真面目×ヘラヘラ!?BLアワード1位『能美先輩の弁明』が最高に尊い!

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こんにちは!海ホタルです。

しばらくBL界隈から離れていた私の目に、ある日、衝撃的なニュースが飛び込んできました!

なんと!BLアワード2025年の総合コミック部門で、大麦こあら先生の「能美先輩の弁明」が堂々の1位に輝いたとのこと!

私のBLの記憶は正直2年前でストップ。大麦こあら先生といえば、可愛らしくて、ほんのり甘くて、クスッと笑える──そんな作風のイメージが強かったんです。

あの、柔らかくて可愛らしいタッチが魅力の大麦こあら先生が描く作品が、1位って…!?何が起きたの!?これはもう読むしかないでしょ!!

しかも、あらすじにある「哲学BL」の文字!!!

「哲学」といえば、おかたいイメージしかないんだけど?

「哲学」と「BL」が、どう組み合わさるの!?化学反応どころか、爆発の予感しかない!
…というわけで、読破しました!

まだ未読のBL好きさんはもちろん、「哲学BLって何?」と興味を持った方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

正反対なふたりが「魂の片割れ」を探す。 知を愛し、愛を知れ!哲学科BL「能美先輩の弁明」➔試し読みはこちら

知的なのにダメンズなヘラヘラ男?!「能美先輩の弁明」あらすじ紹介

「能美先輩の弁明」のここが面白い!
  • 好きじゃなかったのに!強気クール後輩×へらへら愛され系の化学反応
  • 哲学は恋に通じる?ストレスなく読めて楽しい!
  • 最後はハピエン!読んでて最高に幸せになれる!

タイトルにある「能美先輩」こと能美正孝は、自堕落な大学生活を満喫中。人当たりのいいコミュ力と他人を傷つけないほどよい軽薄さを併せ持ち、可愛い女の子の家に転がり込んでは、朝から友達とパチンコに並ぶという、へらへらとした無責任な大学生活を謳歌中!

一見すると向上心のない日々を堕落的に生きる彼…!しかし、子供のころから哲学が好きで、外国語までこなせるほどの頭脳を持ち合わせている!だけど、その才能は能美先輩にとっては完全に宝の持ち腐れ状態なのです。

そんな能美先輩が、教授に誘われた読書会で、同じ哲学科の後輩・丹瑛人と出会います。

瑛人は、能美とは対照的な存在。容姿端麗でクール、そして何よりも自分のセクシャリティを隠さない芯の強さを持っています。哲学を真面目に学び、「魂の片割れ」を探しているという瑛人。一途でロマンチストな一面も併せ持っているのは哲学を愛しているからこそ!見た目のクールさと内面のギャップがとても魅力的なキャラです。

能美はそんな瑛人に興味津々。軽いノリで近づいていきますが…

しかし、真面目な瑛人は、能美のクズっぷりに呆れ果てるばかり。それでも、哲学を愛する者同士、完全に突き放すこともできず、身体の関係ありきの奇妙な関係が続いていくことになります。

軽さと重さ、真面目さと不真面目さ。正反対の二人は、哲学という共通言語を通じて、少しずつ互いの本質に触れていきます。それは、やがて互いにとって唯一無二の、かけがえのない存在へと変わっていくのですが…!

「能美先輩の弁明」のココが面白い!

ここからは、私が実際に読んで、面白かったポイントを語ります!ネタバレも含まれますので、未読の方は、この先は自己責任でお願いしますね!

好きじゃないはずなのに…!?感情が変わっていく流れがスムーズに描かれている

物語の前半、能美先輩はどこか憎めないヘラヘラ感全開のクズ男。対する瑛人は、その美しい容姿からは想像もつかないほどの淡々としているクールぶり!

クールで、ちょっといじわる…先輩相手でもこびない年下攻めでとっても魅力的なんです

瑛人は、能美先輩と身体の関係は持ちながらも、学内では能美に対して塩対応を貫きます!先輩として歩み寄ろうとゆるーい感じでヘラヘラと話しかける能美先輩!

そんな関係が続く中、あまりの瑛人の塩対応ぶりに能美先輩が、「俺はお前と違って誰にでも優しいし!」と軽く言うシーンがあるんです。

その言葉に対する瑛人の返しは・・・

「俺も恋人には優しいですよ。大事にするし甘やかす」

…え?今、何て?この塩対応な瑛人が?恋人は甘やかすタイプだと?うっそだーーー!!!想像ができない!!!って思うのですが!この後、能美先輩が、女の子がいる飲み会に参加したんです。能美先輩は、その足で瑛人の家に行くわけですが、「さっきまで女の子といたー」とヘラヘラ笑う彼に、瑛人がピリッとした空気を出すんです。

うん?これは、もしかして嫉妬では?からの、まさかの【甘やかしターン】に突入!!!しかも、瑛人自身はその時点で、能美先輩を“甘やかしている自覚”がないんです。
無自覚に甘やかす。
読んでるこっちはもう、キュンとなる展開です…!

そして、後半で描かれる瑛人視点。この時の心情がわかります。
この構成、マジで秀逸です!

すぐに両想いにならない!もだキュン展開に目が離せない!

瑛人が能美先輩を甘やかすターンが到来し、「これはもうすぐ両想い展開か!?」と思いきや…一筋縄ではいかないのがこの作品の魅力。

そもそも、能美先輩は、異性関係にだらしがないという大きな問題を抱えています。瑛人は、自分の理想とかけ離れた能美先輩との関係に悩み、なんと一度は距離を置く展開に。

あのクールな瑛人が、恋に臆病になるなんて…。「魂の片割れを探している」と言っていた潔い姿はどこへ?
でもそれって、「本気で好きになったからこそ」なんですよね。

一方、突き放された能美先輩もショックを受けます。この経験をきっかけに、彼自身も少しずつ変わり始めていく

この二人が“すれ違い”と“成長”を繰り返しながら、関係を深めていく様子は、読んでいて胸がキュンとしました。
だからこそ、仲直りのシーンは絶対に集中して読んでほしい!!

「能美先輩の弁明」感想まとめ

冒頭のページには、ソクラテスの言葉が引用されています。

「肝心なのは、ただ生きることではなく、善く生きることです」

この物語の主人公である能美先輩にとって、物語の序盤では「善く生きる」とは、自分の欲望のままに、楽に生きることだったのかもしれません。しかし、瑛人との関係性の中で、彼はちゃんと恋人を思いやれる人間に成長しました。

恋愛を通して、愛の本質とは何か、途中途中で挟まれる哲学者たちの名言の数々

そして自分にとって本当に大切なものは何かを深く考えさせられる展開は、まさに「哲学BL」ならではの面白さでしょう

物語のラストシーン!能美先輩と瑛人が、手を恋人繋ぎにして、可愛らしいハートを飛ばし合っているコマを見た瞬間、私の心は満たされました。ほんとうにかわいいふたり!幸せそうな姿に、この物語の全てが詰まっています!

ここまで読んで「気になる!」と思ったあなた!ぜひ、試し読みをクリックして中身をチェックしてね!

続編が決定しています!

BLアワード2025総合コミック部門第1位の受賞を記念して、大麦こあら先生描き下ろし「番外編」読み切りが電子書籍に登場しました!

ふたりで温泉に行っていますよ~

こちらの電子書籍で、続編が決定したと告知が入っていました!楽しみですね!!

「能美先輩の弁明」が気に入ったら?こちらの作品もチェック!

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