こんにちは!海ホタルです
執着愛がすぎて、病み1歩手前な攻めと、その攻めを健気な愛で救う受けを描かせたら天下一品の左藤さなゆき先生!
特に、こちらの作品は、お金持ちのご子息ばかりが通う妬み嫉妬がうずまいている全寮制の学園が舞台で、そのトップにいる完璧な生徒総代に愛される庶民派受けちゃんが楽しめる作品です
1巻は、生徒総代の月人から受けちゃんへの執着ぶりがやばくって!
受けちゃんが見えないところで綺麗な顔でにやって笑う顔がこの上なくゾクゾクしたんですよね!
受けちゃんも、月人がなぜ庶民の自分にこんなに執着するのか?
ようやく疑問に思い始めて・・・
そこからどうなった!?とワクワクする2巻となっています
では!紹介に行ってみましょう!
目次
作品紹介
良家の子息達が通う全寮制学校・ロイストン学院。 そこに通う編入生の佐倉 澪斗は生徒総代の東院 月人の指導生に指名される。
学院中の敬愛を一身にうける月人は、澪斗の影響により少しずつ”神”ではなく、”ひとりの人間”として澪斗と接することを覚えてゆく。
そんな月人の変化を嬉しく感じていた澪斗。
しかしそんな澪斗の前に、月人の婚約者が現れ、この学院から出て行けと言われてしまいーー?
澪斗も自分の気持ちに気づき始める待望の第2巻!
「プリフェクトの箱庭 2巻」のここが面白い
月人の過去を聞いた澪斗は、「一緒に感情を知っていきましょう」と・・・
澪斗を自分の部屋にほぼ監禁状態にして囲った月人
そんな月人に、なぜ、自分に執着をするのかと問う澪斗
はい!
2巻のスタートは月人の幼少期のお話からスタートです
月人の母は、月人の父のことが大好きで政略結婚に成功したんだけど、結局、父親は、他所に好きな人を作って家に寄り付かなくなっちゃったんですね
月人の母親は、月人がむちゃくちゃ頭がよくって綺麗な子だったので、月人を優秀な完璧な子供に育てることで夫からの愛が取り戻せると思いこんじゃったんです
月人の母親は、月人を「神様の子共」と呼び、自分が選んだものだけ与えて、自分の操り人形のように育てました
月人は頭が良かった分、世の中の出来事を感情ではなく知識としてどんどん吸収し、無感動な子供になってしまったのです
月人の祖母は、月人のことを心配し「つきのよる」という絵本を与えます
難しい哲学書だって理解できる月人でしたが、この絵本に書いていることは理解ができなかった
祖母は、この絵本の作家である澪斗の父親を呼び、月人と直接話す機会を与えてくれる
母親の教育のせいで、どんなものにも心を動かさず無感動だった月人は、自分には心などないと思っていましたが、澪斗の父親から「心は育てていくものだ」と言われ、交流がはじまるんですね
澪斗の父親は、よく、自分の息子である澪斗の話を月人にしました
何度も澪斗の話を聞くうちに、会ったこともない澪斗に特別な感情を芽生えさせる月人
しかし、祖母の死によって、澪斗の父との交流は絶たれます
月人の過去を聞いた澪斗は、月人は無感動なんじゃなく、感情を知らないだけだ・・・と思う
そして、月人に「うれしいも悲しいも、これから僕と一緒に知っていきませんか?」というのです
監禁し合意なしで一方的にレイプした自分を許してくれる澪斗に「ありがとう」という月人の顔は安心で満ちている
澪斗のお父さんと月人の話もすごくよかった!
月人のアドバイスで、澪斗の父は、澪斗に望遠鏡を買ってあげるんですけど、その望遠鏡もいい仕事をしてて~!
澪斗が知らなかっただけど、子供の頃から月人と澪斗は、運命的につながっていたんですよ~!
当て馬登場?嫉妬でやっかみでドロドロ状態?!
大きな山場を乗り越えたふたり
けれど、澪斗の方は、月人のことを恋愛的感情で好きだと意識をしていません
しかし!
ここで、月人の婚約者のヒマリさまが登場!
もうね!
顔がすでに悪役令嬢!!!(笑)
月人に特別扱いされている澪斗に、笑顔で「消えてください」って言っちゃう悪キャラです!
月人も、ヒマリが澪斗に近づかないように、ヒマリにつきっきり状態になってしまう
ヒマリと月人が並んで歩くと、これまた、むちゃくちゃお似合いで~!
ここではじめて澪斗の心の中にモヤモヤとした心が芽生えます
で!さらに!月人が傍にいなくなった澪斗には、月人の熱烈なファンからの嫌がらせが増えていくんですね!
もう!
まさに!いじめられて耐えるヒロイン状態の澪斗!
ああ・・・女の嫉妬も怖いが、男の嫉妬も怖い~・・・
2巻の最後で気持ちが通じ合える?
ドロドロとした悪意いっぱいの展開の中で、澪斗と月人の気持ちはようやく通じ合うラストが感動でした!
1巻の後半では、ドロドロレイプ状態で月人が澪斗のことを犯しちゃいましたが
2巻のラストでは気持ちが通じ合うエロが楽しめます
1巻のエロと2巻のエロはぜひ比較して楽しんでほしい!
月人の心情変化に感動すること間違いなしです!
24P小冊子の気になる内容は?
小冊子付の特装版を購入しました!
◆神様と呼ばれる男
マンガです
澪斗が編入してくる前、下級生たちに慕われ、奉仕されても、無関心だった月人
月人の無関心さは、月人を慕う下級生を残酷なまでに打ちのめしていくが、澪斗と出会って変わります
それが、花菱目線で描かれているお話
◆ロイストン学院構内図
空から見た学園の校舎や設備の配置図です。ラフ画です
◆その後の久世くんと月人様
2巻では、澪斗のことを心配した久世くんが、月人に意見するシーンがあるのですが、その後、ちょっと変化した月人を見て、久世くんが面白がっているってお話です
◆ロイストン学院組織図
アッパークラス・プリフェクト・一般生徒などの生徒たちのランク組織図の説明です
層によってネクタイの色が変わってくるのだけど、ネクタイの色が白黒で残念!
◆登場人物の設定
主要人物の月人・澪斗・花菱・久世の身長や誕生日、家族構成などの資料設定が載っていました
個人的にショックだったのは、澪斗の身長が168センチもあったってことですかね?
月人といると、どうみても、ちびっ子に見えるので、勝手に160センチくらいだと思っていたよ!
ちなみに月人の身長は182センチ!
月人が大きすぎるんだな・・・!
あ!
作中で、月人の幼少期の話で、月人が異常なほど頭がいいのですが、この設定資料を見ると、月人は「ギフテッド」と書いてありました
月人の頭の良さは異常すぎ!と思っていたけど、常人離れした頭の良さも納得!
そして!久世くんの家族構成には、弟ふたりとあって・・・
ああ~・・・っぽい~・・・・
久世くんの面倒見のよさは、本編では救いだよ~!
海ホタルの感想まとめ
前情報なしで読んだので、2巻で完結かな~?と思っていたら、続いちゃいました!
1巻では、月人の異常な執着愛にゾクゾクしたのですが、2巻では、魔法が解けた王子様へと変身です
ここの部分を、面白いと思うか?つまらなないと思うかで評価が変わりそう・・・
個人的には、病んでいる攻めが好きなので~!
月人が、少しづつ、感情を取り戻していく流れは残念な気がしました
でも、新たな悪役が登場しているので!
それを考えると、月人と澪斗の愛が美しければ美しいほど、今後の展開が面白くなるんでしょうね!
こう・・・自分の性癖と、物語としての面白さが一致しないもどかしさ・・・わかってくれるかしら?
2人の恋が、ものすごくドラマチックに描かれている作品です
子供の頃から夜空に浮かぶ月が好きで、本当に月とおしゃべりできると信じていた澪斗と、“月”の漢字が名前に入る月斗との恋が丁寧な構成で描かれています
ぜひ!
ドラマチックなBLがお好きな方はチェックしてね!