こんにちは!あいにくの雨の週末になりましたが、みなさんどうお過ごしですか?
こういう日こそ、ゆっくりお家で積み本の消化をしていきたいものですよね?
わたしも、予定では、積み本の消化のはずだったのですが、村上キャンプ先生の新刊の「わたしは司会者」の電子配信がされているのを見つけてしまって、つい、ポチッとしてしまいました・・・てへ!!
村上キャンプ先生いいですよね。
わたしが今までの先生の作品で一番好きなのは「私がオジサンになっても」です。
これは、セフレ期間が長くて、離れた時期もあったけど、最後の最後は、ちゃんと恋人同士になれたっていうストーリーがよかったし、なにより、受けのナルシストぶりが読んでて面白かった!!
んで、今回の新作は・・・?と読んでみると、二組のカップルが収録されているんですけど、二組とも、年下攻めです。
笑わせてもらったし、ちょっとゾワッとくるテイストもあったし、あるあるじゃない面白さが楽しめました。
では、レビューにいってみよう!!
関連ボンヤリ系男子×ナルシスト君の20年愛「私がオジサンになっても」
目次
作品紹介
あらすじ・・・お昼の人気番組“ひるバナ”の司会者・花城大輔は爽やかな昼の顔とは裏腹に、夜は恥辱プレイ大好きの淫乱中年男。周りから求められる完璧な「花城さん」に辟易する毎日に現れたのはそんな自分を憧れの眼差しで見つめる花城の大ファン通称「Tシャツくん」。彼とのささやかな会話が癒しになっていたが、すべてを見透かされているような会話に恐怖を覚え始める。
「わたしは司会者」のここが面白い
お昼の人気番組。爽やかなテレビ司会者の破廉恥な裏の顔
品性方向、知的で柔和。さわやかな笑顔で主婦のハートをがっしり掴んで離さないお昼の人気番組の司会者の「花城大輔」
しかし、そんな彼の夜の姿は、ホテルのバルコニーで全裸になって不特定多数の相手と恥辱プレイに興じる淫乱男だった。
「花城大輔」というみんなが期待する人物を演じ続け、ストレスが溜まると、誰かを呼んで、恥辱プレイにいそしむ姿がひたすら淫らで美味しいんだけど、でも、やめなきゃ。やめなきゃ。と思いつつも、やめられないというのは、もうすでにある種のストレス障害なんだろうなって思ったよ。
そして、読み進めるうちに、「花城大輔」の夜の乱れた顔と、お昼のさわやかな笑顔の対比がある瞬間から怖くなるんだよね・・・
こう・・・本当の彼が全くわからない?というか・・・お昼の顔が、「花城大輔」という役を演じているのなら、本物の「花城大輔」はどこに存在するんだ?ってなっちゃうの。
花城本人も、自分が一体何を求めているのかわからなくなっちゃうって感じ。
そして、そんな彼には、彼の出待ちをする“Tシャツくん”という名前のファンがいて、その彼に、「君が見てる俺と、普段の俺、あまりにかけ離れていたらどうする?」って聞いちゃうんですよ。
そしたら、Tシャツくんが「俺は、花城さんのそこを尊敬しています」って答えるんだよね。
花城の中で、Tシャツくんのいう「そこ」とは、どこなのか?もしかして、彼は自分の痴態を知っているのではないかと、ただのファンだと思っていた“Tシャツくん”に恐怖を感じ始めるんです・・・
とっても不思議ちゃんでマイペースな“Tシャツくん”
花城の大ファンで、彼の写真をプリントをしたTシャツを着て、常に出待ちをしている、通称“Tシャツ”くん
ストーカー気質の気持ち悪い系男子なのかな?って思っていたら、過去にはモデルの仕事をしたこともあるくらいイケメンらしい・・・
花城が自分を見失い壊れそうな危うさ漂わせる怖さがある横で、すごくマイペースな空気を醸し出し、読者を笑わせてくれる存在でした。
本当に純粋に花城のファンなんですよね、この子。
“Tシャツ”くんの無邪気で純粋な気持ちに触れて、花城も、本当に自分が欲しかったものがわかるんですよ。
花城から誘って、関係を結んで、すごく充実した時間を過ごす二人なんですが・・・
ただ・・・ラスト・・・どこか、ちょっとすっきりしない怖さを残しつつENDなんです。
結局、どこからどこが「花城大輔」という役で、どこからどこが本物なのか?
最後の最後で、やっぱりわからなくなるって感じで・・・
ほんと、描き方がうまいよな・・・って思いました。
村上キャンプの描く大胆な濡れ場描写に注目したい
村上先生の描く濡れ場は、本当、大胆ですよね・・・
今回、不特定多数の相手と、いろんなことをしているんですけど、どれも、すっごく大胆でいやらしい痴態を見せてくれています。
同時収録「わたしは司会者 番外編 親切 前後編」
同時収録のこちらの作品は、むっちゃ面白かったです。
フケ専の大学生でモデルのハルトは、絡まれている冴えないオジサンを見て、自分の「どストライク!」と助け、毎日の仕事に疲れ切っているオジサンの愚痴を聞いて、これは、自分のブツで癒やしてあげなければー!!って思っちゃうの。
な・・・なんで、そこでその思考?って、ブハっ(笑)てなっちゃうんだけど、でも、彼は真剣にそう思っているのね。
で、オジサンをホテルに連れ込んで、「親切心」で後ろの穴をいじっちゃうの・・・・
そしたら、気弱そうなオジサンが、ついに切れるんだ!!
結局その日は、何もせずに終わるんだけど、その後も、ひたすらハルトはプッシュしまくるんですよねー。
最後は、ちゃんと、結合しています!おめでとう!!
若い子の感覚がわからないオジサンの気持ちの方に共感したわたしは、立派なオバサンだと思いましたよー!!
まとめ
描き下ろしの「花城大輔」と「Tシャツくん」のおはなしが、これまた、ちょっと、病んでて、面白かったです。
これが、この作品の答えだろう!っていうのはないタイプのコミックだと思います。そして、それが、この作品の面白いところなんだと思います。
逆に、読んで、なんかすっきりしないって消化不良さを感じる読者様もいるかもしれません。
でも、エロは上々だし、笑わせてくれる要素もあるし、読み応えはあります。本当です。
この作品が気になるという方は、下の、ボタンリンクから立ち読みができます。
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