こんにちは!!海ホタルです
木下けい子先生の「17 教師」の配信が本日よりスタートしています
ナンバリングはありませんが このコミックが2巻です
実は 1巻の「17 生徒」が出た時 クチコミの中に「合意じゃないプレイシーン」があり それが「レイプ同然」のものであるとあって 「うーん・・・痛い系かな?」と 読むのを後回しにした作品なんです
だから 2巻が発売と同時に 1巻も購入し読ませていただきました
結論から言うと・・・
「若さゆえの情熱は 時に狂気にもなるけど 大人から見るとそれが 眩しく 羨ましいこともある」
1.2巻を同時に読んだから 言える感想だと思います
とても すばらしい作品なので 全力でオススメしたいと思います
すでに1巻「17 生徒」を読んでいる方は 目次を使って “2.「17 教師」のここが面白い”までワープしてくださいね
目次
1巻「17 生徒」のあらすじをおさらい
作品紹介
有岡敬広。17歳。高校三年生。
要領がよくて、見た目がよくて、だからいいかげんにやってもうまくやれてきた、これまでは。
三島 真。26歳。高校教師。
真面目に、誠実に、言えない想いを抱えて、暮らしてきた。
ただの生徒と教師だったはずなのに、気がついたときには、好きになっていた……生徒×教師のイノセント・ラブ!
「唐突にはじまる恋?」生徒✕先生のボーイズラブ
恋が唐突にやってくるこの作品
バイト先でクレーマー相手に 言い返しちゃったバイト高校生の有岡
険悪な空気になるんだけど そこで クレーマーと有岡の間に立ってくれたのが そこの居合わせた有岡の学校の先生だった
有岡は 助けてもらって すぐに 学校の先生である三島のことを意識し始める
この部分が唐突で なぜ有岡が三島の事を好きになったのかが 曖昧な感じもするんだけど 読み進めていくと 有岡が 母の再婚で優しく怒らない養父に育てられたこと。 何事にも熱くなれないドライな性格であることがわかってくる
自分よりちっさい体格なのに 自分を守るように前に立って クレーマーから守ってくれ さらに説教もしてくれる年上の男性との出会いは 有岡としては かなりの衝撃があったんだと思う
しかし 今までがドライに生きてきた有岡は 自分の心に芽生えた先生への恋心を どう処理していいか自分自身も持て余してしまう
先生も 高校生時代に男に恋をしていた
そして 有岡が恋をした 三島も高校生の時から 自分の同級生の男に ずっと片思いをしている
有岡の告白に 三島は 「自分には思う人がいるから 君の気持ちには答えられない」ときちんと向き合ってくれるのだが その先生の正直な気持ちが 有岡の中にある恋心を暴力に変えてしまう
「先生がほしい」と涙を流す有岡の姿に 片思いしている自分自身を重ねて見てしまった三島は 一瞬スキをみせてしまう
それを 有岡は合意のサインだと勘違いする
けど もちろん三島は合意などしていない
このシーンは 朝チュンなみに暴力的な部分がごっそり抜けていて その後 どの程度 三島が抵抗したのか 苦痛に顔を歪めたのかが 実はよくわからないんです・・・
でも 事後の先生の痛々しい姿を見ると ローションもなにも使っておらず 馴らしもせずにつっこんだと思われます
クチコミに「酷い」という文字がありますが それも納得のやさしさのないプレイ・・・
有岡は 事後に 先生の傷ついた姿を見て 自分がした過ちに気づくんです
どんなに傷つけても 傷ついても…それでも諦らめられない
有岡は 自分が暴走し 先生を傷つけたことを大きく後悔します
先生に誠心誠意 謝ります 何度も「ごめんなさい」と謝る有岡
三島は レイプをされたにもかかわらず 有岡の存在を否定はしませんでした
これは やっぱり 先生だからですかね?
けれど「君は卒業するまでは生徒だ」と有岡の恋を拒絶するのです
好きでも叶わない思いがあることに 静かに涙を流す有岡
そして有岡は 先生に振られたけど 先生が見ている景色を自分も見たいと思うようになるのです
地学の先生である三島は天文学が好きで 星にとても詳しいのです
三島の好きな星を見上げ 振られても 胸の奥に「先生が好きだ」という気持ちを灯し続ける有岡
朝番組の看板アナウンサーで、愛称は“王子”。このまま好感度NO.1目指して、中学時代馬鹿にした奴らを見下してやる──!! 笑顔の下に野望を隠していたある日、初恋の男・坂口と再会!? バツ一子持ちになったのに悪びれもせず、成功した道場を「頑張ったんだな」と屈託なく褒めてくる。自慢させてもくれない男を悔しく思いつつ、封印したはずの片想いが再燃して……!?
2巻「17 教師」のここが面白い
作品紹介
有岡敬広。17歳。高校三年生。初めて本気で人を好きになった。先生を、どうしても自分のものにしたかった。だから、むりやり抱いた。
三島 真。26歳。高校教師。ずっと密かに親友を想っている。諦めるだけの恋でいいと思っていた。
身勝手な有岡を一度は拒否した三島だったが、傷ついても自分への想いを隠さない有岡に、自分の片思いを重ねて見るようになり…
2巻は 先生の恋が描かれています
高校生の頃から 同級生の津田が好きだった三島
しかし 三島は その気持ちを津田につたえることは一生ないと思っている
だから 津田が突然 彼女を連れてきて ふたりが一緒に歩くのを後ろから眺めてて どんなに胸がつらくなっても 平気なふりをし続けなければならない
最初から諦める恋だと思っている三島
そんな三島の恋心を傷つけるのが 津田の悪意のない言葉たち・・・
「マコ(三島)が彼女だったらな」
「マコ(三島)は特別だから」
津田が吐く信頼を示す言葉の数々が 三島の心を傷つけます
でも・・・好きだから・・・どんなに傷ついても 側にいたい・・
叶わない思いだとわかっていても離れることができない・・・
三島先生の 出口のない恋がせつなすぎるんです・・・
大学で将来有望なスポーツ選手だった千々石はケガで夢を諦めることになり、空しい日々を過ごしていた。そんな千々石が出会ったのは定食居酒屋店長でゲイの泉。彼はぶっきらぼうで口が悪いが、実は優しい人だった。そしていくつもの恋の傷を持っていて……?
ざわつき始める心・・・その気持はなんなのかはまだわからない
そんな三島に変化をもたらすのが 有岡です
三島からはっきり振られても 三島の近くをちょろちょろしている有岡
有岡の恋は まっすぐで余裕がなくて 痛々しくて・・・
でも三島の前では強がって 「片思いでも 平気です」って顔をして側にいる
叶わない相手に片思いをしているもの同士として 三島には有岡の気持ちがよくわかるんですね・・・
でも 決定的に違うのは 有岡は片思いの相手に叶わないとしても気持ちを伝え・・・
自分は一生伝える気がないというところ・・・
17歳の有岡に比べ 大人の自分のほうが駄目な人間なんだと思いはじめる三島
三島からみると 有岡の恋は 眩しくて かっこよく見えるんです
そして 有岡がこんなに強いのは 未来を信じられる年齢だからだと思うんです
強くしなやかに・・・叶わないかもしれない思いを諦らめない17歳の有岡と一緒にいるうちに 三島の中で徐々に感情が動き出します
三島は ざわつく胸をかかえ その感情の名前がわからないまま物語は3巻へと続いています
中学時代の同級生の水野と三田園(みたぞの)は、頭のデキも性格も正反対の二人。
ある日、三田園から拾った子猫の世話をして欲しいと頼まれた水野は一時的に彼の家に住むことになるが……!?
まとめ
海ホタルが一番グッときたのは 三島先生が 有岡と自分は「片思い」の同士だと言う所・・・
有岡は それに対し 「それは違う。自分は スタートでつまずいたけど まだ 諦らめていない」と言うんです
もう わたしだったら その一言で恋に落ちてますよ・・・
先生も 有岡のこの言葉にはグッときているみたい・・・
あとね・・・有岡のよさは ただ「気持ちが強い」だけじゃないんですよ
彼の良さは 自分の弱さを認めて 自分が犯した過ちと向き合い そんな自分をまるごとさらけ出しながら かっこ悪く好きな人に思いを伝え続けるところですよね
三島先生にスポットがあたった巻でしたが 三島先生の心の変化が すごく丁寧に描かれているのもよかったです
「僕は ひとりが好きだから おじいちゃんになってもひとりで星を見るよ」という三島先生・・・
でも ひとりで見る星よりも 誰かと見る星のほうがきっと素敵だと思う・・・
本当に・・・本当に・・・スタートは最悪だったけど・・・ 幸せにたどり着いてほしいふたりなんです
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Renta!にて 「木下けい子」フェア実施中!
「17 教師」配信記念として 木下けい子先生の既刊コミックの一部が48H2チケで読めます
気になる作品がないか?この機会にチェックしてみてくださいね
レイプは駄目ですよね・・・でも 読んでいて 有岡の揺るぎない気持ちがすごくいいんです。
17歳らしく 先生の一言で表情がコロコロ変わるのも どこか愛らしい・・・
有岡は 自分の好きな相手をレイプしましたが その自分の過ちから逃げません。許される日がないとしても 先生を思い続ける有岡・・・
好きな人と同じ景色を見たいって・・・その気持ちを応援したくなるんです