ついに完結!
1巻からは想像もつかなかった8巻の表紙を見て胸アツです!
学校で行われるカーストゲーム
本人の性格やバックボーンなどは無視されて、弱者と強者がわかれるゲームに強制参加させられる生徒たち!
ずっと続くハラハラ展開に、時に酸欠になりそうなときもありましたが・・・
ついに最終巻がやってきた!
こんなハピエンが訪れるなんて!!!(感動!!!)
完結を迎えたことで、この作品の価値が一層あがると実感できました
では、紹介に行ってみましょう
目次
作品紹介
エノが仕組んだターゲットを狩る狂祭で梓をかばった刈野。
キング失格の烙印を捺され失脚させられる。
そして2年1組のカーストゲームが実施されることになるが…。
そして時が流れ10年後。
梓、刈野、あつむ、久世、巽、仙崎たちの葛藤の連続だった青春と、自ら切り開いた未来とは――。
最終話に12ページ加筆して10年後の恋人たちもたっぷりお届け♥
想像を超えるミラクルハッピーエンド!!
「カーストヘヴン (8) 」のここが面白い
最終巻まで読むと、いろいろ深かった・・・
この作品は、暴力的な描写も多くあり、読み手を選ぶ作品だと思います
でも、8巻を読んで思ったのは・・・
この作品は、社会で起きる理不尽さを、閉塞感あふれる学校という世界の中に落とし込んだ作品だったんだなってこと・・・
社会に出れば、就職した会社のルールが正義となり、心を殺して、与えられた役をひたすらこなさなければならない時があります
(そんなの経験したことがないって方は、ラッキーな方で・・・たぶん、8割くらいの方は、自分に与えられた役を必死に演じる経験をしたことがあるかと思います)
その世界がつらければ、「やめるorやめない」の選択肢を自分自身で選べるはずなのに・・・
わたしたちは、なぜか、自分の気持ちよりも他人のアドバイスや、世間体を気にして動けないことがしばしばあります
このマンガの主人公たちは、とある高校に入ったことで、その学校に伝統として伝わるカーストゲームに強制参加することになる
手にしたトランプによって階級が決まり、学校の中では、自分の役割を果たしていかなければならない生活が始まります
上級層は下のものを虐げ、下級層は、それがどんな理不尽な命令であっても従わなければならない
この作品のキングである刈野は、ターゲットである梓に性的関係を強要する
しかも・・・3巻あたりまで、その関係性は、ただの暴力でしかなく・・・愛情がなく読んでいるのが辛かった・・・
けれど、どんな暴力を受けようとも、心まで負けないターゲットの梓によって、キングの刈野の気持ちが変化しだします
様々な誤解やすれ違いを経て、迷いの中、ようやくふたりの気持ちがひとつになった8巻・・・
感想をどうぞ!と言われたら・・・
「ここまでたどり着くのがすごい長い道だった気がします・・・え?1巻から1年しかたっていないんですか?いやいや・・・1年間でいろいろありすぎでしょ」
いや・・・ほんと、濃い一年間でしたね!!(笑)
いろんなカップルのその後がちらっと見れてよかった
なんで、こんなに長く感じたんだろう~?と考えると・・・
メインカップルの刈野×梓だけではなく、いろんな立場の子たちにもスポットを当ててきたせいではないかと・・・
キング・クイーン・ジャック・ワナビー・ブリーザー・・・・
階級の差を超えて恋に落ち、迷いと葛藤を抱えている生徒たち
中にはBLならではのフェチ的要素や性的嗜好で悩むカップルたちもいて!
いろんな恋を楽しむことができました
そして、中には、学校から逃げだすカップルもいれば、なんとかうまく切り抜けるカップルもいて・・・
8巻では、そのカップルたちの10年後の姿がちらりと描かれています
読んでいる時は、ハラハラさせられたけど、自分の意志で生きられる大人になれた彼らの成長した姿を見れてホッとしました
もやもや部分もあるにはある
個人的には、いろいろやらかしたエノが、結局は罪に問われなかったってところがもやもやするし・・・
途中で出てきた、教育実習のあのあやしげな先生は、一体、なんだったんだろう?とスッキリしない感じもあったりして・・・
部分的にもやりとする部分は残っています
でも、まあ・・・そういう部分を含めて、最終巻を無事に手にした感動が大きいです
だって・・・ほんとーに・・・これ、どうやって収拾をつけるんだろう?って何度もハラハラしましたもん!
いやいや・・・改めて・・・登場人物・・・むっちゃ多かったですよね!!!
でも、それぞれに幸せな大人になれたみたいで!!
本当によかった!
クライマックスの刈野×梓のエロに注目
学校の屋上で、愛しあう刈野×梓のシーンが、ある意味、クライマックスエロだと思っていますが・・・
ここ・・・
真っ裸なんですよね~・・・
いや・・・屋上で、真っ裸エロ!
すごいエロい!!!とおもうと同時に・・・どうしても「背中が痛そう・・・」と思っちゃいました・・・
本人たちは、幸せマックスで、感極まって、痛みがわからないのかも・・・・
そして・・・
10年後のふたりが描かれているのですが・・・
本誌の方ではなかったエロが加筆されています
カーストゲームをしていた時とは違うふたりの関係性がよくわかるエロに胸がキュンキュンしました!
甘い関係からは程遠いふたりなのですが・・・こうやって刺激しあう関係性を今後も楽しんでいくんでしょうね・・・
アニメイト小冊子の感想
アニメイト特典の小冊子付を買いました
春休み・・・あつむと久世のお節介のおかげで、映画を見に行く刈野と梓
あーいえばこーいうって感じで、恋人同士からは程遠い会話をし、映画館に入るふたり
だけど、映画が始まったら、刈野が梓の手を重ねてきて・・・
真っ赤になる梓
そっと刈野の肩に頭をのせて・・・♥
いやー・・・会話はそっけないのに、ここぞというときにちゃんと態度で愛情表現を示してくれる刈野がいいですね
海ホタルの感想まとめ
1巻の時点では、暴力的なエロシーンについていけず、気持ち的に引いたのですが・・・
3巻あたりだったでしょうか?
「これは、今後、化けるんじゃないか?」と予感がして、連載を追いかけてきました
心情部分が複雑な作品で、ミスリードに惑わされることもしばしばありつつ、でも、それがとても新鮮な漫画でした
作者様のあとがきには、「学校は出ていくところだから、一度出た人間は戻ってこないよ」とありまして・・・
でも、二度と戻ることができない時間だから、一層、特別なものになるんだと思いました
中学生・高校生時代に経験した思い出は、悪い思い出もいい思い出も・・・大人になってから振り返って、あの経験があって自分はこうなれたと言える時がきます
刈野や梓・・・このマンガに登場した人物たちは、カーストゲームに参加したおかげで一回りも二回りも大きくなれました
だからといって、自分がカーストゲームがある高校に入りたいか?って聞かれると・・・まあ、それは、やはり漫画の中だけで楽しみたいってことで~!
漫画だからこそ楽しめる世界観でした(←褒めてますよ~)
最後が、ハッピーエンドで本当によかった!
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