こんにちは!海ホタルです
野白ぐり先生の「月はみちかけケモノの恋」を読んだので紹介します
試し読みを読んだら、見るからに心優しそうな主人公が合意なしで屋外で人外である狛犬の化身に犯されてて!
ええ!このやさしい絵柄からは想像もできないびっくり展開なんだけど?!とポチしました(笑)
感受性豊かな人なら、きっと、最後は泣いちゃうと思う・・・
アンハピじゃないけど、ちょっと物悲しい幸せなラストって感じで!!
妖が登場するちょっと悲しくて幸せな気持ちになれる作品が好きな人は、きっと気にいるんじゃないかな?
では紹介に行ってみましょう
目次
作品紹介
都会に馴染めず田舎に引っ越してきた孤独な青年伊月。だがその土地は妖怪が出ると噂されていた。
大量の虫や電波の届かない環境など慣れない山の生活にあくせくしていると突如妖怪が姿を現し襲われてしまう。
絶体絶命の危機を救ってくれたのは犬耳が生えた美青年だった。
彼は神社を守る狛犬の妖怪だと名乗り、主になってほしいと伊月に迫ってきて――! ?
妖怪と人間のセンシティブラブストーリー!
「月はみちかけケモノの恋」のここが面白い
狛犬の置物をなでたら?化身が出てきて、勝手に主認定!
人当たりがよさげな容姿をしている伊月
その人当たりのよさそうな容姿に友達は寄ってくるのだが、どこか壁があるような人柄に勝手にがっかりして離れて行ってしまう
うまく人づきあいができず、都会での生活に疲れた伊月は、心を休めるため、叔父を頼って山奥にある一軒家を紹介してもらう
誰も寄り付かないような人里離れた一軒家でしばし休養するつもりだった伊月
そして山奥で朽ちかけた神社を見つける
神社の前には狛犬の置物があって、その姿はボロボロ・・・
狛犬の置物を撫でながら「おまえもひとりぼっちか?」と話しかける伊月
そしたら!?
ヒトの形をした狛犬の化身が現れるのです!!!
狛犬の化身(以後「狛」呼び)は200年もの間、ここでひとりぼっちで、悪い妖怪になる寸前でした
助けてもらったお礼に「お前は未来永劫私が守ろう」という狛
そして、同意なしで伊月を犯し始めます
「私を受け入れろ」と言いながら辛そうな顔をする狛にほだされて抵抗もせずにされるがままの伊月
そして、事が済んだ後に、伊月のことを主認定しちゃうのです
唐突に主認定?主人公は流されすぎ?いや、そんなことはなかった!
いや・・・これはない・・・(笑)
ちょっと狛犬の置物をなでたら、狛犬の化身が出てきて、犯されるって?!
でも、狛と一緒に暮らし始めて徐々に狛のことを受け入れていく伊月
伊月の家でゴロゴロくつろぐ狛がかわいくって!
がたいは大きいのに伊月に甘やかされると、しっぽがブンブン揺れるんです
同年代の友達とうまくコミュニケーションが取れない伊月と、200年もの間ひとりぼっちだった狛は、一緒に暮らすうちに、お互いを心地いい相手だと思い始めるのですが・・・
200年もひとりぼっちで寂しいくせに、伊月のことを好きになり始めると、今度は幸せになってほしいと思い始める狛
狛は、伊月を置いて、自分がいるべき場所に帰ってしまうのです・・・
海ホタルの感想まとめ
200年もの間、ひとりぼっちで、このままダメになるって時に伊月と出会い、悪い妖怪にならずにすんだ狛
200年もの長い月日から考えれば、人間が死ぬまでの月日などあっというまなのかもしれないけど、狛は伊月が死ぬまで幸せな時間をすごします
伊月が亡くなった後、残された狛が夜空に浮かぶ月を見るシーンは涙なしでは読めませんでした・・・
ラストまで読めば、冒頭の、いきなりレイプシーンも・・・200年もひとりぼっちで主がほしかった狛のさびしさからの暴挙だったとわかります
伊月はほだされて流されただけじゃなくて、そういう狛のさびしさを感じ取ったから受け入れたんですよね・・・
孤独なもの同士、きっと、呼び寄せられるものがあったんでしょう
どうかこれが終わりではなく、ふたりにとって始まりであってほしい・・・と願わずにいられないラストです
幸せだけど・・・
ちょっと寂しいといったラスト
気になる方は、下のボタンリンクから試し読みしてね