「カラーレシピ 下巻 -第2章 最終回」ネタバレ感想【ディアプラス2018年4月号】

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こんにちは!!海ホタルです!!

「カラーレシピ」が ついに・・・ついに・・・最終回です!!

ディアプラスを読む前は 「最終回なんて嘘じゃないのかなー?第三章に続くとかじゃないの~?」とかってほのかに思っていたんですけど・・・

本当に終わっていました!!

ガーン・・・

んで 最終回を読んだ感想ですが・・・・

こーれーはー・・・

最後のページの福介のコマをどう捉えるかによって解釈が変わってきそう!!

最終回は 読む人によって解釈が変わると思いましたので わたしの心の叫びや感想などをなるべくはさまず 流れだけを淡々と書かせていただこうと思います
この記事には 「カラーレシピ」の最新話のネタバレが含まれています。ぬるくないです。ネタバレNGの方は 閲覧にご注意をお願いします

カラーレシピ 第2章 最終話より【ネタバレ含】

今までのあらすじ

たとえ笑吉が壊れたとしても 手に入れたいと思った福介・・・しかし いざ 力づくで笑吉を服従させたら、今度は自分の中に違和感が生まれて勃たなくなってしまった

自分の中に生まれた矛盾に動揺し、笑吉に土下座してでも自分を受け入れてもらおうとする福介だったが、完全に笑吉に拒絶される

「休職」宣言をする福介

ここから下がネタバレ記事となっています。

姿を消した福介!笑吉の胸に生まれる不安

「実家の都合」という理由で、店を1ヶ月休職することにした福介

こうなる以前から、福介は「もし 担当替えするなら笑吉くんで」と自分の顧客に言っていたようで 福介のほとんどの顧客が笑吉を指名してきた

笑吉は、福介の顧客を通して福介の仕事ぶりを知り、癖のあるこだわりの強い客たちが福介のことをすごく信頼していることを知る

福介の顧客たちは、みんな、福介の復帰を楽しみにしている

しかし、1ヶ月たち・・・

店長が福介に連絡を入れると、福介と連絡がとれない

電話もつながらず、メッセージに既読もつかず、家にもいない福介

心配する店長。それを聞いた笑吉の胸には、なんともいい難い不安が広がりだす・・・

やたもも

やたもも

やたもも/はらだ
生活能力ゼロ、究極ビッチでクズでろくでなしモモ。
オカン系男子で面倒見のいい純朴青年、八田(やた)ちゃん。公衆トイレでの“事後処理”中という最低最悪の出会いから、八田ちゃんの人の良さにつけこんで、家に転がり込むことになったモモ。
彼と過ごすうちに、ろくでなしなモモに少しずつ変化が……。そんな矢先、モモの過去のパトロンが表れて――。

福介に会いに行く笑吉・・・その胸の内は複雑で・・・

そんな時。以前、福介にカラーの調合のデータを改ざんされ、いつもと違うカラーを施され、不快になり帰ったお客さんが店に現れる

そのお客さんは、その時のことを怒ってはおらず、先日、福介にばったりと会って、「その髪の色も素敵ですよ」と褒められたというのだ

福介とどこで会ったのかを聞く笑吉

そして、笑吉は、福介に会おうと福介の家を訪ねるのです

「福介が今までやったことは許せない・・・」

「けど 顧客は福介の復帰を願っている」

「もう関わらないほうがいい・・・」

「でも このまま逃げるのってずるいだろ・・・」

福介を許せないって気持ちと、仕事に復帰してほしいという気持ちが幾重にも重なる笑吉

弱りきっている福介…笑吉の中で憎みきれない気持ちが生まれる

福介の家に着き、インターホンを押すと誰も出てこない

思わずドアノブに手をかけて玄関ドアを押す笑吉

静かにドアが開き、笑吉は福介の部屋へと入ります

すると、ベッドの中で布団を頭まですっぽりかぶっている人の形が目に入り

まさか 死んでる?と 驚いてかけよる笑吉

ふとんから顔を出さず 「なに」と返事だけする福介

笑吉は「店長の電話にでろよ。」「実家の都合はどうなったんだよ?」と話しかけますが 福介は「どうでもいい 美容師やめる つかれた」と返事をします

その無責任な言葉に呆れ怒る笑吉

すると「だって もうはっきりふられたもん」と答える福介

その 子供のような言い分に 「そんなことで辞めんのか?」と聞く笑吉

福介はふとんの中から はじめて笑吉に目を合わせ 「そんなことって何?俺の生きがい見失っちゃったのに」と言います

生きがいって・・・・とその後の言葉が続かない笑吉

福介は 自分が子供の頃からなんにも興味が持てなかったこと

だから 周りと協調しているふりをするために演技を繰り返したこと

そのくせ 自分の根っこの部分は 人に執着する気質で好きな相手の一番がほしいこと

だから 一番ほしいと思った相手に嫌われたらもう気力もなにも起こらないと話します

もちろん 笑吉は その福介の気持ちに同調できるはずもなく・・・

「とりあえず 店に一回来い」と誘うことしかできない

けど 福介は 「これ以上 拒否されるのこわいよぉ・・・俺は笑吉くんの言う通り、人付き合いが死ぬほど苦手なんだ」とぐずり出してしまう・・・

「自分を隠さないで自立できる君はうらやましい」という福介の言葉に 複雑な表情を見せる笑吉

「俺のことほしいって言っていったのも嘘かよ」とその場を立ち去ろうとする笑吉

福介は ふとんから体を起こし、立ち去ろうとする笑吉の服をつかみ引きとめます

「それは嘘じゃないよ」と涙を流す福介

髪が伸び、みっともない姿の福介・・・

弱りきっている福介の頭に手を伸ばし「かっこわり・・・根元伸びてるし・・・染めてやるから 店に来い」と笑吉は声をかけるのです

福介は突っ伏しながら「ごめん」と何度も繰り返し 最後に「ありがと」と言うのです

やじるし

やじるし

やじるし/はらだ
クズ男に惚れた罰でしょうか――新歓で慣れない飲み会と酒に圧倒されていたところ声をかけてくれたのは見るからに好青年の同級生。「このあとフケねえ?」と誘ってくれたが……。下衆、屑、変態、ドM、鬼畜、社畜、ラブコメ、切ない系など、あらゆる“はらだ”節の良いトコロをつめこんだ読み切り作品集。

福介のことを拒絶しきれない情が沸く笑吉

お店を退職することにし、きちんと店長にあいさつをした福介

最後に閉店後のお店で笑吉にカラーリングをしてもらいます

カラーリングをされながら 「美容師はやめない・・・自分でお店をつくる」と話す福介

そして ちょっと下を向きながら赤くなって「それで・・・出来ることなら・・・しょ・・・ 笑吉くんに・・・きて・・・ほしくて・・・」と恥ずかしそうに言います

笑吉はその誘いの返事はせずに、下を向いている福介の顔を髪をひっぱってグイッと上げます

そして、和やかに仕事のこと・・・お客さんのことを話しながら福介の髪を染めていく笑吉

二人の間に、リラックスした空気が流れて笑吉の口から「ハハ・・・」って笑いが漏れて笑顔を見せます

福介は笑顔を見せた笑吉に「笑吉くんの笑顔かわいい・・・すき」と告白します

帰り際にもう一度笑吉に「独立したら また 一緒にやろうって口説きにきてもいい?」と聞く福介

「だめだ」ってきっぱりと答える笑吉ですが、困った表情をする福介の顔を見て、「引き抜き目的じゃなく普通の客としてなら来てもいい」と言い直しちゃいます

ポジ/はらだ
ハンパない舌テクで数多くの男女をイかせまくり、ついた通り名は「救世主(メシア)」。他人にケツは貸さない主義だったけど、行き擦りの自称ED男に騙されてハメられた上に、ケツの快感が忘れられず(!?)、更には諸悪の根源の男が再来……!?

福介のしおらしい態度は演技?リクの前では・・・

店から出る福介・・・

その福介に声をかけたのがリク

「信頼 尊敬 次に恐怖・・・最後に依存と情・・・過程がどうあれ笑吉さんから見たら、突然崩れた相手を放っておけないですよね・・・たいした役者ですよ」

笑吉の前でさっきまで見せていた大人しげで自信なさげなしおらしい表情はなく、いつもの自信ありきの表情になる福介

福介は 「誤算は おまえがいたことだよな」と言います

「もう、お前の暴露も意味がないからな」という福介に 「でも、笑吉さんの気持ちがあんたの気持ちを上回ることは一生ないと思いますよ」と言うリク

福介は リクに「ハッピーエンドは自力でもぎ取ってやる」と自身ありきの表情で言いきります

物語は結末へ・・・いや・・・始まりに戻る?

福介の店がオープンします

業界紙の雑誌には特集ページに福介が載っていて、リクや店長、一祝でワイワイそのページを見てる

リクも店長も一祝のところにも福介からオープンの連絡がきたのに笑吉のところだけきていないことが判明します

店長から 福介のお店の名刺を渡される笑吉

店長からもらった名刺と業界紙の特集ページををじっと見る笑吉に「行くんですか?」と声をかけるリク

「様子だけみてくるだけ・・・あいつ・・・俺がいないと、だめっぽいし・・・」と言う笑吉

笑吉が見ていた雑誌を開くリク

その特集ページには 「どうしても 店にほしいスタイリストがいる」という一文があって・・・

笑吉の後ろ姿を見ながら「行かないほうがいいですよ・・・」と心の中で思うリク

福介のことを「気持ち悪い男」と思いながら、ここまでひとりの人間に執着する福介のこの先を見たいとも思うリク

リクは、福介の感情がわかる自分は、たぶん、福介に近い側の人間なんだろうなって思うのです

そして・・・・

福介は 強く・・・強く・・・笑吉が店にくることを心で願っていて

笑吉が姿を現しやさしく柔らかい表情を見せながら「いらっしゃい しょーくん」と呼びかけます

店に入る笑吉

その笑吉の後ろで、福介の口角が意味ありげに上ります

モノローグに「さあ・・・しきりなおしだ」という言葉が入り・・・エンドです

海ホタルの考察・感想

いかがでしたでしょうか?

なるべく、私情を挟まず正しい流れを伝えられるよう言葉を選んで書いてみましたが・・・正しく伝わっているといいのですが・・・

この最終回は、かなり練り込んでいるラストだと思いました

まず!リクと喋っているときの福介の表情を見ていると笑吉を手に入れることを諦らめてはいないと思われます

リクと喋っている表情を見ると、福介の性根そのものはさほど変わっていない

笑吉の前でのしおらしい態度は演技だと予想されます

では 再び福介が笑吉を手に入れるためのシナリオがどこからスタートしているかって部分が気になるのですが、これは読み手によって解釈が変わってきそうです

「休職」を言い出した頃からすでに計算が始まっていたのか・・・?

それとも、休んでいる間に「やっぱり諦らめきれない」と思ったのか・・・?

いやいや・・・実は先月号の土下座のところからシナリオがスタートしていたのでは・・・?

いやいやいや・・・自分の顧客に「もし 担当替えするなら・・・」と言ってる時点から・・・・?

一度疑い出すと どのシーンも怪しく見える!!!笑!!!

笑吉が福介の家に来たときの情けない負け犬っぷり

子供の頃から不器用だったことをベラベラ喋ったり、みっともない格好を見せたり・・・

笑吉の情に訴えかけるみごとな演技です

事実、笑吉は・・・この情けない福介を見て福介を見捨てられなくなります

あんなに拒絶していたのに、自分からカラーリングをしてやるなんて言っちゃう

そして 最終話ラスト近くでは「俺がいないとダメっぽいし・・・」なんて言っちゃってる!!

ここ!!うわー!!!福介の手の中で笑吉が再び転がりだしているよ!!って思っちゃいましたよ・・・

 

最後のページの福介の口角をあげているコマも 読み手によって解釈が変わってきそう・・・

なんつーか・・・まさに 目的の獲物が自分の射程内に入ってきて嬉しくて仕方ないって感じの笑いなんですよねー

このコマを見て 「やっぱり 福介ってばサイコパスだったの?」って思う人も多くいそうです!!

わたしも その可能性も捨てきれないんですが・・・

でも 壊れかけた笑吉相手では勃たなかったことから、福介はサイコパスというには 冷酷・無慈悲になりきれない男のような気もします

「しきりなおし」というモノローグから 福介は 一から笑吉を手に入れるためのシナリオを書き直したってことだと思いますが、でも、今回は壊さず、笑顔を見せる笑吉を手に入れたいと思っているんではないでしょうか?

例えば・・・好きな相手を落とす時って 誰でも よりよい自分を見せようと演技したり計算したりするじゃないですか?

性格・好物・趣味嗜・過去を偽ることだって「恋愛」という駆け引きの中ではよくあることです

福介の笑吉の前でのしおらしい態度の数々は、それと同じものともいえるのかもしれません

けど この意味ありげな最後の一コマを入れることで、いい意味の後味の悪さが残るんですよねー

こういう後味の悪さ・・・私は好きですねー

あと 最終回のラストは、1巻のラストとシンクロする場面があるのが面白いと思いました

カラーリングのシーンですね

1巻のカラーリングシーンは、福介の「相手を自分の思い通りに染めたい願望」の現れでしたが・・・

最終話の 笑吉が福介をカラーリングはどういう意味が含まれているんでしょう?

わたしは 笑吉を染めるのではなく自分が笑吉に染まるフリをしてみる・・・という解釈をしているんですが・・・

ここで登場する福介の「(笑吉)の笑った顔がかわいい」って言葉は1巻のラストでも出てくるんですよね・・・

なかなか奥が深いラストとなっています

考察を書き出すと 延々書き続けれそうな勢いです!!

ほんと 奥が深かった!!と思えるラストでした!!

「わたしは こう考察しました」ってお話がたくさんありそう!!

また こういう風に考察しました!ってお話があったら ぜひ聞かせてくださいね☆

電子配信:試し読み

【追記】2018年6月1日に電子配信がスタートしました

シェアしてくれたらうれしいです!

4 件のコメント

  • こんにちは 突然のコメント失礼します。
    ブログ拝見させてもらいました
    諸事情によりディアプラスが発売日に購入することができず、恐れながら毎月海ホタルさんのブログを楽しみにしておりました。
    待ちきれなくてネタバレを知りたい、というのもそうですが海ホタルさんのブログは毎回考察や感情豊かな感想も細かく丁寧に、しかも更新が早く読んでいて楽しかったです。
    カラーレシピははらだワールド全開の深い作品でしたね笑 単行本も購入予定です
    今までカラーレシピブログ更新お疲れ様でした!

    長文失礼しましたm(_ _)m

    • さくらさんへ
      初コメありがとうございます
      「カラーレシピ」終わっちゃいましたね・・・こういうラストかー・・・って 驚きがありました。
      さくらさんは これから読むのかしら?ふりだしに戻ったようで なにかが変わり始めているふたりの関係を楽しんでいただければ・・・と思います☆
      ネタバレブログは なるべく登場人物の表情を文字化することに意識を向けているんですが わたしの文章力では それが難しくって・・・本当に読者様に 正しい流れを伝えられているのか不安になることも多いので こういうコメントを頂けると がんばろうって気持ちになれます
      ありがとうございました!カラーレシピは終わっちゃいましたが コミックが発売されたら また記事をアップするので ぜひ遊びに来てくださいね!

  • 文中のうっぷってなんですか?嗚咽の間違いじゃないですか?笑
    あとら抜き言葉が気になる

    • Qさま
      ご指摘いただきありがとうございました
      記事にある「うっぷす」は「突っ伏す」が正しいです

      ちなみにここだけの話・・・わたし、本気で「うっぷす」って言うと思ってたんですよ!笑!

      え?「うっぷす」って言わないっけ?って調べたら、「突っ伏す」が正しいと知って爆笑しました!

      そういう勘違いや誤字脱字が、このブログにはゴロゴロあります・・・

      いやはや・・・本当にお恥ずかしい限りです

      あと、古い記事は、かなり日本語がおかしくて・・・相当、よみづらかったと思われます

      本来ならばリライトをしていくべきなのですが、なかなか、その時間がとれなくて・・・ゴニョゴニョ・・・

      でも、真面目にリライトをしていかなきゃだめですね!

      コメントありがとうございました

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