麻生ミツ晃先生の「リバース」読みました
オメガバースBLなのですが!
ただのアルファとオメガの運命縛りのドラマチックオメガバースではありません!!
さすが!「ストーリーテラー」の異名を持つ麻生ミツ晃先生!!
ミステリアス要素をからめてきて心ざわめかせる展開です!
バース性に振り回されて好きな人に秘密を持ってしまった主人公の姿がせつなすぎる!!
ページ数はおよそ300P!!ものすごいボリュームです!!
では紹介に行ってみましょう
目次
作品紹介
小説家の円と警察官の吐木は、同じ施設で育った“同志”で“番”。円はフェロモン分泌が異常で番以外の人間もそのフェロモンを感知してしまう上、番関係を結んだことで遺伝子変化が起こり、一般の抑制剤も効かなくなっている──そう、振る舞っている。何も知らない吐木は円を支える為と出世を蹴り続け、所轄への異動初日に担当することになったのは、Ωを狙ったレイプ事件。そんな中、円は発情期に入り強烈なフェロモンを発しながら吐木を求める──まるでΩのように……
「リバース」 のここが面白い
心ざわつかせる違和感の数々!気になって目が離せないふたり!!
養護施設で子供の頃から一緒に育った吐木と円(えん)
吐木はアルファ。円はオメガで、高校時代に番関係になったふたり
そして、大人になった吐木は警察官になり、円は小説家になった
普通、番を持ったオメガは番相手以外にはフェロモンは発さない
けど、円は、フェロモン異常で番以外にもフェロモンを発してしまうオメガ
吐木は円のことがすごく好きでたまらないみたいで!円のフェロモン異常をすごく心配している!!
でも、この円のフェロモン異常・・・・
読んでいてなにかひっかかるな・・・と思わせる描写が続く
そして、次々に投下される読者の胸をざわつかせる設定の数々
円を番にした時のことをよく覚えていないという吐木
吐木と番関係なのに、「結婚」をこばみ、距離を置こうとする円
円がPCに打ち込む言葉にはなにかの秘密が匂いがする
これだけでも、かなりミステリー要素があるのに
さらに、不可解なオメガ連続レイプ殺人事件が起こる
事件を追う吐木と、吐木に対して何かの秘密を持つ円と、ふたりの過去が交錯し描かれていく展開がすごい!
連続殺人犯は誰なのか?円の持つ秘密はなんなのか?
違和感のある部分が徐々につながっていき・・・
最後は、無事、幸せな吐木と円の幸せな笑顔が見れる!!
円の体に残った傷が痛々しいけど、ふたりにとっては、なんてことないのかもしれない
お互いにほしかったものが手に入ったのだから!
もう・・・ほんとによかった!と心から思えるラスト!!
300Pすげー・・・と思う読み応えです!!!
秘密を持つ円が本当に切なかった!!
円の秘密については・・・
コミックについてある帯がかなりのヒントになってて~・・・
わたしも、それを見て、なんとなく「こうじゃないかな?」と予測できる部分がありました
でも・・・それを予測してても、自分の番である吐木に秘密を持った円の苦しみがほんとつらくって~!
最初は、吐木のことを思ってついた嘘から始まる秘密
その嘘を事実っぽく演出するためにいろいろ画策する円の姿が痛々しい・・・
そして、吐木のことが好きだからついた嘘に罪悪感が生まれ、甘えることができなくなる円
吐木に本物の運命の番と出会ってほしいと願う円の姿にはおもわず涙が・・・
吐木は、円のことを好きだとまっすぐに伝えてくるのに!それに答えることができないのです!!
オメガとか・・・アルファとか・・・バース性に縛られた世界で生きるふたりの恋・・・
オメガとアルファの運命の番設定のBLが大好きなんですけど
こういう「障害」になる展開もいいですね!
海ホタルの感想まとめ
実は・・・わたし・・・コミカルBLが好きなので
麻生ミツ晃先生の作品は、いつも買う前に一瞬迷うんですよね~
でも、買って読むと、いつも心が侵食されるような感動にノックアウトされる
いや・・・ほんと、すごいな!としか言えない!!
こちらの作品は、ページ数が300Pあるということで・・・
お値段が800円で~!
さすがに躊躇してしまいRentaさんで48Hで読みましたが
すっごい満足できた作品だったので、アップグレード決定です!
円にずっと「結婚」を申し込んでた吐木・・・
ようやく願いが叶って本当によかったね!と思えるラストでした
ほんとおすすめの先生なので!
未読の方はぜひ!チェックしてみてね!!
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