こんにちは!海ホタルです
久しぶりにBLコミックじゃない作品の紹介です
BLで活躍している奥田枠先生が別名義である「モリエサトシ」で書いている「私の正しいお兄ちゃん」
この度!無事!完結しましたぁぁぁ!!!
いやー・・・よかったです!!!
途中「え?これどうなっちゃうの?」ってハラハラが何度もあって・・・モラル的にはNGだけど、でも、大満足な着地点にたどり着いたと思う!
全4巻完結です
この機会に紹介したいと思います
目次
作品紹介
- 全4巻完結
- ジャンルはラブサスペンスって感じ!
- FODにてドラマ化
大学生の理世はアルバイト先のスーパーで働く海利と出会う。眠れない海利に肩を貸すうち、幼いころ別れた兄の思い出を重ね、理世は好意を抱くように。しかし、海利のアパートで彼が人を殺したという日記を見てしまい衝撃を受ける。好きになった人の正体は一体? 次々と明らかになる真実と海利への愛が理世を追いつめる! モリエサトシが贈るジェットコースター・クライムサスペンス&ラブ!!
「私の正しいお兄ちゃん」のここが面白い!
ストーリーはこんな感じ!
主人公の理世は、真面目で堅実な女子大生
学校生活とバイトを両立し、つつましく静かな生活の中に幸せを見いだしている
親しい友達もおらず、育ててくれた母もすでにいない
けど、そんな彼女には両親の離婚で離れ離れになった兄がいる!
両親の愛が冷え切った殺伐とした家の中で、やさしい兄の笑顔だけが理世にとっての救いだった
離れ離れになった今も、いつかやさしい兄に会いに行くという夢を心に抱いている理世
そんな理世と一緒のスーパーで働く海利
彼は、物静かでやさしそうな青年で、理世は、ひそかに、兄が成長したら海利さんみたいな男性に育っているのかもしれない・・・と心で思っている
だけど、海利は、実は過去に人を殺していて、その罪の重さから心を苛まれ眠ることができない日々を送っていた
この海利の秘密をひょんなことから知ってしまう理世
しかし、目の前にいるやさしい海利が「人を殺した」と信じられない・・・
本当の海利を知ろうとする理世
そして、知ったのは、人を殺した過去に怯えている海利の孤独
ひとりぼっちで生きていた理世は、海利の持つ孤独に強く共感するのです
海利の罪を知っていて通報しない自分は共犯になるのか?ほんとうに海利さんのことを思うなら、罪を償わせるべきではないのか?と迷う理世
だけど、互いの孤独な心を埋め合っていくうちに、このままふたりで温かい時間を一緒に過ごしていきたいと願うようになるのです
しかし・・・殺人犯の海利に平穏な温かい時間なんて訪れるわけがない!
物語はさらに深くなっていきます
理世の隣に住むアパートの隣人である警察官が、理世の兄の遺体が見つかったと報告してくる
いつか兄に会うことを夢見て生きてきた理世は、すごくショックを受けるのですが、ここで、海利が殺した相手は自分の兄ではないかという疑惑が生まれるのです
兄のことが大好きな理世は兄の仇を取ろうとする!
だけど!海利と過ごす時間にぬくもりを感じている理世の心は迷い、激しく揺さぶられるんです!
理世が選ぶ道は!?
海利は過去の罪にどう向き合うのか?
ジェットコースターのようにアップダウンする展開がただただ面白い作品なのです!!
不穏な空気の描き方が抜群に面白い!
モリエサトシ先生の作品って・・・
比較的、登場人物の心理描写をセリフや行動でわかりやすく読者に伝える作風でわかりやすいのですが、この作品については、時々、ふっと、なにを考えているかわからない海利の目が怖いんです
海利が何を考えているのかわからない
海利は、本当に理世が思っているようないい人なの?
理世は、騙されているんじゃないの?とハラハラしっぱなしでした!
理世も、海利を信じたい気持ちと信じられない気持ちの間ですごく揺れ動いている
理世が、すごくいい子だからこそ、彼女を泣かせてほしくないって気持ちが大きくなりましたね!
納得のラストに満足した!でも、賛否両論あるかも!
読み進めていくと、理世と海利の愛を応援したい気持ちが強くなっていく作品です
でも、どんな理由があるにしろ海利が犯した罪は許されません
どういう着地点になるのかな?とドキドキしながら完結巻を読みました
正直・・・賛否両論が分かれるラスト!!
けど、わたしは、これでよかったと思います
某キャラクターの有名なセリフで「正義の反対は“悪”なんかじゃないんだ。正義の反対は“また別の正義”なんだよ」って言葉があるんですが!
その言葉を思い出しましたよ~!
タイトルの回収がみごとでした!
海ホタルの感想まとめ
無事完結して、ほんと、すっきりしました!
3巻のラストを読んだときは、「これ、どう収束を付けるつもりなんだろう?」と本気で思っていましたから!
本当に読めて大満足な作品!
「ただ、温かい場所がほしかった」ってふたりの幸せを見れるラストが胸アツです
あと!BL作家としての奥田枠先生の作風を期待して読んだら、いい意味で驚きがあると思います
こういう引き出しを持っていたか!って感じで!
ほんと多彩な才能を持っている作家さんですね!
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