求め求められる関係になるまで…「思うまま欲しいまま」樹要

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オトクにBLが読みたい!

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「お気に召すまま仰せのまま」でいい感じのおじゃま虫として活躍した悦司が主人公のスピンオフです

いやー・・・高校生の同級生の主従関係BLで いい当て馬役として活躍してくれた悦司が 当て馬として活躍している裏で こんな恋愛をしていたとは!!

驚きです!!!!

こちら単体でも楽しめる作品ですが 「お気に召すまま仰せのまま」のカップルも出てくるので未読の方は一緒に読んだほうが二度楽しめる感じだと思います

あらすじを読むと 薄暗いタイプのBLかと思うかも知れませんが そんなことありません!

ライトなタイプのBLです!

では紹介にいってみたいと思います

作品紹介

幼い頃に伯父の家に引き取られた小雪は一緒に暮らす同い年の従兄弟・悦司から向けられる 真っ直ぐな愛情を受け入れられず、拒絶してしまった。
高校進学を機に家を出て、小雪から離れていこうとする悦司。思わず、その後を追ってしまったけれど
無理やり抱かれて、脅されて、傷付けられて…それでも、悦司の側を離れられなくて──…

「思うまま欲しいまま」のここが面白い

愛を信じない受けが愛を求めるまでの物語

主人公の小雪の父親は 愛にだらしない男だった

入れ替わり立ち替わりで女との諍いが絶えず 一緒に暮らしている小雪は 子供心に愛の虚しさを学んだ

荒んだ生活に見かねた叔父が 小雪を引き取り 自分の家の息子たち同様に育ててくれるようになっても 誰かと繋がりを持つことに対しての希望を失くしたままの小雪

そんな小雪を子供の時から構い倒したのが 引き取られた叔父の家にいた次男坊の悦司

悦司がなにを言っても「やだ」「いらない」と否定の言葉を繰り返すだけの小雪なのだけれど 悦司は小雪がひた隠しにしているさびしさや愛情にちゃんと気がついていて 小雪のことが可愛くて仕方ないのです

けれど 悦司がまっすぐにひたすら注いできた愛情を言葉にして表した時、「ホモとかありえない」という小雪からの決定的な言葉で拒絶されます

悦司と小雪の間には 微妙な空気が流れるようになり 高校進学を機に悦司は一人暮らしをはじめるのです

自分から悦司を拒絶しておいて 悦司の姿みたさに フラフラ悦司が住むマンションに向かう小雪

小雪の姿を見た悦司は 一瞬 自分に会いに来てくれたんだとうれしい表情を見せるのですが 小雪から出る言葉は 悦司を拒絶する言葉だけ

ついに 悦司の中で怒りが爆発し 激情にまかせるまま 小雪を抱いてしまうのです

小雪のハレンチな姿を写メに撮った悦司は それをネタに 小雪のことを毎週末 抱き続けます

一見・・・・

攻めから受けへの無理やりな関係強要のように描かれているのですが けれど 実は小雪も悦司に抱かれることを望んでいるというのがこの作品の面白いところだと思います

自分など愛される資格がないと思っている小雪は こういう理由でもないと 好きな相手に抱かれることもできないのです

やさしくすれば 拒絶される・・・

だから 攻めはゴーインに抱くことで受けと繋がろうとする

そして 受けは攻めにゴーインに抱かれることを望んでいる・・・

しかし 再び 攻めが受けから離れた時・・・

受けは自分から初めて攻めを求めに走ります

1冊のコミックの中に とても複雑なドラマが詰まっています

最後に 求め求められるエチが本当にとてもよかったと思います

やさしくないエチの後に投下される愛が溢れるエチは ほんと じわっときますね!

 

お気に召すまま仰せのまま/樹要
名門・四宮家の次男・光貴には、同い年の従者・崇臣がいる。従者兼ボディガードの崇臣は、光貴の朝の目覚めから夜眠るまで、いつも一緒だ。
ある日、クラスメイトからエッチの気持ちよさを聞いた光貴はためしに指を舐めてほしいと崇臣におねだりして……!?
好奇心から始まったふたりの関係は?

エロはこんな感じです

子供の頃のトラウマが重すぎて 受けがひたすらこじれています

でも・・・母親の顔もわからず 父親は常に女と揉めているというのは なかなかハードな環境なので ここまでこじらせてしまうのは仕方ないのかも・・・

この作品が苦手だって方がいるとしたら・・・

たぶん 女性ちっくな受けがダメって方ではないでしょうか?

樹要先生描く受けは もともと 目がくりっとして 中性っぽい体つきのかわいいタイプの受けが多いのですが この作品の受けの小雪は髪型もボブカットということで一層 女性ちっくに見えます

エロ中の反応も 「ヤダヤダ・・・」と言いながらも 体は反応しちゃう・・・攻めに翻弄されちゃう感じが女性っぽい感じのエロです

でも そういう受けが好きって方も多いと思うんですよねー!

悦司が初めてゴーインに小雪を抱くシーンは 立ちバックです

立ちバック!!!キラーンッ!!!

あまり馴らしもせずにゴーインに挿入しちゃうのが ムリクリ感を盛り上げます

さらに 中出し!!

おいーーーーっ!!!!

エッチのマナーがなっていない攻めが酷すぎる!!

でも 言葉で煽りながら手ひどく受けを抱く攻めはほんとヒドイですが この後 受けのために手のかかる朝食を作ってくれたりするんですよねー・・・

攻めのエチ中の酷さと それに反比例する事後のやさしさに キュンときちゃう方も多いかもしれません

本当は好きなのに

本当は好きなのに

本当は好きなのに/樹要
高校生の七音は誰にも言えない恋をしていた。相手は、幼馴染みの皐だ。小さい頃は女の子みたいに可愛かった皐だけど、今では七音が見上げるくらい背も高くなり、女の子にモテまくっている。皐が好きだ、でも、この気持ちは絶対知られたくない! そう思うのに・・・

海ホタルの感想

あらすじを読むと 薄暗い感じのBLかな?って思うかも知れないんですが サラッと読めるタイプのBLです

前半 無表情にツンツンしていた受けが 後半に 真っ赤になったり泣いちゃったり・・・感情豊かになっていくのが 面白かったと思います

あと 注目したいのは  樹要先生は 絵がお上手さ!

攻めはかっこいいし 受けのかわいらしい!

BLの王道を美しい絵と一緒に楽しめる内容だと思います

途中から突然出てくる悦司の同級生ふたりが 前作の主従関係BLの主人公二人です

主従関係BLから こういうトラウマBLがくるとは予想もしていませんでした!

しかも時系列は同時進行だし!!

二冊同時に読んだほうが面白いかもしれませんが・・・テイストは全く違うタイプのBLとなっています

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