る気持ちでデートへ。
真正面から口説かれ、一晩で身体も理性も融かされてしまう。

本能的に惹かれ合ったふたりは帰国するまでの
“期間限定カレシ”として一緒に過ごすことに――。

天才外科医×ヤリ手MRの後悔と秘密、
忘れられない一夜から始まる、狡い大人の本気の恋

ウノハナが贈る甘くほろ苦いラブロマンス
上下巻で堂々登場!!

登場人物

【奥村忍】
36歳にして教授戦に名前があがるほどの天才外科医。
言葉少なく、気持ちを言葉にするのが苦手な一面も。ドイツで東湖と出会い、期間限定の関係から本気の愛へと変わっていく。

天地 東湖
製薬会社のMR。幼い頃に兄を失くした経験からMRになる。かつては純粋だったが、いつしか成果のために枕営業までするように。「やましさ」を背負った受け。

上下巻で完結しています。電子版には描き下ろしの漫画2ページが収録されています。

「やましさの熱に抱かれて」のここが面白い!

魅力1:「罪悪感 × 愛」 揺れる“大人の恋”がリアルすぎる

2年前、製薬会社のMRだった東湖は、ある病院の教授戦で “枕営業”という禁じ手 を使いました。

そこには、東湖なりの切実な“正義”があった。

東湖の兄は、必要な新薬が導入されなかったことで亡くなった。
だから東湖は、同じ悲しみを誰にも味わわせたくなくて——
たとえ自分が汚れる選択だとしても、“新薬を導入する”という目的だけを見て動いてしまった。

教授戦には“勝った。
新薬も導入された。
後悔はしていない。けれど、胸の奥に残ったのは消えない傷。
自分の行動が“正義”であったはずなのに、どこかで「間違った自分」と向き合い続けなければならない苦しさがあった。

心を立て直すために海外赴任を選び、ドイツで過ごすこと2年。
帰国直前にふらりと立ち寄ったクリスマスマーケットで、東湖は運命に出会ってしまう。

それが——奥村。

見た目も、空気感も、言葉の端々も、すべてがドストライク。
お互いの素性も知らないまま一夜を共にし、日本に帰ってからも会おうと約束する。

「神様、最高のクリスマスプレゼントをありがとう!」

……そう浮かれた矢先だった。

奥村こそ、自分が枕営業で“蹴落とした外科医”だと知ってしまう。

胸が潰れそうになるほどの罪悪感。
そして、どうしようもない後悔が押し寄せる——

「もし、教授戦の前に奥村に出会っていたら?」
「もし、自分があんな手段を選ばなければ?」
「もし、自分が“正しく”戦えていたら?」

恋をすると誰もが落ちる“もし”の渦に、東湖も深く沈んでいく。

過去は変わらない。
けれど、真実を隠したまま愛される資格は自分にあるのか。

奥村を愛しているからこそ枕営業をしたことは知られたくない。
でも、愛しているからこそ言わなければいけない。

今日こそ、話そう——
そう決意して奥村の部屋を訪れたその夜。

部屋の灯りが消えているのを見て、東湖は思わず息を吐いてしまう。

「……今日は、言わなくていい日だった」

逃げたいのに、向き合いたい。
この“揺れ”があまりにもリアルで、ページをめくる手が止まらない。

「秘密がバレたら終わるの?」
「それでも二人は手を離さずにいられるの?」

読めば読むほど、不安と切なさが積み重なり、
気づけば上下巻を一気読みしてしまう胸がギュッとなる物語です。

やましさの熱に抱かれて(上)

著者:ウノハナ

ジャンル:BLマンガ

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魅力2:こんなに“お似合い”なのに…すれ違う恋がつらすぎる

奥村は、口数が少なくて感情が読み取りづらいタイプ。
でもその“無言の表情”に、実は誰より負けず嫌いで、
仕事に誇りを持つまっすぐな男らしさが全部にじんでいる。

クールに見えて、東湖の動きや変化には敏感で——
ふとした仕草ひとつで「おかしい」と気づいてしまうほど、
実はとても繊細で、優しい。

一方の東湖も、そんな奥村の不器用さを一番近くで理解している。
だからこそ、余計につらい。
奥村の心の動きを読み取れてしまうから、
「自分が真実を言えば、この人を傷つける」と分かってしまう。

本当に“相性バツグンのベストカップル”なんです。
読んでいる側も「この二人、絶対うまくいってほしい…!」と願わずにいられない。

でも——
奥村が“騙されていた”と知った瞬間、
その優しさは一瞬で凍りつく。

「……顔も見たくない」

普段は甘い奥村の、たったひと言が
胸にズンと落ちて、息が詰まるほど痛い。

そして、ひとりで立ち尽くす東湖の背中。
あまりに弱くて、あまりに切なくて、
心がギュッと締めつけられる。

出会った時からお似合いのカップルゆえの胸がギュッとなる展開が楽しめます

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