これはね・・・
正直な話・・・
この作品は、試し読み「増ページ」版がなかったらポチしなかった!!!
実は、最初、増ページじゃない試し読み(19P)を読んで、「絵が好みじゃないな・・・」ってスルーしたんですよねー
「ihr HertZ」で掲載されていたようなんですが、同じ理由で読み飛ばしていたみたい・・・(←まあ・・・この部分は好みの問題なので・・・ゴニョゴニョ・・・)
いやいやいや・・・すごい面白かったです
なにが面白いって、とにかく主人公たちの心の揺れ動きやとりまく空気を描くのが巧くって
先の展開が気になって一気読みした!
高校生なのに、エロばっかしてるし!!!(←GOOD JOB!!笑)
この作品は、あまり詳しくあらすじを語らないほうが楽しめるBLだと思うので、さらりと語りたいと思います
作品紹介
聴色の髪 赤いピアス 猫目で口元にホクロ──
浅田は本の登場人物「蛍」に恋していた。
ある放課後、図書室で居眠りしていた浅田が目を覚ますと、
恋い焦がれた「蛍」に似た人・二宮がいた。
二宮は、ちょっとビッチな「蛍」ままな行動をする。
「蛍」に似た二宮に心を奪われていく浅田だが、
「二宮くん」については何も知らないことに気づいて……?ミスティックな色香惑う 斉川 冬デビューコミックス!
「蛍は明日死ぬ」のここが面白い
あらすじをざっくり紹介するとこんな感じ
小説に出てくる「蛍」という名前の女性に恋をしている主人公の浅田
リアルに付き合っている彼女の中に、小説の「蛍」を求めてしまうようで、いつも、恋人から「蛍はいないよ」と言われて振られ続けている
自分でも「引くわ・・・」と思っているんだけど、どうにもやめることができない
そんな浅田の前に、小説の「蛍」そっくりの容姿をした子が現れる
髪の色、ピアスの色、猫目の顔。さらに口元にほくろまで一緒
唯一、「蛍」と違うのは性別
だけど、自分の中にいた「蛍」を体現した人間がリアルに目の前に現れて、浅田の胸は震える
そして、引き寄せられるように初対面の相手にキスをして「つきあって」と言ってしまう
初対面の相手にいきなりキスをされたのに、「蛍」に似た男の子は、怒ることなく「いいよ」と即答するのです
この後、冷静になった浅田はひどく困惑します
だって、いくら「蛍」に似ているとはいえ、相手は「男」
浅田くんはノンケですから、いくら「蛍」と似ているとはいえ、男とつきあえるのかどうか迷う
けど、「蛍」に似ている二宮くんは、「蛍」と食の好みも一緒で、吐くセリフまで一緒で、エッチの時の誘い方も一緒で・・・
浅田君は、相手が「男」であるという迷いも吹き飛んで、「蛍」に似ている二宮君に夢中になっていくのです
でも・・・おかしいと思いません?
そこまで小説の登場人物に似ている人間がリアルに存在するのか?
ここで、読者みんなが思うのは「二宮くんには絶対になにか秘密がある!」ってこと!!
それを匂わすのが二宮君のいつもそばにいる大野くん
大野くんと二宮くんの会話は「謎」そのもの
そして・・・
二宮君といつも一緒にいる大野君の存在に気づく浅田くん
そして、「蛍」がビッチ設定なことを思い出し、二宮くんにも自分以外の相手がいるのかも・・・と不安になりだす
面白いのが、ここで初めて、浅田くんに、二宮君が「蛍」に似ているのは嫌だ・・・って気持ちが芽生えるんですね
自分は、二宮君のことをなにひとつ知らないことに気づいた浅田くんは、必死になって二宮君に執着しだします
大野君と二宮くんを取り合うシーンとかすっごいキュンキュンするー!!
二宮君の持つ秘密はなんなのか・・・
ぜひ、オススメしたい作品です
エロは多め?ビッチ設定の「蛍」に似た二宮くん
エロは多めだと思います
「蛍」がビッチ設定でなので、「蛍」に似ている二宮君もいやらしく浅田を誘うシーンがけっこうあって、ドキッとしました
避妊具を口を使ってハメるシーンとかあるんだけど
浅田がむっちゃ感激してて・・・
あー・・・男の人って、こういうサービス好きねぇ・・・ってクスリと笑っちゃった!
だから、浅田は、二宮がエロいところに惚れたんじゃないのか?って思う部分もある(笑)
でもでも・・・これ、実は・・・って展開が待っているんですねー
それがこの作品の面白いところで!!
二宮くん・・・すっごい健気でむっちゃいい子なんです!!!
浅田が、ノンケだと知っているから、正面からはエッチしないとか・・・
すごい気を使ってる!!
二宮君の本当の姿がわかったとき・・・彼の一途さにほんとキュンってきました
海ホタルの感想
「蛍は明日死ぬ」ってとっても文学的タイトルでしょ
ストーリーや雰囲気も、すごい文学的な匂いがする漫画だと思いました
読んでいると作者様の持つ魅力に引き込まれる感じ
わたしは、こういう主人公が秘密を持っているってストーリーを読むと、過去に読んだ小説や漫画などから、オチを何パターンかに当てはめて読み進めるのですが
そのうちのひとつが大当たりでした
つまり、過去に似たようなオチの小説か漫画をどこかで読んでいるってことだと思うんですが
そこの部分を差し引いても、空気感とか心情描写とか行間の取り方が巧くて、とっても楽しむことができました
ぜひ!試し読みをチェックしてみてくださいね
コメントはこちらから