こんにちは!海ホタルです
赤河左岸先生の作品って、寓話っぽいオチがすごく印象的なんですよね
こちらの作品は、男同士の恋愛を描いていますが、捻りがきいた作品なので、一般誌で掲載されていても違和感がない内容となっていました
エロは少なめ・・・
どんなお話なのか?
紹介したいと思います
目次
作品紹介
この広い屋敷の中で――たった二人の兄弟だった。
凄惨な後継争いの末、当主となった弟の婚礼がおごそかに執り行われた。
花嫁の顔は厚いベールで誰からも隠され、「顔のない奥様」と噂されている。
初夜に愛しあう花嫁の顔は、死んだはずの異母兄の顔をしていた
「屍と花嫁」のここが面白い
あらすじ紹介
中華ちっくな世界観
とあるお屋敷に、正妻の息子と愛人の息子がいました
父親が愛人の息子を可愛がったため、正妻は、愛人の息子を憎み、何度も殺そうとしました
ふたりが大人になるころには、どちらが次期当主になるかで屋敷の中で派閥が生まれます
そして、弟の結婚式・・・兄は、弟の妻になる花嫁の盃に毒を盛る
毒で倒れた花嫁の顔は爛れ、人前には出れぬ顔になり・・・
弟は、その場で兄を殺します
それから、1年後・・・顔が爛れてしまった花嫁と再び結婚式を上げる弟
顔が爛れた花嫁は、ずっとベールを被り、弟以外には顔を見せません
結婚式が終わった後、寝室で二人きりになる花嫁と弟
花嫁のベールを外すと、そこには男性の顔がある
自分の花嫁なのに、改めて名前を聞く弟
花嫁は「まさか・・・お忘れですか?」と言って、自分の名前を名乗る
花嫁の服を脱がすと、胸から腹にかけて大きな傷があって・・・
花嫁の胸に顔をうずめ「兄さん・・・」とつぶやく弟
謎だらけの展開?最後の最後に「え?そうなの?!」
謎だらけの第1話・・・
「え?どういうこと?」と一気に最後まで読んでしまいました
花嫁なのに男・・・
え?男同士で結婚できる特殊設定なの?
花嫁は子供を産みたいと思っていて・・・
え?男同士で子供ができる世界観なの?
常に疑問が湧き出てくるんです
そして、弟の目の前にいる花嫁は、兄とうり二つの顔をしていることがわかり
さらに、兄と弟の幼少期からの思い出が語られます
このふたり・・・相当、仲がよかったみたい
なのに、兄が弟の花嫁を毒殺しようとしたの?
またもや疑問が・・・
全ての謎の鍵は弟が握っているのはわかるんですね・・・
弟の表情とセリフから謎の答えを探し出そうと頑張るけど、読み取ることができなくて・・・
なんというか、ピースが足りないジグソーパズルをやっているかのような気持ち悪さが中盤まで続くのです
そして、足りないピースが出てくる後半
きれいにすべてのピースが出そろった時のスッキリ感!
とはならず~・・・
作っていたジグソーパズルの裏面に、実は、別の画があったという展開が用意されています
この部分がね・・・
「あ・・・これ“秒で分かるBL”だったわー」って感じで!
それをすっかり忘れて読んでいたので、個人的には「ああ!!」と驚きましたね!
描かれているのは強い愛
“秒で分かるBL 孤独なモンスター”に掲載されていた作品ですので・・・
ファンタジーが好きな人におすすめしたい作品です
ちょっとした寂しさとドラマチックさがある作品
あ!でも、エロの部分は期待しない方がいいと思います
けれど、好きな人のためなら自分は悪魔にでもなるって感じの強さがある作品なので!
強い愛のお話を読みたいときにおすすめ!
海ホタルの感想まとめ
察しのいい方ならタイトルからある程度の想像がつくのかなーって気もしますが・・・
この作品の面白さは、主人公である弟の強い強い愛だと思います
しかし、“秒で分かるBL 孤独なモンスター”の掲載作品を、今まで何冊か読んできましたが、どの作品も1冊完結がもったいないって作品が多いですよね
こちらの作品も、複雑なストーリーを1冊に詰め込んでいる感じがしました
そこがもったいないような気もしますが、この独特な世界観は、ハマる人は絶対にハマる作品です
ぜひ、試し読みをチェックしてみて!