小箱あき先生の「オメガ・シンドローム」がつい一冊にまとまりました!!
BF Seriesさんというレーベルから、単話売りでネットでずっと連載がされていた作品です
第一話が、何度か「無料配信」されていて、読んでなかなか面白そうだなーって思っていたので、コミック化されたのを機に買ってみました
題名をみるとわかりますが、オメガバースものです・・・
けれど、エロがそこまで濃くないです!!!
ストーリーは、面白い!!と思います
では、詳しいレビューにいってみましょう!!
目次
作品紹介
オメガ・シンドローム――健康診断の結果、耳慣れない病名を告げられた西宮ハル(にしみや)。高校の同級生であり主治医の葛木(かつらぎ)との再会に驚いたのも束の間、男なのに妊娠できる可能性があると告げられて――!? 同性を誘惑するフェロモンに発情期!? 理解不能な症状に混乱するハルをよそに体の変化は始まっていて……。
オメガバースの世界観を元に、オメガが発見されたばかりの世界を描く、過去の因縁と運命に翻弄される二人の物語。
「オメガ・シンドローム」のここが面白い
オメガバースの黎明期を描く着眼点の面白さ
オメガバースって、面白いですよね!!
そのオメガバースの人類がいつからはじまったか?なんて考えたことありますか?
「オメガ・シンドローム」は、そのオメガバースの黎明期を描いた作品なんですね
男性が妊娠できるなんて誰にとってもありえない時代
主人公のハルは、なにか体調がおかしいなって病院に行って検査を受けたら、医者から「あなたは 妊娠できる可能性があります」と言われます
ハルは、「男性が妊娠するなんてありえない。ドッキリかなにかなのかなー?」と、入院手続きをしろと言われた医者の言葉を無視し、そのまま、仕事場へと帰ってしまうんですよね・・・
でも、仕事先の女の子大好きな同僚がハルに対して欲情したのを見て、医者が言っていたことが本当だとわかるんです
まだ、オメガのことが何もわかっていない時代で、シンドローム扱いをされ、「オメガは治る」と言われ、ハルは、実験台も同然の立場になってしまいます。
オメガバースのコミックでは、当たり前のように、抑制剤が使われ、発情期に関しての知識が誰もが持っている状態となっていますが、この物語の中では、抑制剤は、試験薬の段階で、発情期に関しても、あまり詳しいデータがなく、医者も手探り状態なんです
ある程度、オメガバースを読み込んでいる身としては、読んでいて、「ほうほう。なるほどー」と思える部分が多く、オメガバースの黎明期というものをとても楽しく読めました
着眼点が、すごく面白いと思います
部長との不倫で支社へ飛ばされ、声が出なくなった藤沢―ー。
声、聞かせてくれますよね? 藤沢の“声”が好きな部下・岸野は、秘密をバラすと迫り無理に声を引き出そうとする。
「あなたの声で……こんなになる(勃つ)んです!」
まっすぐな瞳に絆され、回復傾向にあった藤沢だが、ある日、出張で支社にやってきた部長に再び関係を迫られて……。
藤沢はトラウマから抜け出せるのか――?!
攻めが受けに持つ確執のなぞ
かなり病弱そうな父親のもと、育ったハル
どうも母親はいない父子家庭のようです
ハルは、自分を置いて、早く亡くなった父親に、家族をたくさん作ることを約束した心優しく、明るいタフな青年なんです
その彼を昔から敵視していたのが、高校が一緒だった葛木
高校時代、葛木は、ハルに対し、冷たく、いつもハルを睨んでいました
そして、その葛木と、ハルは医者と患者として再会をします
物語は、この葛木の視点も交えながら進んでいきます
医者の息子として完璧であることを葛木に求めた父親
その冷酷な父親が、一度だけ、ハル達父子に笑顔をみせていた思い出
オメガの研究に没頭した父親
葛木は、自分の父親から愛されなかった恨みを、ハルを恨むことにすり替えてきたんですね
でも、葛木の父親から愛されなかった思い出は悲しいものですが、だからといって、ハルを恨むのは、お門違いですよね?
患者であるハルと一緒に過ごしていく時間の中で、「父親のために家族を作る」ことに縛られているハルを励ます中で、葛木自身も、自分が父親という存在に縛られていることに気づいていきます
そして、ハルに対しての恨みが薄れたとき、発情期を迎えたハルと、一線を越してしまうんですね・・・
「好きだから、触れたくなるし、抱きたくなるし、子供も欲しくなるんだよ」
貧乏・大家族・Ωの三重苦、それでも日々を頑張って生きる春樹は、突然学校で後輩のαに押し倒される。首を甘噛みしてきたそのα・朝雛はマイペースで真意が見えない男。先輩のことが好きだから、と告白されバイト先にも現れる朝雛に疲弊していた春樹は、図書室で突然の発情に襲われてしまう。居合わせた朝雛はΩの強烈なフェロモンに誘発されて……!? 番のしるしで人生が一変する――苦労人Ω、初めての恋。
物語は、複雑になっていくのが見応えあり
読み進めるうちに物語が複雑になっていきます
ハルの父親もオメガであったこと
葛木の父親は、どうも、ハルの父親に特別な感情を抱いていいたこと
海外の、オメガバースの第一線の研究者もハルを狙っているのですが、どうも、ハルは、ただのオメガじゃないみたい
先の展開が読めないのが面白いと思いました
海外のオメガシンドロームの研究チームから逃げたハルと葛木
ふたりの未来はどうなるのか?とても、気になるところで次巻につづくとなっています
エロは少なめです
オメガバースものといえば・・・期待するのは、やはりエロ描写ですよね!!
この作品・・・
朝チュンしてします!!!
ぎゃーーーーー!!!って思ってしまいましたよ!!
オメガバースで、朝チュンだとぉぉぉぉ!!!!
描きおろしで、この飛ばされたエロシーンががっつり描いてあんのかー?って思ったら・・・
ない!!!
ぶっちゃけ、「きーーーー!!!!」っと、本を叩きつけたくなる瞬間です。
でも、しません。
ストーリーは面白いし、そこを重視した作品なんでしょうね。
葛木とハルは、気持ちを伝え合い、共に、この試練をどう乗り越えるのかを最後まで見届けたいと思います
叶うわけがない初恋は、少し悲しくて、幸せで、泣きたくなる――。
生活の為に小さな町で体を売っていたΩ(オメガ)の花人は、転校生の高城に男のアレを咥えている現場を目撃されてしまった! 近所でもクラスでも浮いた存在である花人。だけどそんな自分を見る高城の瞳には偏見の欠片も見えない。親しく過ごすうちに、花人はマイペースな高城にどうしようもなく惹かれてしまうが?
まとめ
エロを求めて読んだら、裏切られますが、ストーリー性を求めて読んだら、なかなかおもしろい作品だと思います
葛木とハルが、けっこうあっさりくっついた感もあるのですが、葛木の方は、たぶん、高校時代からハルのことを意識していたのかもしれません
このコミックは、まだ、電子化がされていないようです。
読むとしたら、バラ売りの方で読むしかない状態です
紙書籍の1巻には、1-7話が収録されていました
単品で購入してますよ。まだ完結ではないので2巻まで続くってことですかね。。
sayurinさんへ
すごい、ハラハラな感じで終わっていました・・・続くと思います。どういう展開になるのか予想がつかないですね。この作品・・・早く、続きを配信してほしいです。