こんにちは!海ホタルです
九重シャム先生はがっつり固定のファンがついている印象で、前から興味があったのですが、なかなか読む機会がなかったんですよね
で!
本日、配信された「花の皇」
九重シャム先生の新刊だ~って、なにげに試し読みをしたら・・・
「おもしろそう!」
Rentaさんで48時間もあるし・・・ちょっと読んでみようとポチしてみました!
んで、読んでみたら・・・・
両片思い状態の主人公たちに胸が痛くなり、命をテーマにしている部分にホロリときました
テーマも主人公たちの愛も、とても美しい・・・
ファンタジーBLです
では!紹介にいってみましょう
目次
作品紹介
実り深き森で出会った、二人の王子。
枯れ果てた土地を治める王族の末息子・ミスラと「命を植物に変える能力」をもつ一族の皇子・ダラフ。幼いあの頃は、ただ手を繋ぐだけで満たされたのに、気が付けば体でしか繋がれない関係に……。
【独占欲高めな美丈夫×切れ長ツンな美獣人】
人と獣と緑が愛おしく生をおくる世界で紡がれる息をのむほど美しい人外BLファンタジー!
「花の皇」のここが面白い
テーマは「命」・・・美しく高尚な世界観に涙が・・・
戦争で土地を追われ逃げたアガスタ国の人々
逃げ延びた場所はカラカラに干からび食物が育たないような荒れ地だった
アガスタ国の王は、生き残った民を守るため、いろんな友好国に助けを求めたがことごとく断られる
そして、最後に王が頼ったのがアラニャーニーという不思議な力を持つ獣人たち
アガスタの王の民を守りたいと言う願いをかなえるため、アラニャーニーの王の娘であるラートリが快くアガスタ国へ行くことを了承します
ラートリのやさしさや生きざまや心広いセリフが涙を誘う~
アガスタ国にラートリに連れられてやってきた息子のダラフ
その奇妙な力とおかしな姿かたちにアガスタの国の人たちに嫌悪の目を向けられます
悲しくて泣く幼いダラフ
そんなダラフに、ラートリは「植物は種をまき時間をかけて育てるもの・・・人間も同じなのです。すぐに花開く心もあれば、そうじゃない心もある」と教えます
ラートリの教えである「いつかすべての人々の花(やさしさ)が世界に先満ちる日がやってくる」という言葉を信じて、ラートリの死後もアガスタの人々のためにつくすダラフ
そして、不思議な力を持つアラニャーニーを「恐ろしい生き物」だと思っていたアガスタ国の人々に愛される存在になっていくのです
両片思いのふたり!攻めの執着や受けの健気さがよかった!
そして、ラートリと約束を交わしたもうひとりの子供がミスラ
ミスラは、アガスタ国の王の子供で、ラートリに「ダラスの力になってほしい」と言われました
実は、ミスラは、ダラスに、ほぼほぼ一目ぼれ状態
そして、ラートリの言葉を守り、ダラスのことを守っている日々の中で、それを「大きな愛」へと育て、大人になって、身体の関係を持つようになります
けれど、気持ちが通じ合っての関係ではなくて・・・
ダラスは、ミスラが自分のことを大事にしてくれるのはラートリの言葉を今も守っているせいだと思っていて
毎夜のように体を求められるのは、いつかこの国を出る自分はミラスにとって都合のいい性欲のはけ口なんだろう・・・と思っている
ミスラは、事あるごとに、ダラスに「好きだ」と言っているのですが・・・
それを本気と受け取ってもらえず、本当にまいっています
このふたりのすれ違いがものすごくいいのですが・・・
特にミラスのダラスへの執着ぶりがよかったです
ダラスと一緒にいるためなら国も捨てて、ダラスがアラニャーニーに戻るときはついていくというミラス
ダラスのことを大事にして、ベッドの中では荒々しくミラスを求めるんです
そして、後半からは、実はダラスもミラスのことを好きだとこっそり泣いちゃうシーンが出てきて~
なぜダラスの告白を受け入れることができないのかが詳しく深堀されていきます
ダラスが、ミラスのことを「一番愛した男」と涙を流して自慰をするシーンには胸がじーーーんってなります
各話の扉絵が美しい
扉絵と言えば・・・大抵は登場人物が描かれるものですが、こちらのお話では、とても美しい花が描かれていて、本当に、心が洗われました
作中でも、これでもかってくらい花が描かれているのですが、本当に美しい・・・
本編のラストは花冠の上にいるラートリと幼いダラスの絵で・・・これも涙を誘います
本当に心洗われるすてきなお話でしたね
海ホタルの感想まとめ
九重シャム先生!初読みでしたが、楽しかったです
口コミをいろいろチェックしていると、「MOMO」の方が好きって意見もちらほら!
また機会があったら別の作品も読みたいと思います☆