


市梨きみ先生の「心中するまで、待っててね。」の配信がスタートしました
こちらは、ビーボーイさんにて連載がスタートするときに、編集長自らが「こちらは人を選ぶ作品」と声明を出した作品です
で・・・わたしも連載を追いかけていましたが・・・
確かに、「人を選ぶ作品」だと思います
ハピエンとは言いがたいラストは万人受けではないと思うし、犯罪を扱っていますが、その部分も法的裁きを受けることがないまま終わっています
で・・・個人的にはですね・・・
ぶっちゃけ、「二度読みはできないな・・・」と、コミックの方は買っていません
じゃあ、おすすめできない作品なのか?と聞かれますと
これがまた難しくてですね
私の場合は、連載を追いかけている中で、何度か号泣したし、ラストもこれ以外のラストはないと思う!というラストだったと思います
だからね・・・ほんとうに「人を選ぶ作品」なんですよね・・・
読む人によって「神評価」をつけるだろうし、わたしのように「二度読みはできないな」ってなるかもしれないし・・・・
だからね・・・ブログでレビューを書くかどうかもすごく迷ったんですよ
でも、口コミの中で「前情報がなく読んで衝撃すぎてダメだった」ってものをいくつか見かけまして・・・
「それはそうだよなー」って深くうなずいてしまったんです
個人的には、この作品はオチを知らずに読んだ方がいい作品だと思うので
こういう地雷が埋まってるから、心して読んだ方がいいよって情報はあったほうがいいかもしれないなって思ったんですね
ですので、本日は、「あらすじ」を使ってこの作品を紹介したいと思います
読むかどうか迷っている方の参考になれば・・・と思います



作品紹介
大好きだった近所のお兄ちゃんが、“成長しない”体で戻ってきた!?
お人よしで皆に愛される福太は、子供の頃の記憶が一部欠けている。
それは憧れていた葵兄ちゃんの記憶。
得体の知れない喪失感を抱えた福太の前に、葵兄ちゃんが昔と変わらない姿のまま現れて――!?
失った記憶。それは思い出してはいけない過去。連載時から賛否両論! ハートフル不穏BL、謎かけ編。
コミックス描き下ろしは念願のほっこり食卓が実現――?
「心中するまで、待っててね。」
あらすじからこの話を振り返る
あらすじの最初にあるここ
大好きだった近所のお兄ちゃんが、“成長しない”体で戻ってきた!?
主人公である福太が小さいころ大好きだった中学生の葵お兄ちゃん
彼はある日突然、行方不明になるんですが
福太が成長し、大人になって、実家を出て一人暮らしをするアパートにある日突然
行方不明になった時と同じ姿でやってくるんです
はい・・・
もう・・・・
勘のいい方なら、これだけで、ある程度、なにか察するものがあると思います
たぶん・・・その予想は当たっています!
で、それを覆すミラクルが起きないまま終わります!
(←連載を追いかけているとき、マンガ的ご都合主義のミラクルを期待したけど、ないままENDだった!)
そして、次にある
失った記憶。それは思い出してはいけない過去。
近所の葵お兄ちゃんが行方不明になったとき
最後に葵お兄ちゃんの姿をみたのが福太だったんですね
警察にも質問され、葵お兄ちゃんの母親にも責められ、役に立てない自分の無力さに自分自身を責めた福太は
葵兄ちゃんの記憶ごと、頭の奥に封印してしまう
つまり、葵お兄ちゃんが行方不明になった事実そのものを忘れてしまうんです
でも・・・
当時と変わらない姿で現れた葵兄ちゃんを、「おかしいな?」と思いつつ、
そこを追求しないまま受け入れる時点で
福太自身がすでにこの時から病んでいたのかもしれません
ハートフル不穏BL、謎かけ編
個人的には、この「ハートフル」って部分には違和感があるんだけど
これ・・・
福太が葵兄ちゃんと再会して、一時、蜜月みたいな時間を過ごした部分のことを言っているのかな?と思います
それか・・・
福太が葵兄ちゃんと一緒に遊んだ子供の頃の楽しかった時間のことを言っているのかも・・・
でも・・・この福太の子供時代・・・葵兄ちゃんは母親からのすごい抑圧に苦しんでいるからね・・・・
ここもハートフルとはいいがたい気が・・・
で「不穏BL」というのは、こちらの作品は、謎解き的感じで、各話にいろんな布石(ヒント?)が落ちているんですね
これがまた!わかりやすく違和感ありありで描かれていまして
読んでいるほうは、胸がぞわぞわしてくるんです
いやな予感でいっぱい!!
そういう謎解き感覚がお好きな人は、きっと、こういう感覚がお好きかも!!
そして・・・
最大のヒントは、こちらのタイトルです
「心中するまで、待っててね。」
このお話は・・・ほんとーに!このタイトルのまんまのお話となっています
あなたなら・・・どういうシチュでこのセリフをいうと思いますか?
それを考えたら、ある程度、この漫画のラストの予想がつくと思います
ここが私的地雷要素だった!
地雷要素って・・・
大事ですよね?
どんなに世間的に評価が高い神作品であっても
たったひとつの地雷シーンでその作品を受け入れられなくなってしまうというものです
そして、地雷というものは腐女子の数だけあるといっても過言じゃないから難しい・・・
ですので・・・
本当に参考までにわたしが感じた地雷要素を書きますと
まず、毒親である母親の存在がダメだった!
毒親である母親に関しては怒りしかわかず、その母親がその後どうなったのかがわからないっていうのが、これまたすっきりしなかった!
そして、かわいい子供が薄汚いおっさんの欲の対象になるってところもダメ!
これ・・・本気でわたしの地雷なので・・・
しかも、この部分についてはねー・・・
描写の仕方がちょっと個人的にはちょっと・・・(←エロシーンに限らず・・・胸が痛い描写が・・・)
でも、最近は、こういうショッキングな描写がマンガ業界全体で増えてきているから
読む人によっては、きっと平気だと思う・・・(←わたしは、もともと、ちょっと苦手でして・・・)
BL部分はどうなのか?
エロシーンはあります
市梨きみ先生らしい、欲情あふれたエロです
少々、ショタ要素もあり!
海ホタルのまとめ
口コミがすごい上がっていて
神評価をつける人もたくさんいるし、逆に「ダメだった」って方もたくさんいる作品です
まさに「賛否両論」まっぷたつって感じです
わたしの場合を書きますと・・・
このお話は、ずっと緊迫した状況が続くんですね
読者に油断をさせる隙がない作品なんです
ストーリー的には面白いです
イヤミス小説に通じるものがあると思います
ちなみにわたしはイヤミス小説が大好きでして・・・
でも、イヤミス小説は、最初からハピエン求めて読むものじゃないでしょ?
私の場合、マンガは、息抜きを求めて読んでいるので・・・
それが「二度読みできない」理由かな?と思っています
逆に、そういう緊迫したコミックが好きな人は、きっと気に入る作品じゃないかと思うんですね
コミックの方には、描き下ろしでふたりのほっこりしたお話が収録されているみたいです
ぜひ!
未読の方は、各ストアの口コミの方もチェックしてから読んでいただければ・・・と思います






