サガミワカ先生の「くちづけは嘘の味 3巻」の配信がRenta!で始まっています。紙書籍の発売が、2016年4月なので電子化まで一年以上かかっていますね。
続刊物の電子化が遅いと、1.2巻は電子で持っていて、配信が待ちきれず3巻だけが紙コミックで買っちゃうってなるので続刊物の電子化は早くしてほしいですよね。
1年以上、3巻の配信を待っていた人は、ソッコーでポチしているかもしれませんね!
こちらの作品は、あるある恋愛BLに飽きた人にはオススメしたい作品です。
他人に対しての情を全く持たないのに詐欺師に惚れてしまった男と、その男をカモ扱いにして弄ぶ色男の駆け引きラブ
読んでたら、いろんな意味で期待を裏切られて、それが、すごいいい読み応えになっちゃうBLコミックです。
では、レビューに行っちゃうよー!!
目次
作品紹介
サガミワカ
経営者としてはおそろしく優秀、だけど情が薄く人間的に難アリの青年実業家・和智と元詐欺師のバーテンダー槙尾は恋人同士。だが、幾度身体を重ねても、槙尾の本心は謎のまま。そんなある日、突然槙尾が姿を消した。和智の手元に残ったのは「そのうち戻るので絶対に探すな」というメモだけ…槙尾を探す和智は、槙尾の“過去”に踏み込んでいくが…?
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「くちづけは嘘の味」のここが面白い
初めての方のためにかるくあらすじを説明するよ!
この物語の主人公である若き青年実業家「和智大介」は、ある朝、目の下にあるほくろがこの上なく色っぽいバーテンダーの槙尾ひじりと出会う。
主人公の和智にとって、他人とは「役割分担を持っている」コマのようなものであり、それ以上でもそれ以下でもない存在のはずだったのに、度重なる偶然から、槙尾を見ていると、今までに感じたことがない胸の高鳴りを感じるようになり、体を重ねた夜、ついに「もう!!これは、運命だ!!!!」とまで思ってしまうのである。
けど、初めて一夜を共にした翌朝、財布と服と一緒に槙尾の姿もなくなっているんだよねー。
うん。そうなの・・・ズバリ、和智は騙されたの。
でも、もうこの時点では、和智は、槙尾にメロメロ状態なんだよね。騙されたとわかっていても、「また会えるかな」と頬を染めて槙尾のことを考えちゃう和智は、完全にのぼせ上がっている状態なわけ!
そして、騙されても、自分を追いかけてくる和智に、槙尾も興味を持つんだよ。
そして、「金も仕事も全て失っても 最後にあんたがいてくれれば」という和智の情熱を前に、槙尾は和智のことを「上玉のカモ認定」をするのです。
彼氏じゃなく、「上玉のカモ認定」!!なのに喜ぶ和智!!どんだけ、槙尾に夢中やねん・・・
このお話は、好きな男が詐欺師とわかっていて、彼のために全てを投げ出してもいいと思っている男と、そんな極上のカモに少しづつ絆されていく詐欺師とのハラハラ・ドキドキのラブゲームなのです。
「くちづけは嘘の味 3巻」見どころ
エピソードは二話収録。ひとつめは、手の込んだのろけ話です
1巻のはじめで、恋人をモノ扱いする和智に友人である実業家から言われるセリフがあるんです。
「いつ刺されるか見ものだな」
はい!!3巻では、本当にナイフを前カノに突きつけられています!!ヤバイです!!今まで、女性をモノ扱いしてきた罰ですね!!
けど、そんな緊迫した状況でも、和智は平気で情のないセリフを吐くんだよね。
「君のことは好きではないし 付き合っていた時も一度だって愛情を持ったことはなかった」
さ・・・刺されたいのかな?この人・・・
3巻のはじめに収録されているストーリーは、和智の情の薄さがほんとによくわかるエピソードになっています。
そんな和智が、槙尾が怪我をしたときには、真っ青になって動揺するんですね~。
しかも、実はこれ、全て槙尾が仕組んだシナリオ通りにことが運んだ痴情のもつれってやつで・・・
盛大に、惚気をかましてくれる槙尾が、ちょっといたずらっ子みたいでかわいいんですよね。
ハラハラさせられつつも最後にニヤってできるお話です。
後半は、いきなりシリアスな展開に!ミステリアスな槙尾の過去がわかる?
とにかく、この槙尾がね・・・ほんとに、ミステリアスなんですよ。
1巻では、元詐欺師のバーテンダーって設定だったはずなんですけど?いいカモや儲け話を見つけるとすぐに楽しいゲームが始まるともいわんばかりに悪い顔してほくそ笑む。
そして、時には、裏側の人間の力も借りることもできるという・・・この人、どういうバックボーンを持つ人間なの?って謎に包まれている部分が多かったんですけど、その槙尾の過去が垣間見えるストーリーが収録されています。
二度と会えないかも・・・と不安になる和智の必死さがいい
ある朝、目覚めると「しばらく実家に帰る」という書き置きだけ残していなくなる槙尾
槙尾に夢中な和智は、二度と自分のもとには帰ってこないんではないかと不安になり、八方手を尽くして槙尾の居場所を突き止めますが・・・
彼は、ヤクザの若頭の側にいるんです。
どうやら、昔、槙尾はヤクザの若頭である杜江の側に居たようで、杜江の弁護士である白州は槙尾には杜江のそばに居てほしいと強く思っているんですね。
杜江、白州、槙尾の3人が一緒にいる姿を見た和智は、槙尾が自分の元に戻ってこないという焦りから、ヤクザ相手に小細工を使い槙尾を取り戻そうとするんですよ。
もうね・・・ほんと、小細工も小細工。そんな小細工でヤクザと取引しようって、和智はお馬鹿さんなの?
いや・・・和智はね・・・ほんと、槙尾に夢中なんですよ。夢中すぎて冷静さを失っているんだよね。
このストーリーのいところは、槙尾も和智の側に戻ってきて、うれしいって表情を見せてくれるところ・・・心安らぐようにうっとりと目を閉じ、和智に身を寄せる槙尾も、和智同様に何かが変わり始めているんだと思うんだよね。
まとめ
大人ならではのラブゲーム。しかも、相手は詐欺師という騙しのプロ!
いくつもの駆け引きを繰り返しながら、徐々に近づいていくふたりの恋は読んでて、ほんとハラハラドキドキします。
サガミワカ先生ですので・・・エロ描写も、バッチリなんですよね!!もう、ほんと、槙尾の色気がやばいでしょ!?って感じです。和智が夢中になっちゃうのも仕方ない!
でも、何度体を重ねても、槙尾の心が手に入らないって思っている和智の気持ちが切ない・・・
でもでも、和智は、このくらい振り回されないと人の気持なんて考えもしなかったと思うよ。
これからのふたりからも目が離せません!次巻に続きます。
どんなストーリーか気になる方は、電子書籍ストアの方で試し読みができます。