「陰と日向のボーダーライン/大島かもめ」“試さずにいられない”

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こんにちは!海ホタルです!!

さて、本日のコミックレビューは大島かもめ先生の「陰と日向のボーダーライン」

紙書籍の出版が、2017年3月なので、電子書籍化までちょっと間があった感じです。

読んだら大島かもめ先生の新しい引き出しを開けた気持ちになれる作品でした。

キュンってくる要素は少なめですが、登場人物の心情をしっかり見せてくる流れがすごいよかったです。

では、レビューにいってみよう!!

目次

作品紹介

あらすじ・・・新人サラリーマンの柴村が憧れているのは会社の出世頭である上司の丸山課長だ。スマートで仕事ができて格好いい大人の男。そんな完璧な丸山が夜の公園で行きずりの男とセックスしている場面を目撃してしまう。お互いゲイであることがわかり付き合うことになるが、逢瀬を重ねるごとに会社での丸山と違う顔を見せるようになる。人前でいたずらされ、冷たい言葉に辱められ……。柴村の歪んだ顔を望む丸山に、心は乱されてしまい――。

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「陰と日向のボーダーライン」のここが面白い

愛されていると実感したくて相手を試してしまう心理に共感!

Renta!さんのあらすじを読まずに試し読みを読んでから、ポチしたのですが、試し読みのマンガは表題作じゃなかったです・・・

表題作は、リーマンラブです。(あらすじは、リーマンラブになっている!)

完璧な上司として憧れていた丸山の公園での男相手の青姦プレイの現場を見てしまう新人リーマンの柴村

でも、憧れていた上司のそんな姿に幻滅することがなかったのは、自分もたぶんゲイではないかという気持ちを抱えていたから。

丸山にそのことを告げると、そのままキスをされ、家に誘われ、体を組み敷かれ、耳元で「俺たち、付き合おう」と口説かれて・・・

憧れだった上司と付き合うことになったのだが、プライベートで見せる丸山の顔は、会社での完璧で有能な上司とは別物で・・・

デートらしいデートはなく常にベッドに直行状態。ベランダでのプレイに誘われたり、行為中冷たい言葉を浴びせられることもあった。

人のよくて明るい柴村は、もっと、気持ちの上で丸山と繋がりたいと望むだが・・・・

この作品の面白いところは、上司である丸山の視点もちゃんと描かれているところなんです。

丸山は、親に拒絶された経験を持つ男で、相手を試すことでしか自分への愛を実感ができない少々こじれた歪んだタイプの人間だったんですね。

柴村がどこまで自分を許すのか試して・・・試して・・・

そして、ついに見捨てられて・・・

初めて仕事でミスをしてしまう。

この丸山の持つ孤独と心の闇がいい具合に描かれていて、すごく共感ができるものがありました。

最後はちゃんとハピエンです。

丸山みたいな心に闇を抱える人間が柴村みたいなやさしく明るい相手と出会えてよかったね!って思える作品でした。

同時収録「街角のプロローグ」

こちらの「街角のプロローグ」もすごくよかったんですよー!

イタリア人なのに、物事をきちんとしないとイヤな男性と、日本からの短期留学生のお話なんですが、片言のイタリア語を話すユースケがむっちゃかわいい!!

笑顔がすごくいいですね!!

他人と関わることが面倒で、自分ひとりで幸せだと思っていたロベルトが、短期留学生のユースケと同居することになり、誰かと一緒に過ごす幸せに気づくって感じのお話です。

ちなみにこのふたり、おつきあい未満でENDです。

何とも思っていなかった相手が自分の中で大きくなっていくって過程をすごく楽しめる作品だと思います。

まとめ

どちらの作品も、心理描写が丁寧に描かれて、すごくいい作品だったんですけど、ひとつ、残念だったのは、「え!!ここで終わり!!もっと、このふたりを見たいんですけど!!」ってラストなんですよねー・・・

そういうえば、そういう作品、最近読んだなーって思ったら・・・・

これこれ。これも、「え?ここからのふたりが見たいんだけど!!」っていうラストだった作品だった・・・

「もっと、このふたりが見たい」って思えるのは、その作品が面白いから生まれる感情だから、ある意味、褒め言葉になるのかな?

もしかして、それがいいって読者さまもいるかもしれない・・・

この作品が気になった方は、下のボタンリンクより試し読みをしてみてくださいね!!

電子書籍

Renta!が先行配信となっています。

Renta![/btn]
本日の記事はいかがだしたか?あらすじを読むと、イタイ系かな?って思うんですけど、そんなことなかったです。大島先生のエロの描き方のせいもあるかな?
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