先日、樋口美沙緒先生の「ムシシリーズ」のコミカライズ版を紹介したところなのですが
続けざまに、「パブリックスクール」シリーズの新刊が発売されました~!
今、樋口美沙緒先生は10周年記念でいろんなところで企画をやっているようで
徳間書店さんのほうでは、4か月連続刊行なる企画をしています
予定はこういう感じ!!
- 1月刊行「パブリックスクール-ロンドンの蜜月-」
- 2月刊行「王を統べるもの(仮)」
- 3月刊行「王を統べるもの2(仮)」
- 4月刊行「パブリックスクールシリーズ6(仮)」
4月にまた「パブリックシリーズ」の新刊が出るのがうれしい!!!
今回発売された「パブリックスクール-ロンドンの蜜月-」もすごい読みごたえがありました
シリーズの中で一番分厚い~
ページ数が400P超えてる~!!!
さすがに読むのに日数がかかるかな?と思っていたけど、ほぼ一気読み~!(笑)
では!紹介に行ってみましょう!
作品紹介
二年間の遠距離恋愛が終わり、
ついに恋人の待つイギリスへ──。
名門貴族の御曹司で巨大海運会社CEOのエドと暮らし始めた礼。
まずは自分の仕事を探そうと、美術系の面接を受けるものの、結果は全て不採用!!
日本での経験が全く役に立たない厳しい現実に向き合うことに…!?
エドの名前には頼りたくない、けれど恋人の家名と影響力は大きすぎる──
甘い蜜月と挫折が交錯する同居編!!
「パブリックスクール-ロンドンの蜜月-」のここが面白い
日本人である母が亡くなりイギリス貴族である父の家へ引きとられたものの、父はすでに他界
血統が違うという理由で理不尽な扱いを受けてきた。エドよりも年下だが、実質上は叔父にあたる。「義弟」として引き取られている
400年もの歴史を持つイギリスの名門貴族。その立場にふさわしく美しい見た目を持ち、経営者といても優秀
礼のことを好きすぎて一時は身を引こうとしたこともあるが、今は、とても大事にしている
エドと同棲がスタートした礼・・・最初の壁は転職活動?
イギリスの名門貴族の御曹司であるエドとパブリックスクール出身なのに貧しかった幼少時代を過ごした経験がある礼の恋もついに5巻(←ふたりの恋を描いている本は4冊目)を迎えました
いまだ人種に対して偏見が根強くあるイギリスで
タブロイド誌に載るほどの有名人である名門貴族のエドとつきあうということはこの上なく大変なことだけど
たくさんの試練を経て、ついに、イギリスで共に暮らし始めたふたり
日本からやってきた礼にお伽話に出てくるようなかわいい別荘で過ごす7日間をサプライズで用意するエドが甘すぎる~!!
礼のために料理まで作って、自分で作った料理に「まずいな・・・」とむくれるエドがかわいすぎる~!
なんだ?どうした?あの傲慢で高慢ちきな男が!
一体!!!どうしたーーーー!!!って感じ!
タイトルにも「蜜月」とありますからね・・・
こういう甘い流れがずっと続くのかな?と思ったのですが
甘いのは最初だけ!
この後、礼がイギリスで仕事を見つけるためいろんなところに面接に行くのですが
日本での経験が全く役に立たないつらい現実に向き合うことになります
日本でアートギャラリーで働いていた礼の第一希望は、やはり、同じアートギャラリーで働くことなのですが
そもそも、日本のアートの感覚とイギリスのアートの感覚ってまったく別物だそうで!
日本がアートに求めるものはロマンチックなものであるけど
イギリスでアートに求めるものは「投資」「権力」という生臭いリアル
礼は、無事、彼がエドの縁者であることを知っているアートギャラリーで採用されることになりますが
イギリスのアートはあくまで「お金儲けの道具」という事実に礼は打ちのめされます
ショックを受けて悩む礼を見て・・・
ぶっちゃけね・・・
ここら辺は・・・
「愛でご飯は食べることができないんだよ・・・」と説教をしたくなる私・・・
まあ・・・なんというか、アートを扱っている時点で、庶民の私からはかけ離れた世界です
それでも、ちゃんとわかりやすく、感情移入しやすく書いているのが、さすが樋口美沙緒先生って感じで~!
礼の甘さにイライラしつつ・・・でも、礼がアートを純粋に愛する心も応援したくなる
そして・・・このシリーズのいいところは、この「愛」を信じる礼が、毎回、なにかしらの気づきにちゃんとたどり着くところで!
今回も、悪意に利用された礼が、礼なりの仕返しをちゃんとしてすっきりする終わり方をしています
エドの成長ぶりに胸キュンです
エドがねー
すごい大人になっていて!
びっくりしました!
過去に礼の意見を聞かずにお金で解決しようとしたシーンがあった気がするけど!?
(・・・いや・・・今作も、結局はお金が動いているから・・・お金で解決してる??でも、今までみたいな強引さはないよ!)
今作では、けっこう礼に寄り添う発言も多く、礼の考えを否定する発言も少ない
でも・・・ここぞって時には、やっぱり「俺の名前を使え!」ってセリフが出てくるんだよねー(笑)
まあ・・・わたしなら、バンバン使いますが・・・
でも、礼は、エドと対等な恋人同士になりたいからこそ、エドの名前を使うことをしたくない
かたくなにエドの力を使うことを拒否する礼
言い合いになるけど、エドの方から「仲直りしたい」と言ってくれて!
礼が「本当に困ったときは“助けて”って言うから・・・任せてほしい」と言ったら
「わかったよ。ダーリン」と答えるんです
はぁぁぁぁ・・・かっちょいい・・・
そして・・・礼が追い詰められて追い詰められてってところで、エドが礼のために先回りして逃げ道を用意してくれているという・・・
いやー・・・
ほんと素敵!
1巻から読み返すと、エドの成長ぶりが著しくて!涙・・・
どんどんスパダリさを増していくエドが素敵すぎです
海ホタルのまとめ感想
イギリス文化などをつづっているあたりは、読んでいて「ほうほう・・・」と勉強になる部分が多いです
そういう部分もすごく面白いです
エドが、礼を迎えに行くためだけにジェット機を買うって言い出すシーンも面白くて!
ほんと、お金持ちのやることって・・・・ゴージャス!!!
毎日、節約・節約の日々を送っているわたしとしては
この小説を読んでいる間だけ、そのゴージャスな世界観にどっぷりつかれてうっとりします
これからこの作品を買うという方は、初回特典付をおすすめします
amazonさんでも入手可能です(※なくなり次第終了です)
初回特典のSSペーパーは、ロードリー視点でのエドが楽しめます
改めて気づきますが・・・
本編の方では、エドの動向って詳しく書かれていないので
貴重なペーパーです・・・