こんにちは!海ホタルです!
南月ゆう先生がcharaで連載していた「雛鳥は汐風にまどろむ」が電子配信されています
これはねー・・・
とってもマジメなBLなんですよー・・・
家族愛あり・・・寂しさを持つ男が幸せになれるカタルシスあり・・・
美しい海の情景をバックにして 2hドラマ化したら高視聴率間違い無しなんではないかと思っています
家族愛と BLが同時進行しているので ページ数も252Pと がっつりあって読み応えもありです
では レビューにいってみたいと思います
目次
作品紹介
事故で両親と姉を亡くし、小学生の甥・歩(あゆむ)を引き取った勇一(ゆういち)。海の見える街に引っ越して、二人きりで始める新生活――そこで出会ったのは、総菜屋を営む陵(りょう)。同い年なのに自分の店を持ち、ご近所から慕われる人気者だ。すっかり常連となったある日、歩が喧嘩で家出してしまった!! 「逃げずにちゃんと向き合え」陵は動揺する勇一を叱咤し、絆を取り戻させてくれる。ところがその瞳は、どこか寂し気で…!?
「雛鳥は汐風にまどろむ」のここが面白い
攻めの陵がちょっと悪いイケメンさんです・・・
攻めの陵が むっちゃイケメンなんですよ!!
もう 今年見た攻めのビジュアルの中ではナンバー1のイケメンぶり!
ちょっと憂いのある目が!!目がかっこいいぃぃぃぃ!!
でも この陵・・・イケメンはイケメンでも さわやかイケメンではなくて ちょっと悪いイケメンさんです
攻めの陵は 海辺の町で惣菜屋さんを営んでいて、このコミックの受けとなる勇一と出会うんですが その時は さわやかな人当たりのいい面倒見のいいイケメンの仮面をかぶっています
でも 勇一の甥っ子の歩の前では ちょっと砕けてフランクな感じで 「プライベートとは分ける主義なんだ」ってはっきり言っちゃう
今は 海辺の町で惣菜屋さんをしている陵ですが その前は 引っ越しや 土方 保険の勧誘 ホスト・・・と職を点々としています
どこの職場でも女絡みのトラブルが絶えなくて 挙句 暴力沙汰が日常茶飯事状態だったと勇一に語るシーンがあります
キレイな顔の人って大変なんだなーって 思わず同情をしたくなりますが
実は 陵自身が 人のものを欲しくなるやっかいな性癖の持ち主なんですよ・・・
陵は 実の母親が病弱だったこともあって 叔父の家で育てられました
叔父の家には従兄弟もいますが その従兄弟よりも優秀だったこともあり ずっと厄介者扱いをされ 育てられたんですね
でも 彼は 幼いころ母親から受けた愛情を知っているんですよね
だから 同じように自分を満たしてくれるものを探していたんだと思う・・・
それが 心の歪みになり 幸せそうな人のものが欲しくなるようになってしまうんです
なんといっても このビジュアルですから 女の子たちも放っておかないわけです
陵は 人の彼女を寝とるようになっちゃうんですね・・・
終いには 自分の従兄弟の彼女や 果ては叔父の奥さんまで寝取ってしまいます
叔父さんから「汚らわしいっ!」と言われ 家を追い出されていますが 当然ですよね・・・
しかも 自分のものにした途端 興味をなくしてしまうというサイテーさ!!
同じ過ちを何度も繰り返しながら 陵は 自分が本当にほしいものがなんなのか?と探しています
それがあたたかいものだと知っているけど それは見えないもので 掴めそうで掴めないものだと思う陵
そんな陵の前に現れた 甥っ子を一生懸命に世話するお人好しでマジメな勇一・・・
陵は勇一に育ててほしかったと思うようになり・・・
そして彼をほしいって思うようになるのです
大財閥の御曹司・彬は、全寮制の庶民高校に編入する。幼い頃からのお世話係・秀司への密かな恋心を断ち切るためだったが、何と同室に秀司の弟・玲司が「ルームメイト兼新たなお世話係」として待ち構えていた――!? 世間知らずな彬を毒舌で躾けつつ一途な恋心をぶつけてくる玲司に、毎晩身の危険を感じて……!!
お人好しの勇一とその甥っ子歩が描く家族愛
交通事故で亡くなった家族たち・・・
残された勇一と 姉の子供である歩は 海辺の街へ引っ越してきます
母親を失った歩は 笑わなくなり 勇一も 独身なのにいきなりの子育てをすることとなり 会社で肩身が狭い思いをするようになってしまいます
マジメな勇一は 歩に笑ってほしくって すっごい頑張っちゃうんですね
歩も 勇一のことが大好きなんだけど それをうまく表現することができない
歩が小さいながらに いろんなことを考え悩んで それを勇一に打ち明けることができたシーンは うるうるってきますよー
高校時代の野球部後輩・要祐(ようすけ)に妹の家庭教師を頼むことになった有村。無愛想で素っ気無い要祐が実は昔から自分に憧れていたと知り嬉しくなるが、憧れの奥にある本当の気持ちに気がついてしまい……!?
愛は増えていくものだから…
愛はひとつしかないもので 相手のその全てを独占したいって思っちゃう執着愛や独占欲いっぱいのBLも好きなんですけど
実は リアルでそういう考え方をする人って 幸せになるのが難しいと思うんですよね・・・
こちらのコミックは 「愛は増えていくもの」ってことがテーマになっています
自分と同じ境遇である歩に興味を抱いたことで勇一たちと一緒に過ごすようになった陵
そして 陵は 勇一のことが欲しくなっちゃうのですが もし 自分が勇一を自分のものにしたら 歩に自分と同じ寂しい思いをさせてしまうと 一度は ふたりから離れようとします
ひとつしかない愛を奪い合うのではなく 増やしていけばいいんだよっていうクライマックスは とってもドラマチックに描かれています
歩も陵も勇一のことが大好きで ふたりが勇一を独占したくて仲良く喧嘩しちゃっているコミックのカバー下のおまけマンガは読んでいて とってもほっこりしました
このコミックのタイトルにある「雛鳥」っていうのは 歩と陵 ふたりのことなんだなって思います
まとめ:感想
夢のあるBLというより ほんと胸に寂しさや迷いを持っている登場人物たちが幸せになるまでを楽しむって感じのBLコミックです
帯にある通り「愛と再生の物語」って感じ!
勇一と陵はくっついてからのほうが面白くなりそうな感じですね
特に勇一の陵への愛は 恋愛というより家族愛っていう要素が強い感じがしました
そういうほっこりしたBLも好きなんですけど そこに愛の強さが加われば さらにすごい作品になるんじゃないのかな?っていう気もします
勇一の中のラブの部分を育てていく続きをぜひ読みたいなって思います
電子書籍試し読み
電子書籍の配信が各ストア一斉にスタートしています!
電子書籍の方には【電子限定版】描き下ろし番外編「3 years ago」収録されているそうです・・・
三人の三年後が読めるんですかね?
紙書籍で買っちゃっているけど・・・うう・・・それ読みたいなぁ・・・
どんなお話か ご報告お待ちしています☆
Renta!さんでは 配信を記念して 南月ゆう先生の既刊コミックが割引対象となっています!合わせて 「子連れBL」コミックが期間限定で48Hコースに追加されいます!
美味しい情報ありがとうございます。見過ごしてました。南月先生の作品は感動作が多いですよね。。同じチケ数でも大満足です。
sayurinさんへ
南月先生のコミックはクオリティが高いですよね。絵がしっかり描き込まれているし 読み応えもあって満足できるのがうれしいですよね!
海ホタルさん、こんにちは
この話、たまたま第1話を雑誌で買っていて「この勇一がBLできるんだろうか」と思っていました。初期の頃の作品で迷いなくエロいシーンが始まることもあったので子供も出てくるのに躊躇することなく始まったら嫌だなぁと思っていたのです。全然要らない心配でした。凄く読ませる作家さんになったなぁと思いました。1巻でまとめるにはなかなかのページ数ですが、その分陵と勇一の心の移り変わりが無理なく描かれていて面白かったです。レンタで購入したので7チケでしたが全く高く感じなかった!
それでですね、電子書籍のオマケですが予想通り3年後です。生活の距離感は変わらず。給湯器の故障で陵の家に2人でお泊りしています。勇一は寝坊してますが歩はちゃんと陵のお手伝いをしていて慣れた感じです。歩ちょっと大きくなってるんですよ!カッコいい。絶対モテるよ!歩が勇一に「歩の卵焼きは世界で1〜2を争うくらい美味い」って言ったのを聞いて2人になった時に「俺の作る卵焼きは何番目に美味い?」って甘えてくる話です。途中で和也くんがサッカーの練習に迎えに来るんですがここの親子もいいですよね。素敵なお母さんでよかった。このお母さんの言葉でなかなか酷い奴である陵が可愛くみえました。では〜
うらさんへ
わー!!電子書籍のおまけの情報ありがとうございます!歩がちょっと大きくなっている姿・・・絶対にかっこよさそう!!
>「俺の作る卵焼きは何番目に美味い?」
ううー!!かわいい!!絶対にかわいい絵面で言っていそうなのが 想像できます!
でも、3年経っても別居状態なんですね!!早く一緒に暮らしちゃえよー!!って思ってしまいます。
この三人の関係性も萌えますよねー!!ほんと 続きがあったらぜひ買いたいです!!
和也くんのお母さんは 「これぞ!理想の男の子の母!!」って感じですよね!陵でさえも子供扱いしそうな感じがあります。
>「この勇一がBLできるんだろうか」
これもなんかいいたいことわかります・・・笑・・・
でも、ちゃんとBLしていましたね!クライマックスの海のシーンは よかったです!!
ほんと 素敵なお話でした!読み応えがある作品でしたよね!