akabeko先生のファンタジーと聞いて、ワクワクしながら読みました
中華風の衣装に身にまとった少年の表紙がすごくかっこいい!
500年も続く王家に生まれた皇子が怪物の目を覚ますという壮大なストーリーとなっています
読んでみて、ここが面白かった!ここが残念だった!という私の感想を書きたいと思います
akabeko先生のファンタジーBLと言うことで!気になっている人がいると思うので!ぜひ参考にしてね
目次
作品紹介
「皇帝と怪物」のここが面白い
あらすじはこんな感じ
500年も続く王国の43代目皇帝として生まれたタオ
しかし、まだ幼かったため、政治の実権は宰相であるダキが握っていた
タオは、国の行く末を案じる年齢へと成長し、国の在り方についてダキに意見をするようになる
それを快く思わないダキは、見せしめにタオの親友のノワカを「皇帝をたらしこんだ罪」という名目で捕らえる
タオが、止めても行われる処刑
名ばかりの皇帝だと自分の無力さに嘆いたタオは、決して開けてはいけないと言われる怪物が眠る棺桶を開ける
中から出てきたのは、初代皇帝のウトサ
7つの国をひとつにまとめた雄々しい男
「皇子」でありながら、国の政治に関わることができないタオの孤独をウトサは励まし、味方になってくれる
国を思い通りに動かしたい宰相のダキは、邪魔者たちを見つけては、難癖をつけ牢獄に投獄していて、皇子であるタオもその対象となり・・・
宰相のダキの悪行についに反乱がおこる
怪物であるウトサに守られ、国の一大事を一緒に戦う幼い皇帝タオ
タオは自分の国を取り戻すことができるのか?
怪物となったウトサとの絆はどうなるのか?
壮大なドラマチック王宮ラブとなっています
目がきりっとしたタオの表情がいい
主人公のタオは、500年も続く皇族の皇子として生まれた責任感と正義感を背負っている顔をしています
とにかく目がキリっとしていてかっこいい!
でも、かっこいいだけじゃなくて、幼さゆえに、自分の理想と現実が埋まらなず涙を流すシーンもあって!
個人的に、なにか大きな重責を背負った主人公が成長していくストーリーはすごく好きなので!
タオが涙を流し成長していく姿を見るのはすごく楽しかったです
強さと弱さとかっこよさを兼ね備えた主人公です
設定が斬新で面白い
怪物の正体は、初代皇帝のウトサ
怪物と言う言葉からおどろおどろしい姿形を想像しますが、これが、なかなかのイケメン
しかし、この初代皇帝・・・暗殺されてから、ずっとこの霊廟で眠っていたってことですよね?
つまりは不老不死の怪物なんですね
そんな怪物となった初代皇帝と43代目の幼皇が出会い、国のトップとして立つ孤独を共有し合える唯一無二の相手となる展開がとてもドラマチックです
あと、怪物を殺すことができるのは、怪物を起こした人間だけなんですね
つまり、怪物となったウトサは永遠に生きる不老不死の化け物なのですが、その孤独を終わらせることができるのはタオだけなんです
この設定もすごくドラマチック!
ここが、ちょっと残念!
500年も続く皇室に生まれた皇子と怪物となった初代皇帝の恋
ものすごくドラマチックな内容なんですが・・・!
もう少し、風呂敷を広げてほしかったーーーー!!!!!!
口コミを見ても、「ここで終わるのは残念」という感想を見受けられますが・・・もう・・・それ激しく同意!
この設定、もっと面白くなる可能性があるのに・・・ここで終わるって・・・本当に、もったいないって感じなんですよね・・・
ふたりが身体を繋げるシーンも・・・ふたりの気持ちはわかる・・・わかるけど、勇み足すぎないか?ページ数の問題か?と、盛り上がりがいまひとつ・・・
ほんとうに、もったいなかった・・・涙
あと・・・
初代皇帝が、なんで不老不死の怪物になったかが謎のままなんですよね~?
なんか、いくつか「?」って部分があって・・・
うーーーん・・・続いたらいいのにねって心の底から思ってしまう
描きおろしでは、ふたりで旅に出るってなっているんですが・・・
ほんとうに続かないの???
海ホタルの感想まとめ
akabeko先生ならではの、心にザクっと突き刺さっる感じを求めると、その部分は満たされません
とにかく、設定が斬新で面白い!ドラマチックな王宮BLです
でも、その設定を、ページ数の関係で昇華しきれていないのが残念・・・涙
でもでも、登場人物がとても魅力的で!
そこは、やはりakabeko先生らしいワクワク感がありました
ぜひ、試し読みでチェックしてみて!
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