絶対に泣かん!って心して読んだのに涙の洪水や!「orange-未来- 6巻 」高野苺

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アニメ化もされ映画化もされた大ヒット作品「orange」の6巻が発売されました!!

ぶっちゃけはじめに言っちゃうと、わたしは、このマンガの中で出て来るパラレルワールドの概念が好きじゃないんです。

パラレルワールドの概念を使っちゃうと、どんなドキドキしちゃう出口のないような展開でも、すべて都合よく解決できちゃうんですよね・・・それがなー・・・なんだかなー・・・って思ってて・・・

でもでも、パラレルワールドは好きじゃないけど、この作品は、何度読んでも登場人物たちの一生懸命さに大号泣なんだよね・・・作者様の投げかけるテーマを受け取っちゃうんだもん・・・それを受け取っちゃたら泣いちゃうはず・・・やばい・・・ウルウル・・・

でもさ!!5巻で完結してるわけ!!6巻は、メインカップルの脇役(?)だった須和くんのお話と聞いていたので、「今度こそ、泣かないぞ!」と意気込みながら読んだんだけど・・・号泣やったわ・・・くそーーーー・・・

未読の方のために、さらりとあらすじを書いています。すでに既読の方は、そこ飛ばしてくださいね!

目次

作品紹介

※通常版とDVD付き限定版がございます。限定版のリンクを貼っています。ご注意下さい。

関連情報
詳しい登場人物&あらすじは公式ホームページでチェック!!

 

「orange」のあらすじをさらりと説明

菜穂と須和、アズ、貴子、萩田は同じ高校の同じクラスの仲良し5人組。
その5人の中に転校生の翔が加わるんだけど、その翔が、ある日突然亡くなっちゃうんだよね。

事故で死んだってなっているけど、遺書を残していて、残された5人は、翔が自殺するほどなにかに悩んでいたことに気づかたかったことをすごく後悔する。

そして高校生時代の授業でパラレルワールドの話を聞いたのを思い出し、過去の自分達に二度と同じ過ちを起こさないよう手紙をだすの。

高校時代の主人公たちは、届いた手紙を元に、翔に死を選ばせないよう一生懸命にがんばるんだよね。
起こる出来事の予想は全て手紙に書かれていて、選ぶべき言葉までわかっているのに、そうすることで、あるべき未来も変わりはじめ、手紙のアドバイスが役に立たなくなる。迷い出すヒロインとその仲間たち。幸せになることに拒絶反応を見せる翔。多感な年頃の揺れ動く心理描写がみごとに描かれています。

特筆すべきは、翔と菜穂と須和の三角関係。三角関係なのに、とっても初々しく爽やかで、思いやりに満ちているんだよね。

5巻で完結!そして、6巻では、パラレルワールド的に高校生で翔が死なない世界で生きている菜穂と翔のその後が。そして、翔がいなくなった世界で生きている須和と菜穂のストーリーが描かれています。

ええなー・・・菜穂。どっちの世界でも、いい男と結婚するんじゃん・・・おっと!邪な本音がもれてしまったわ・・・

 

「orange-未来-6巻」のここが面白い

号泣したのは、須和のやさしさ!!

翔が死ななかったパラレルワールドの方では、菜穂のことが大好きなのに、翔にゆずってしまった須和

菜穂は翔のことが好きだったからね。菜穂のために潔く身を引いたんだけど、好きな子が自分の親友とつきあうってことほどつらいことはないと思うんだよね。

そんな須和は、いろんな感情を押し込める強さと、やさしさを持ち合わせた人だと思うんですよ。

しかし、翔が亡くなった世界の方では、亡くなった翔のことを思いつづける菜穂を口説くんだよね。翔の方が、菜穂を喜ばせるのが上手かったからさ、翔が語っていた菜穂とやってみたいデートプランをなぞっていくの。

でも、翔が語っていた菜穂としたいことをやると、菜穂が、ほんとにうれしそうに笑うから、ほんとに菜穂を喜ばせられるのは翔だけなんだとどんどんつらくなっちゃうんだよ。

須和が菜穂を喜ばせる翔になりたかったと涙するシーンは、胸が痛い・・・須和には、須和にしかない魅力があるのに、誰かになりたいなんて馬鹿げているよね・・・

このマンガは、ほんとにいい人しか出てこないマンガなんだよね・・・作者様のお人柄がわかる。幸せになろうとするふたりのラストがとても素敵でした。

 

まとめ

作者さまが投げかけるメッセージがとてもすばらしくて、全巻、子供(小5)にも読ませたんですよー。けれど、まーーーーったく、わかってなかったわ・・・人の死の重みがわからない人には、このマンガが持つメッセージ性の重さはわかりにくいものかもしれません。

生きていることを当たり前のように思い毎日を過ごしていますが、みんな大なり小なりの悩みを抱えていて、時に悩みの大きさに関係なくこの世から消えてなくなりたいほどの絶望で心を占められることってあると思うんです。

絶望の吸引力ってすごくって、一度その場所から救われたって思っても、何度もその場所に立ち戻ってしまうんですよね。

作者さまもあとがきで書いていますが、「何度も声をかける」って、ほんとに大事なことだと思います。

いい作品を読ませていただきました。ありがとう!!って気持ちになったよ。
 

気になる方は電子書籍をチェック!!

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本日の記事はいかがでしたか?こういうメッセージ性のあるマンガが売れるっていうのはほんとうにすばらしいことだと思います。
あとがきでは作者様が7巻への意欲を書いてくれていました。いつか読めるといいな・・・と思います。
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