「ひだまりが聴こえる-リミット-3巻」第12話 感想ネタバレ【canna vol.66】

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こんにちは!海ホタルです

「canna vol.66」より「ひだまりが聴こえる-リミット-」の紹介です

では行ってみましょう

ネタバレが含まれる記事となっています。閲覧にはご注意をお願いします

TV取材がなくなったことを知った航平は・・・

朝起きてきた航平に声をかける母

熱を出していた航平の体を心配している

「補聴器の調子悪いの?」

航平は「ノイズがひどい」と答える

お母さんはこの間濡れて帰ってきたせいじゃないの?修理してもらわなきゃ!と言っている

航平は、家の中にあった鉢が庭に出ているのに気づいて、誰か来たのかな?と思う

母に「誰か来た?」と尋ねると、「鈴木さんがきたわよ」と答える

航平が「TV取材の打ち合わせ?」と聞くと、「それなくなっちゃったのよー」と明るく答える母

母親がTV取材を楽しみにしていたことを知っている航平は「え?!」驚く

「もしかして・・・自分のせい?」と聞く航平

自分の耳のことを何か言われたせいじゃないかと心配する航平に

母は顔を覆い隠して泣き出す

「ごめんね・・・こんな母親で・・・」という母親に「なんで母さんが謝るの?母さんは悪くない」とオタオタする航平

お母さんは「私のせいよ・・・・あんたのことぶちゃいくに産んであげられていたら・・・」

母からの間抜けな一言に「はぁ?」となる航平

悲劇のヒロインのごとく芝居がかった感じで「私に似て美形に育ったもんだから・・・あんたの見てくればっかりもてはやされて・・・

あんたは中身の方がずっとイケメンなのに、それをわかってくれる人がなかなかいない」という

母が気持ち悪いほど持ち上げてくるので「何か頼もうとしている?」と聞く航平

お母さんは不服な顔で「わたしを何だと思ってるのよ」

そして、航平に「自分の人生・・・主役はあんたなのよ。遠慮ばっかりしてちゃ駄目よ!」というのです

お友達と太一の話をしていてリュウが思い出したのは・・・

シーンは屋上で寝っ転がっているリュウへと移ります

この間、航平と言い争いになった時のことを思い出している

同じ会社の男の子がリュウを探しにやってくる

「三上(←リュウたちの会社の代表)はどうした?」と聞くリュウ

三上くんは、リュウが展示会で殴っちゃった人に謝りに行っていると話すお友達

お友達は、「あの時のお前がむかついた気持ちもわかるけどね。佐川くん(太一)いい人だしさ」と話してくれる

お友達は太一のことを「おれのこと障碍者だと思ってるしゃべり方をしなかった」と話します

お友達曰く、普通、健聴者の人って上から目線でものを言ってきて、同じ土俵には立たせてくれないものらしい

なのに、太一は、作ったゲームができないことに必死になってムキになってくれた。それがうれしかったみたい

お友達の会話で、航平が太一のことを「同じ目線で見てくれる人」と言っていたのを思い出す

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リュウの子供の頃の回想スタートです

ここからリュウの子供の頃の回想がスタートします

子供の頃、リュウのことを、「かわいそう」という人は周りにたくさんいたけれど

リュウ自身は、自分のことを「かわいそう」と思ったことがなかったそう

やりたいことはやっていたし、学校にも友達はたくさんいた。そして、なにより、兄がいた

兄は、リュウがなにか知りたいといえば教えてくれて

どこか行きたいといえば連れて行ってくれた

お父さんに「祐一くん(お兄ちゃん)に、あまり迷惑をかけるんじゃないぞ」と言われたこともあるけれど

兄は「迷惑じゃないよ!」と言ってくれた

そして、兄はいつだって、自分のことを対等に扱ってくれた

でも・・・ある日・・・兄が女の人を家に連れてきた

愛想のいいお姉さんは手話部だったそうで、リュウと手話でしゃべってくれた

兄と大学のときから一緒だと聞いて、兄に「あの人と結婚するの?」と冷やかしたこともある

そして、兄とお姉さんが会うときにはリュウも必ず連れて行ってもらった

そんなある日、お姉さんが「筆談用のボード」をリュウにくれた

リュウは「筆談しないし」とお姉さんに筆談用のボードを返してしまう

お姉さんは「でも、これからはいるんじゃないかな?」という

リュウにはお姉さんの言っていることがわからない

「社会に出た時、手話ができない人とも一緒に生活していかなきゃダメになるよ」というお姉さん

リュウには、お姉さんの言っていることはおかしいと思う

自分たちにとっては手話が一番自分の気持ちを伝えられる方法なのに、それをやめろってひどくない?とお姉さんに伝えるのです

後日・・・

学校帰り・・・

公園のベンチで話す兄とお姉さんを見つけたリュウ

こっそり、二人の会話を聞く

お姉さんは、リュウが、このままじゃ社会に適応できない。と兄に話している

祐一(リュウの兄)が甘やかすから・・・いつも二人でばかり話して・・・わたし、あの子とうまくやれるの無理・・・

さらに、父親にも障碍者の身内がいる男はやめとけって言われた・・・と話すのです

会話を聞いてしまったリュウはショックを受けます

「兄に謝らなきゃ・・・」と思う

どんな顔をして兄に会えばいいのか・・・と悩みながら家へ帰ると

家には、帰りの遅いリュウを心配している兄の姿が・・・

「心配するだろーが!」と怒って、いつもどおり「飯は?手洗ってこい」とリュウにいうのです

きっと傷つているはずなのに・・・そんなそぶりを一切見せない兄の姿に

この時、初めて、リュウは、小さい時から兄が自分の知らないところで犠牲になっていたと思うのです

かわいそうなのは自分ではなく、兄だったんだ・・・と思うリュウ

そして・・・

就職も建築会社で内定をもらっていたのに、手話ビジネスの会社へと就職を決めてしまった兄

手話ビジネスの会社へと就職を決めた兄に「俺のために人生無駄使いしてんじゃねーよ!」と言ってしまいます

自分さえいなければ、兄の人生は幸せだったのに!!!と思うリュウ

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自分が殴ったとこのところへと向かったリュウがしたことは

シーンは現代へと戻ります

謝罪に行った三上を心配する会社同僚

リュウは、会社を飛び出していきます

そして、三上と例の男が喋っているカフェへ行く

リュウに殴られた男性は、殴った本人が謝罪にこい!と怒っている

そこに現れたリュウ

テーブルの上にある水を手に取り、それを自分の頭からかけます

そして、濡れた状態で深く頭を下げる

リュウは、「聴こえたらよかったなんて思ったことは本当にない

だって、聴こえないことも含めて俺だから・・・」と思っている

だけど・・・

兄がまだ幼いリュウに初めて手話を教えてくれた時

最初に「これが“ありがとう”だよ」と教えてくれた

いつか・・・

その言葉を使えるだろうか・・・・と思うリュウ

海ホタルの感想

BL要素なしの回でしたが・・・

やはり、うるうるしちゃいますねー

お兄ちゃん・・・ほんまいい人やん!!!

リュウとしては、お兄ちゃんは対等な相手で、言いたいことを遠慮なく言える相手だったんですね

だけど、実はそうじゃなかったって気づいちゃったって感じ・・・

そして、自分に遠慮せずに、兄には好きなように生きていってほしいって強く思っている

そのためには、健聴者と障碍者・・・生きている世界そのものを分離したほうがお互いのため。絶対に対等になれないから!って考え方をするようになっちゃったのかな?

ちなみにお兄ちゃんとは異父兄弟なんですね!

お兄ちゃんはお母さんの連れ子っぽいです

あとねー!

リュウが殴った男が・・・マジでムカつくやつで!!

三上くんにもすっごい文句を言ってて「訴えてやる」ですよ?

すごい、ムカつく!超嫌な奴!!

今回、気になっていたリュウとお兄ちゃんの過去が知れてすっきりしましたが・・・

でも、太一と航平が一歩も前進していません!

航平のお母さんが明るくて、むっちゃいい人で、そこは救われたけど!!

次回の展開に期待したいと思います

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シリーズ1作めでほのかに気持ちを通わせ、シリーズ2作目で無事に両思いに!そして、続く3作目では・・・すれ違い始めています・・・・

シリーズ1作め「ひだまりが聴こえる」全1巻
シリーズ2作め「ひだまりが聴こえる-幸福論-」全1巻
シリーズ3作め「ひだまりが聴こえる-リミット-」現在1巻まで。ただいま連載中!

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