暮田マキネ先生の「ファザー・ファッカー」がコミック化されたので さっそく紙書籍で買って読んでみました
こちらは 暮田マキネ先生の短編集の「還らずの夏」に収録されていた息子✕義父の背徳BL「All things I know.」が、大反響により連載スタートした作品なんです
「還らずの夏」が未読でも楽しめる内容となっています
ちなみに 私自身は息子✕義父設定にはそれほど萌えるタチではありません!(←じゃあ なんで買ったんだ?と聞かれたら 本屋で表紙が目立っていたから!!)
実はワタクシ・・・「周りに迷惑かけないんなら いくらでもエロしなよ・・・」ってなフリーダム思考の人なんです
だからそういう思考がない人間だから 息子✕義父設定に「背徳感」など米粒程度も感じない・・・
だから 実は この作品 あまり期待をしていなかったんですよねー!!わはは!!
そしたら!!むっちゃよかったんですよ!!
え?どこがよかったんだ?って?
それは この先に続くレビューをぜひ読んでちょうだい!!
息子✕義父設定に萌えない人でも 「萌える」要素をご紹介したいと思います
目次
作品紹介
真(しん)と明(めい)は親子だけど、血は繋がっていない。
真の本当の父親は亡くなった明の親友・マコトという青年で、明の想い人だった。
日に日にマコトに似ていく真に、明はマコトの面影を重ねてしまう。
そんな明の感情に気づいている真は、それを利用して身体だけでも手に入れようとするがーー
「ファザー・ファッカー」のここが面白い
息子の片思いが切なく…義父の亡き親友への気持ちも悲しい…
恋い焦がれて その思いに飲み込まれそうなほど好きな男が 別の女との間に子供をもうけてしまう
そして 好きな男が亡くなり 残った女に同情をして偽装結婚をしてしまう明
そこに女性に対しての恋愛感情はないけれど 好きな男の忘れ形見の息子を育てていくことに幸せを見出したのかもしれない
一見 穏やかな家族ごっこは 子どもが高校生になるまで続くが 女性は別の男性に恋をしてしまう
明は自分の役目は終わったとばかりと快く女性を自由にする
そして女性は 亡くなった夫の忘れ形見である息子を連れて行くつもりだったが 息子のほうが父親である明のほうに残ることを強く希望する
短編集の「還らずの夏」に前日譚が収録されているということで 第一話はすでに息子と義父が濃厚に絡み合う山場状態!!
けれど 体はつなげているが どうも息子の真の完全なる片思い状態・・・
抱かれる明は 淫らな姿を見せながらも 抱かれている間 亡くなった親友の名前を呼び続ける
息子である真が何度も明への愛の言葉を口にするのがなんとも切ない・・・
いきなりクライマックス!?という感じの第一話・・・
続く第二話・・・第三話・・・の中で ふたりの歪な関係性が浮き彫りにされていき ある意味 とてもドラマチックな構成になっているのです
大学進学を機に地方から上京した周は、自身の方言にコンプレックスを抱くようになっていた。そんなある日、方言丸出しで話しているところを初対面の森谷に聞かれてしまう。なぜか森谷に「可愛い」と迫られ、咄嗟に逃げてしまった周だけど、変化は突然訪れて……?
悪い大人の明・・・だけど 同情の余地あり!
主人公の受けの明は とてもとても親友のマコトが好きだったんだと思う・・・
だけどマコトの方は 完全なるノンケで この上ない信頼と愛情を明に注いでくれるけど そこに恋愛感情はまったくなかった
主人公の明は 高校生時代から マコトの身代わりになってくれるモブたちに抱かれ続けてて 抱かれている間もひたすら親友の名前を口にしているの
もう、明の「マコトが好き」って気持ちは 腐敗臭を放ちそうなほどドロドロになってしまっているの・・・
なのに相手はすでに亡くなっていて その思いを昇華させることも叶わない・・・
好きで・・・好きで・・・自分の核ともいえる相手と二度と会えない悲しさ・・・むなしさ・・・切なさ・・・
モブたちと体をつなげても 一時の寂しさの埋め合わせにしかならない
でも明の偉いところは その辛さを一緒に暮らすマコトの奥さんに全く見せなかったこと
そして駄目なところは 親友の顔によく似た息子・真の告白を拒否できなかったこと
真がそれでも構わないと言ったとしても 好きな人の忘れ形見を好きな人の代用品代わりにするのはかなり酷い・・・
大人であれば・・・ここは きっぱり「NO!」といわなきゃ!!
でも 明のやり場のない恋心を思うと「致し方ない・・・」という気持ちもあって 読んでいる私自身もグルグル考えちゃいました
もし・・・親友が今でも生きていたら・・・という「もしも」という気持ちを抱く明・・・
その「もしも」をくれなかった親友への感情は 憎しみになり それは愛とよく似ていてい明自身ももう亡くなった親友への気持ちがよくわからない
そこに一途に愛を注ぐ親友の息子が 明の気持ちを揺れ動かすのは当たり前のことなのかもしれない
読んでいて 歪に絡まっていくふたりの恋心がほんと読み応えがあったと思いました
モテるくせに恋愛下手で彼女にフラれてばかりの大学生・ヒナ。そんな彼は、無口で無愛想なツリ目の板前・ちぃが作った料理の味に惚れて、居酒屋でバイトを始める。
楽しいバイト生活が始まる……と思った矢先――……歓迎会で酔っぱらって寝ぼけたちぃにキスされてしまう! しかも、そのキスは激しくて、妙に慣れた上手いものだった――……。
受けの明のエロがGOOD!!
受けの明が とてもエロちくて良かった!!
もうねー・・・
アングルによって ほんのりもりあがったおっぱいがなんとも魅力的で・・・
もうガン見!!状態です!!!ゲヘヘ・・・
あとね!!
明の感じてる表情もとってもいい!!
暮野先生は受けの表情がほんといいですよねー!!
まとめ
最後はちゃんとハピエンで終わっています
真ママさんは泣いていましたが・・・
これは BLなので 真ママには感情移入せずに読んじゃいました!あはは!!
真ママに感情移入したら この作品はけっこうハードな内容になるかもしれませんね
あとね・・・最後の最後 明がなぜ真を受け入れたのか?って部分がちょっと足早な感じで・・・行間が捉えづらい・・・
そこだけが残念でしたが 総合的に見て わたしは とても面白かったと思います
明の亡くなった親友への強い思いもよかったし その明のことが好きで代用品でもいいから愛してほしいって真の気持ちもよかった!
強い執着とエロさと ゆがみきった恋心に最後まで目が離せませんでした
コミック版の電子化の予定がきになるところですが ちょっとわかりません
ちなみに コミック版には描き下ろしが入っています
イチャコラしているふたりがとっても素敵な描き下ろしです
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