高城リョウ先生の作品は、読んだり読まなかったりなんですが・・・
読むとどの作品も「面白いな」って思うんですよね
今回の新刊の「四ツ谷恋談。」は上下巻同時発売ということで・・・
なんか力入っている感じ?とポチさせていただきました
そして・・・読んだら・・・・なんかすっごいポジティブシンキングで会話の通じない執着ストーカー攻めの登場で・・・・
会話が通じない相手って一番やっかいだよね?(笑)
最後は・・・過去読んだ攻めの中で一番ホラーな攻めかもしれん・・・・と笑わせてもらいました
では紹介に行ってみたいと思います
目次
作品紹介
大学生の那由は、高校生のヤンチャしてた頃に更生の手助けをしてくれた警官・四ツ谷に片思いをしていた。常々告白の機会をうかがっていたが、勇気が出ず諦めかけていた時、なんと大学で彼の息子・浬と友人になる。チャンス到来!と思いきや、知り合って以降、浬の挙動が怪しくて一抹の不安を覚えた那由は――?
【友人…? 変人…? いや、ストーカーだ!!!】
「四ツ谷恋談。」のここが面白い
あらすじとは一味違う展開?ポジティブシンキングのストーカー攻め!コワイ!!
あらすじを読んで、好きな人の息子と出会い、その息子と恋に落ちちゃうBL?って思っていたんですが、少々違う
- 高校時代。那由(受け)はオラオラな怖いもの知らずのヤンキーだった
- そのヤンキーの那由と同じ高校だった攻めの浬。他校生に絡まれているときに「俺の学校のやつに手を出してんじゃねー」と那由に助けられる
- 浬の中で那由の言葉は「俺のものに手を出してんじゃねー」と脳内変換
- 那由から熱烈な求愛を受けたと思った浬は那由のストーカーに!!
- 浬は警察官の父に「那由と結婚する。認めてほしい。」と相談
- 警察官の浬の父は、グレている那由と接触し、那由を励ます立場に!!
- 那由は浬の父に恋に落ちる
あれ?
なんかいろいろ順番がおかしいですよね?
好きな人の子供と会って、そっちにほだされ恋に落ちるんじゃないんですよ!!
那由に恋に落ちたストーカーが父に相談し、その父が那由に接触したことで、那由が父親の方に恋に落ちちゃうという・・・
でも、那由の恋心なんて無視!!ってか、那由の片思い話なんて一切聞いていない
すべて、自分都合にポジティブ脳内変換の攻め!!
受けの那由の否定も拒絶も脳内で自分のいいように変換しちゃう・・・
たとえば!!
↓
元ヤンなのにどこかお人よしの那由は浬を傷つけたと少々後悔
↓
でも、浬は「父さんに気持ちをちゃんと伝えたほうがいい」と那由の背中を押してくれる
↓
「君は僕が好きになった人だ。自信をもってほしい」という浬の言葉に感動した那由
↓
しーかーしー・・・・意を決して浬・父に会いに行くと女性と一緒で・・・浬・父をバツイチ独身だと思っていた那由は告白することもできずに失恋
↓
家に帰って浬にお礼をいう那由
↓
しーかーしー・・・!!浬は那由が浬・父が好きだという告白を「結婚相手の親に好かれたいのは当たり前だよね」と返事する→浬がわざわざ離婚した母を呼び戻していた!!
↓
浬の気味が悪いほどの笑顔に真っ青になる那由
はい!これ上巻です
こういう感じで、どこまでも・・・どこまでも!!
会話がかみ合わないんです!!!
んでね!!この後、浬は那由の気持ちがうれしいってキスするんですよ!?
もちろん那由は「なにするんじゃーーー!!!!」ですよね?
でも、その那由の全身全霊の拒絶も「結婚するまで君が怖がるようなことはしたくなかったのに!!君の本音を知って・・・とても抑えられなかった・・・・。ごめん」
どっひゃーーーー!!!
なんつー!!ポジティブシンキング!!
なんつー!!KYやろうなんだーーー!!!!
こういう感じで、超絶ポジティブシンキングのストーカー気質の攻めにロックオンされた元ヤンの受けが翻弄され、いつのまにかほだされ結合しちゃう・・・というお話なんです
上下巻では長すぎる?でも、下巻の攻めの顔がホラーすぎて・・・読んでよかった!
正直・・・
このノリで上下巻は長いのでは?という気もしました!!(上巻で、けっこう満足したっていうかさ・・・)
だって・・・上巻で結合までいってるんですよ!!
受けの気持ちは無視だけど・・・・でも、結合までいっている時点で、なんかハピエンっぽくね?と思った!!
しかし!!
下巻では、浬・弟の登場でちゃんと那由も浬に対して独占欲を育てています
でも、自分で自分の中に生まれた感情にむっちゃビビっている那由!!(笑)
下巻まで読むと、ある意味、超絶ハッピーを味わえる?!
変態気質で受けのことがむちゃくちゃ好きすぎる攻めも面白いけれど
そんな攻めに愛されて「気持ち悪い」って思いながらも、この攻めに対して独占欲を育てている受けの困惑も面白い
結局は、お似合いのふたりってことですかね?
んで、下巻の「結婚したら子供は何人ほしい?」という攻めの薄ら笑いにはゾオォォォ・・・・・
ここで、この攻めの存在そのものがホラーだよ・・・って思いましたよ!!
海ホタルの感想
とにかくね・・・攻めの受けへの執着がすごい
一見、受けのことを大事にしています!発言をしているのに・・・・?
大事にするって方向性がハチャメチャ!!
んで、ニヤッとする笑顔が怖いしぃぃぃ!!
受けも元ヤンなのに・・・心根優しい元ヤンだから、ついついほだされちゃうんだよね・・・
下巻の最後では、結婚まで承諾しちゃっている受け
外堀から埋められ、流されるがままゴールイン?
突っ込みどころも多少あるが、ちょっとこの受けが羨ましい気もする・・・
やっぱな・・・攻めは受けのことをむちゃくちゃ大事にしてほしいんだよ
そう思っている腐女子さんなら、なかなか楽しめるBLだと思います
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