本日はちょっと古めのBLコミックの紹介です
山中ヒコ先生の「エンドゲーム」
その流れで久しぶりに読み返してみたんですよ~!
2010年に発売された作品です
わたしは、この作品がすっごく好きです!
ですが・・・
ラストがラブラブハッピーエンドとはいえないので、好き嫌いが分かれる作品です
どんな作品なのか?
気になりますよね!?
古めの作品なので、知らない人も多いと思うので!
紹介します!
目次
作品紹介
「エンドゲーム」のここが面白い
大好きだった養父のことを性的に好きになった18歳の攻めが登場
表紙を見て・・・ひとめで、どっちが受けで、どっちが攻めなのかわかる作品です!
受けがちっこくて守ってあげたくなる顔をしていますが・・・
しかし、恐ろしいことに、このかわいい受け顔をした男は、攻めの「養父」!!!
ちなみに黒髪の攻めは高校生!!
名前は「伊藤克哉」
克哉の母は、彼が幼いころに事故死
施設に入った克哉は、施設を泣きそうな顔でじっと見ていた透(22歳くらい?)と仲良くなります
さびしかった克哉の心に、すっぽりと入ってきた透
その後、克哉は、北海道の夫婦のもとに引き取られる
でも、そこで虐待を受けて、施設へ舞い戻ってきます
克哉の虐待の痕を見た透は、独身でまだ23歳でしたが、克哉を引き取る決意をするのです
透と一緒に暮らし始めて、虐待の傷が癒えていき、さらに透のことが大好きになる克哉
その無邪気な「大好き」は、成長と共に性的な意味が含まれていき、18歳になった克哉は、自分の中にある邪な欲望と戦うことになります
克哉のことを「世界で一番大事」だと言ってくれる大切な人!!
だけど、18歳になった克哉は、透から「息子」扱いされるのが、つらくなる!
好きな人が母親を殺した犯人!?生まれる疑惑
コミック1巻は、18歳の克哉のつらい片思いと、彼が、幼少期から、どんなふうに透のことが大好きになっていったかが描かれています
そして、同時進行していくのが、克哉の母をひき逃げした犯人は、もしかして透なのでは?という疑惑
2巻の冒頭では、透に「人殺し!」と言って写真を投げつける克哉がいます!!!
克哉の心に、自分にやさしくしてくれたのは、すべて、罪滅ぼしのため?と思う気持ちと、でも、透がずっとやさしかった事実は嘘じゃないという気持ちが複雑に入り混じる2巻・・・
混乱する18歳の克哉!泣き崩れる透の姿もつらいです!
オチはあえて書きませんが、克哉は、最後に、ちゃんと透に気持ちを伝えることができます
最後は・・・ハピエン?いやいや・・・もやりとしたラスト!
透が克哉のことを受け入れてくれるお話は、2巻の最後に入っている番外編で楽しめます
長年の片思いが叶ってサルみたいに透を求めちゃう克哉
でも、透は、体の関係ができても、「親」としての姿勢を崩しません
克哉のことを縛らず、愛のある言葉も返さない透
克哉は、やることをやっているのにまるで片思いのような気持ちになるのです!
くやしくて・・・かなしくて・・・
でも、それが、透の愛情だと最後は受け入れています
受けは、輝く未来がある透を縛りたくないんでしょう・・・
それが受けの愛なのです・・・
ある意味、究極?
せつない・・・
透の元カレを描いた「番外編」が逸材!
本編のほうで、透が大学生時代につきあっていた「黒田」という男が登場します
まあ・・・こいつが、むちゃくちゃ悪い男なのですが!!!
2巻には、彼を主人公にした番外編が入っています
本編では、悪役だった黒田
彼が、なぜ、ここまで歪んだのかが描かれています
黒田は、透と別れてからも、ずっと、透のことが大好きだった・・・
透のとなりで幸せに笑っていたのは黒田だったのかもしれないのに・・・
手に入らないから、透を憎むことで自分の精神を保っていたとわかる番外編!
よく「あの時、一歩間違っていたら別の人生が・・・」ってフレーズを耳にしますが・・・
この番外編を読むと、その言葉が頭によぎります
ほんと、「一瞬」で世界が変わってしまった悲しさ・・・
黒田にも幸せになれる世界があったはずなのに・・・と悲しくなります
海ホタルの感想まとめ
わたし、ちっちゃい時から年上の受けのことが好きだったって展開が好きなので!
ほんと、この作品も大好き!!
でも、最後は、くっついているような?くっついてないような?中途半端な終わり方をしているのがちょっと寂しい作品です
でも、克哉のことだから、この後も、何十年たっても透の傍にいそう
20年、30年と一緒にいたら?
きっと、透もあきらめて、自分の本当の気持ちを口にしてくれるのではないでしょうか?
たぶん、克哉は、泣いている透をはじめてみた時から、好きだったと思うんです
そう思うと、ほんと、一途な攻めですよねー
とっても素敵な作品なので!
(最後は、もやりとするけれど!!)
ぜひ、試し読みをチェックしてみてね!